親の“これから”を考える際、気になるのが「高齢者施設」という存在。いざというときに慌てることなく、親子ともに納得のいく選択ができるよう、今から知っておくべき&準備しておきたいことと心構えを、専門家が指南!
教えてくれたのは…
人生100年時代を迎え、高齢者施設が多様化
高齢者施設とひと口にいっても、今やバラエティ豊か。介護施設の情報を発信している小菅秀樹さんいわく、「居室の広さ100㎡超え、ホテルが監修するレストランやスパ&フィットネスを備えた都心の豪華施設もあれば、医療的ケアに力を入れ、終末期医療にも対応するホスピス的な施設もあります」。
高齢者施設の多様化は、「人生100年時代を迎え、入居する年齢や期間、目的が幅広くなったため」と、シニアの住まいに詳しい岡本弘子さんは分析。「いろいろな名称の施設があるので一見複雑ですが、『運営は公共か民間か』『対象は自立した人か介護が必要な人か』によって、大きく4つのタイプに分けられます」(岡本さん)
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最近はラグジュアリーな施設や終末期医療に対応する施設も
公共タイプは自治体や社会福祉法人による運営なので、費用が比較的安価。そのため人気が高いうえ、国の介護保険制度に基づいて入居条件や提供するサービス、設備などが定められているので、入居のハードルはやや高め。また、介護が必要な人向けの施設が大半で、自立した人向けは、主に低所得者が対象の「一般型ケアハウス」のみ。
かたや民間タイプは、一定の基準はあるものの、運営者によって、費用や入居条件、設備、提供するサービスが大きく異なり、対象も幅広い。
「民間タイプの主流のひとつは、食事・介護・家事・健康管理のいずれかひとつ以上のサービスを提供し、利用料を支払って入居する有料老人ホーム。もうひとつは、安否確認と生活相談サービスつきで、バリアフリー化された高齢者向け賃貸住宅のサ高住。いずれも、自立した人が前提と要介護者が前提の2種類あります」(小菅さん)
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有料老人ホームとサ高住は運営者によって、実態はさまざま。選択肢の幅が広がっている
「有料老人ホームとサ高住は、運営者によって、実態がかなり違います。自立した人前提と称していても、介護事業所を併設し、医療機関と提携するなどして、手厚いケアが受けられる施設が少なくないですし、自立した人向けと要介護者向けの両方の居室を備えた施設もあります。前述の『自立者向けタイプ』と『要介護者向けタイプ』はあくまでも目安とし、どんな人が対象で、どんなサービスがあるか、施設ごとに確認してください」(岡本さん)
知れば知るほど、高齢者施設は多種多様。それだけに、いつ、どんな施設に親を任せるべきか悩むところ。
「入居時期は、親の健康状態や生活環境といった客観的な状況に、親の心情を重ね合わせて判断を。施設入居や住み替えだけでなく、自宅の改装でのりきれる場合もあります。いずれにしても、介護はいつやってくるかわからないので、早めの情報収集が大切。また、親だけでなく、自分たちの老後についても、今からイメージし、準備することをおすすめします」(岡本さん)
「親と、施設入居や介護、お墓など、あえて“縁起でもない話”をしましょう。そうすることで、親子ともにベストな道が見つかると思います」(小菅さん)
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