物忘れや勘違い、思い込みによる間違いなど、アラフィー世代が感じている「脳の衰え」について脳内科医が解説。どうしたら脳が若返るのか? 脳の“運動不足”を解消する方法を紹介。
脳に刺激を与えれば、何歳でも成長する!
人生100年時代の折り返しが近づくにつれ、体力の衰えだけでなく、物忘れや勘違い、思い込みによる間違いなど、「頭の中がとっちらかっているかも?」と思うことが確実に増えていく。
私たちが日ごろ行っている、見る、聞く、動く、考える、といったさまざまな働きは脳がつかさどっている。最近のとっちらかりっぷりは、加齢とともに脳も衰えていっているせいなのだろうか?もしそうだとしたら、恐ろしい!
「脳の神経細胞の数が一生の中で一番多いのは赤ちゃんの時期で、年齢を重ねるにつれて減少します。そのため、年をとるほど脳も衰えていくと考えられがちですが、脳は刺激を受けているかぎり、成長を続けることができるんです」
そう話すのは、長年、脳の研究に携わっている脳内科医の加藤俊徳先生。ではなぜ、エクラ世代にさしかかると、頭の働きが鈍くなったと感じるのだろうか。
「子供のころは何もかもが新鮮でワクワクします。でも、大人になるほど新鮮味がなくなり、脳への刺激が少なくなります。それが脳の老化の原因になっています。特に女性は、更年期の女性ホルモンの減少も影響します。運動不足や睡眠不足も脳にとってはよくありません」
年齢を重ねると経験が増え、家事や仕事などが楽に思えるようになるが、これも要注意だ。
「前はできなかったことがストレスなくできるようになると最初は楽でいいかもしれませんが、脳にとってはマンネリ状態で、衰えの原因になります。せっかく何十年も積み重ねた人生経験も、脳自体が衰えてしまえば十分に活用できないことになります。それはあまりにももったいないですよね」
脳は神経細胞が集団を形成し、それぞれが重要な役割を担っている。もしも頭が思うように働かず、とっちらかった状態だと感じるのなら、その集団が“運動不足”に陥っているかもしれず、そのままでは衰えていく一方。逆に、脳にさまざまな刺激を与えれば脳の機能は強化され、とっちらかった状態も片づくことになるという。
「脳も筋肉と同じで、自分のがんばりしだいでいくらでも鍛えることができ、さらなる飛躍も夢ではありません。この40〜50代で、いかに新しいことに取り組み、活動的になれるかで脳にも大きな差が生じます。脳に刺激を与える“脳トレ”で、脳を若返らせていきましょう」