ハン・ガンのノーベル文学賞受賞を機に勢いを増している、韓国の文学。“ポスト”ハン・ガンと注目してほしい女性作家をご紹介。
ピョン・ヘヨン
ピョン・ヘヨン
ピョン・ヘヨン
’72年、ソウル生まれ。日常に潜む恐怖や不条理を独特の想像力で描く作家。『モンスーン』は韓国で有名な文学賞を受賞した作品が複数入った一冊。表題作には団地で暮らす夫婦が互いに疑念を抱く様が描かれている。
©キム・ビョンクァン
©キム・ビョンクァン
『モンスーン』
ピョン・ヘヨン 姜 信子/訳
白水社 ¥2,200
キム・スム
キム・スム
キム・スム
’74年、蔚山(ウルサン)生まれ。韓国で実際に起きた事件を背景にそれに巻き込まれた人々の思いを描いた作品が多い。『Lの運動靴』は’87年の民主化運動で死亡した男子大学生Lがその日履いていた靴を28年後に修復する話。
©Hungku Kim
©Hungku Kim
『Lの運動靴』
キム・スム 中野宣子/訳 アストラハウス
¥1,980
キム・エラン
キム・エラン
キム・エラン
’80年、仁川(インチョン)生まれ。セウォル号事件を背景に、喪失を描いた『外は夏』が代表作。“普通の人々”を見つめ、寄り添うように描くことで知られる。邦訳最新作『唾がたまる』は20代の著者を思わせる人物が登場する短編集。
『唾がたまる』
キム・エラン 古川綾子/訳
亜紀書房 ¥2,420
撮影/柳 香穂 取材・原文/山本圭子 ※エクラ2025年4月号掲載