感染症の流行に加えて戦争が勃発し、世界中が先行き不透明な今、考える力を養う本はますます重要。楽しい時間を自分のものにするためにも、ぜひ本の扉を開けてみてほしい。今回は、本の最前線にいる書店員のかたがたのおすすめをご紹介。
【ブックファースト 阪急西宮ガーデンズ店 久保めぐみさん おすすめの3冊】
『もう別れてもいいですか』
垣谷美雨
中央公論新社 ¥1,760
「還暦前の主婦が置かれた状況が重い、暗い、悲しい……。あきらめてしまうのではなく『自分らしく生きていくにはどうしたらいい?』と考えさせられた作品」
『夏の体温』
瀬尾まいこ
双葉社 ¥1,540
「短編集の表題作は長期入院中の主人公が検査入院してきた男の子と出会う話。子供たちが力強く成長する姿に感動!『魅惑の極悪人ファイル』もおすすめ」
『ホワイトカメリア』
MIYAMU
講談社 ¥1,650
「都会の男女の恋愛模様が題材。テンポのいい会話も男女の視点が交差する構成もおしゃれ。“こんな恋愛を一度でもしてみたかったな”という気持ちになった」
【紀伊國屋書店 梅田本店 小泉真規子さん おすすめの3冊】
『はじめての』
島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森 絵都
水鈴社 ¥1,760
「年齢を重ねると初めてのことが少なくなり、新鮮さを失いがちだが、直木賞作家たちによるアンソロジーには“はじめて”だからこその不安や驚き、感動が」
『ガラスの海を渡る舟』
寺地はるな
PHP 研究所 ¥1,760
「大人になるにつれ向き合わなければならなくなる家族の問題。家族だから対立するが、家族だから助け合えることも。作中の言葉に救われる人も多いはず」
『星を掬う』
町田そのこ
中央公論新社 ¥1,760
「母と娘は同性だからこそ相容れないことも多いもの。家族だから分かり合えなければいけないというのは時に重荷になるということを実感させられた」