インテリアスタイリストとして活躍する石井佳苗さんが、おすすめの名作椅子をご提案。まずはダイニングチェアを1脚見つけてみて。
名作と呼ばれる椅子には暮らしを変えるパワーがある
チャイナチェアは後述のフォーボーチェアと同じくらい、いいなと思う品格ある椅子。中国に古くからある椅子がもとになっています。中国のアンティーク椅子を、私たちの家に置くのはハードルが高いけれど、モダンにデザインされたこれならスッとなじむ。エクラ世代にこそ取り入れてほしいです。
硬質なスチールパイプとなめらかなレザーの組み合わせが魅力のMRチェア。ダイニングに1脚だけ置いても、ポイントになっておもしろいと思います。キャンティレバーならではの、しなるような柔らかい座り心地もいいですよ。
PK1はペーパーコードを編んだシートが軽やか。実際軽く、手がけがあって持ちやすく、スタッキングもできる。ケアホルムの椅子の中では比較的手ごろな値段なのもうれしい点。サブチェアとして持っていてもいいのでは。
私も持っているジグザグは、アートがわりに買ってもいいのでは?と思う、彫刻作品のような椅子。単体で置いても美しく、この上に花やオブジェを飾ったりもします。ダイニングチェアとしても、高さが低くて圧迫感がなく、コンパクトで置きやすいです。
ナチュラルな白木っぽい色&素材が人気の王道のYチェアですが、実は木の種類も色もとても豊富。エクラ世代はぜひ個性を発揮して。座りやすく、アームの長さも絶妙で横座りもできる。掃除のときにテーブルに掛けられるなど名作たる理由は多々。脚をカットしてくれるサービスもありますよ。
ドロップはレザー張りか布張りがおすすめ。クッションに厚みがあって座り心地がいいです。コンパクトなしずく形で、360度どこから見てもかわいい。素材により印象が変わる椅子で、かつてコラボで限定製作されたラタンとレザーのコンビも素敵で印象的でした。
フォーボーチェアはまず最初に浮かんだ名作。カール・ハンセン&サンでこれを選ぶか?というマニアックな椅子で、北欧家具としてはクラシックなデザインだなと思います。私なら広い玄関にオブジェのように置きたい。
私がインテリア業界に入るきっかけとなった椅子がスーパーレジェーラ。長い間憧れ、カッシーナ退社時に思いきって手に入れました。憧れを手にすると、ものを大切に扱うことを学べます。そしてその椅子が似合う部屋にしていきたいと思う。たった1脚の椅子で暮らしが変わる、椅子にはそんなパワーがあることを教えてくれました。
まずは自分が好きだと思う1脚を手に入れてみてください。ダイニングなら1脚ずつ異なる椅子を並べても楽しいし、スッキリ暮らしたいなら同じ椅子でそろえても。名作と呼ばれる椅子はあなたの暮らしを豊かにしてくれます。