家族の味を受け継ぎながらも、野菜を変えてみたり、気になっていた新しい調味料を使ってみたりと、少しずつ変化してきた野村友里さんの鍋料理。今回は、優しい酸味が魅力「豚と白菜の柚子鍋」をご紹介。
「友人が集まるおもてなしのときはもちろん、帰宅が遅くなったときなど、冬は自然と鍋の出番が多くなります。主役の具材はひとつかふたつ。子供のころ、母が父のために作るシンプルな鍋が大人っぽく見えて、うらやましくて(笑)。私の鍋は、母が作っていた家族の味を受け継ぎながらも、野菜を変えてみたり、気になっていた新しい調味料を使ってみたりと、少しずつ変化してきたように思います。素材本来の味が楽しめるよう、今も、工夫を重ねています」
“発酵パワー”の優しい酸味 豚と白菜の柚子鍋
鍋をおいしくするのは、なんと白菜の漬け汁! 市販品でもいいし、自分で漬けても簡単。どこか懐かしい味わいが魅力だ。
材料(2〜3人分)
だし(かつお節と昆布)…1.5〜2ℓ
豚肉(肩ロースの薄切り)…400g
塩麴…大さじ2
白菜…1/4〜1/2個
白菜の漬け物(または自家製発酵白菜)…1/4個
※白菜の漬け物は市販品で可。自家製発酵白菜は2%の塩で塩漬けして発酵させる。ヨーグルトメーカーを使用すると、32℃設定で2日ほどで作れる。
柚子…2〜3個
春雨…100g
長ねぎ…1本
しょうが…10㎝ぐらい
にんにく…1片
ごま油…適量
作り方
❶豚肉に塩麴をからませておく。
❷柚子は横半分に切って種をとる。長ねぎは斜め切りに。生の白菜は食べやすく切る。白菜の漬け物をザク切りにし、漬け汁はとっておく。
❸鍋にだしと白菜の漬け物を汁ごと入れ、 せん切りにしたしょうがとつぶしたにんにくを加えて火にかける。
❹③が沸いたら、水でもどして食べやすい長さに切った春雨と豚肉(塩麴はつけたまま)を入れる。鍋の味をみつつ、塩麴(分量外)で調整する。
❺火が通ったら具と汁を器に盛り、ごま油をかけていただく。
※柚子は軟らかくなったらくずしていただいてもおいしい。煮すぎると苦味が出てくるので好みで取り出しても。
柚子の種はていねいに取り除く。
白菜漬けの漬け汁も活用し、生の白菜を加えて違う食感を楽しむ。塩味がまろやかに仕上がる。
柚子の酸味がさわやかで心地よく、ついつい箸がすすむ。
私のおすすめ鍋アイテム
「本多木蝋工業所 胡麻油」。※『eatrip soil』で扱いあり。売り切れの場合も
マレーシア産こしょう「マリチャ」は山椒と黒こしょうの中間のような味。
『邦栄堂製麺』のラーメンは人気の締め。