寒い日々は、毎日鍋でもいい! たっぷりの野菜で体を整え、滋養食材でパワーをチャージ。文筆家&料理研究家として活躍するツレヅレハナコさんの“ちゃんと元気になれる”鍋レシピをご紹介。
教えてくれたのは
文筆家&料理研究家 ツレヅレハナコさん
「私は食欲がないときに『鍋ならなんとかいけるかも』と思うんですね。そして疲れているからこそ、体の負担にならない程度に力の出るものをプラスします。例えば山いもや、食欲を誘うにんにくを使ったタレを添えるなどひと工夫。すると実際、ちゃんと元気になれるんです」
タラとくずし豆腐のみぞれ鍋
「疲れ果てて、豆腐すら咀嚼したくないという気分の日に、いっそ手で握ってくずせばいいのでは、と生まれた鍋です。初めは梅ポン酢ダレでさっぱりと、いつしか食欲が戻り、にんにく味噌ダレでおかわり必須です」
材料(2~3人分)
生ダラの切り身…3 切れ
木綿豆腐…1丁
大根…1/3本(約500g)
長ねぎ…1本
●A
昆布…3×5cm 1枚
水…3カップ
〈梅ポン酢ダレ〉
梅肉…大さじ2
削り節…2g
ポン酢しょうゆ…1/2カップ
〈にんにく味噌ごまダレ〉
にんにくのすりおろし…1/2片分
味噌、白すりごま…各大さじ2
しょうゆ、水…各大さじ1
ごま油…大さじ1/2
作り方
❶土鍋にAを入れて30分以上おく。
❷タラは3等分に切る。大根は皮をむいてすりおろし、軽く水気をきる。長ねぎは2 〜3㎝幅の斜め切りにする。タレの材料をそれぞれ混ぜる。
❸①の土鍋を中火にかける。沸く寸前に昆布を取り出す。
②のタラと長ねぎを入れ、豆腐を手でくずしながら加える。
5分ほど煮たら②の大根おろしをのせる。それぞれ器にとり、好みのタレをかけながら食べる。
鶏とごぼうのとろろ団子鍋
「濃いめのかつおだしと鶏のうま味を合わせた味噌ベース。ごぼうの滋味にもしみじみします。鶏肉は、煮る前に皮を焼きつけて食感よく。いたわりポイントは、消化のいいとろろ団子。ふわっと食べやすく、滋養いっぱいです」
材料(2~3人分)
鶏もも肉…2枚(約500g)
ごぼう…1本
山いも…300g
三つ葉…3 本
温泉卵…2〜3個
塩…少々
粗挽き粉山椒(好みで)…適量
●A
かつおだし…3カップ
味噌…80g
みりん…大さじ1
ごま油…小さじ1
作り方
❶鶏肉は大きめのひと口大に切る。塩、ごま油の順に下味をもみ込む。
❷フライパンに①を皮目を下にして並べる。弱火にかけ、3分ほど焼いて焼き目をつける。裏返してさらに1分ほど焼いて取り出す。
❸ごぼうはピーラーでリボン状に削り、水にさらす。山いもはすりおろす。三つ葉はザク切りにする。
❹土鍋にAを入れて混ぜる。中火にかけ、②の鶏肉と水気をきったごぼうを入れて3分ほど煮る。スプーンで③のとろろをひと口大ずつ落とし、団子状に固まるまで煮る。三つ葉を加えてさっと煮る。器に温泉卵を割り入れて、具材をとり、好みで粗挽き粉山椒をふる。
山いもはすって落とせば、ほどよく固まる
山いもは、すりおろしを入れるだけ。「長いもより粘度の高い山いもを使うのがポイント。丸める必要はなく、スプーンで落とせばOK。ひと煮立ちさせれば団子状に」。
書籍、雑誌、webでのコラム執筆やレシピ提案のほか、オリジナルの調理器具や食器のプロデュースも手がける。
撮影/邑口京一郎 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美 ※エクラ2026年2・3月合併号掲載