たっぷりの野菜を優しく煮込んで。料理家 長谷川あかりさんの「日々のいたわり鍋」3選

疲れている時は、くったりと優しく煮込まれた野菜たっぷりの鍋を。人気料理家 長谷川あかりさんが教えてくれるのは、身近な食材で簡単につくれる「日々のいたわり鍋」。お味噌汁やスープのように冬の食卓に鍋料理を軽やかにもっと活用したい。

教えてくれたのは
料理家 長谷川あかりさん

教えてくれたのは 料理家 長谷川あかりさん ポートレイト

「お鍋を食べたくなるのは、野菜をたっぷりとりたいと思うとき。それは言い換えれば、きっと疲れているときなんですね。そこでおいしく思えるのは、くったりと優しく煮込まれたもの。どれもベースの味つけは淡いので、薬味を使いながら味を調整してください」

洋風常夜鍋

洋風常夜鍋 長谷川あかりさんの「日々のいたわり鍋」

「定番の常夜鍋を、白ワインやオリーブオイルを使ってちょっと洋風にアレンジ。器に取り分けたら、パルミジャーノ・レッジャーノをすりおろして、仕上げは柚子で和の香り。このちょっとした“予想外”がいいアクセントになるんです。疲労回復に効果がある豚肉も入れて、食べると元気になれますよ」

材料(2人分)

豚ロース肉しゃぶしゃぶ用…250g
ほうれん草…1束
昆布…5g
塩…小さじ1
パルミジャーノ・レッジャーノ、柚子…各適量
●A
 白ワイン…50mL
 オリーブオイル…大さじ1

作り方

❶ほうれん草は食べやすい長さに切り、たっぷりの水に10分ほど放ってアク抜きをする。ザルに上げてしっかりと水気をきる。
❷鍋に①を入れ、Aを加えて中火にかける。煮立ったらふたをして火を弱め、3分蒸し煮にする。
❸②の鍋に水600mLと昆布、塩を加えて中火にかける。ひと煮立ちしたら、豚肉を加えて火が通るまで煮る。
❹器にとり、パルミジャーノ・レッジャーノを削り、柚子を搾る。

長谷川あかりさんの「日々のいたわり鍋」 ほうれん草は始めに蒸して うま味を引き出す

ほうれん草は始めに蒸してうま味を引き出す
蒸すことでほうれん草らしい甘さとほろ苦さを凝縮。「続けて水を加えればその味わいが鍋全体に広がります。オイルで蒸し、ほうれん草の脂溶性ビタミンを効率よく摂取」。

ひきわり納豆と絹ごし豆腐の鍋

長谷川あかりさんのいたわり鍋 ひきわり納豆と 絹ごし豆腐の鍋

「大豆をすりつぶして作る、栄養豊富な呉汁にヒントを得た鍋です。ひきわり納豆と豆腐を混ぜたペーストが鍋の素。だしいらず、濃厚なおいしさが全体に広がります。具材は豆苗やせん切り大根など火の通りの早いものを。さっと作って味わえます」

材料(2人分)

豚バラ肉しゃぶしゃぶ用…200g
大根…1/4本
豆苗…1パック
絹ごし豆腐…1丁(350g)
ひきわり納豆…2パック(45g×2)
塩…小さじ1と1/3
ポン酢しょうゆ、にんにくのすりおろし、豆板醤…各適量

作り方

❶大根はスライサーでせん切りにする。豆苗は根元を切り、長さを半分に切る。
❷鍋に豆腐と納豆を入れ、お玉でつぶすように混ぜ合わせる。水2½カップを加え、混ぜながら中火にかける。
❸煮立ったら塩を加え、豚肉と①の大根を加えて火が通るまで煮る。豆苗を加えて、火が通ったものから器にとる。
ポン酢しょうゆ、にんにく、豆板醤、塩(分量外)などで味を変えながら食べる。

長谷川あかりさん いたわり鍋 ひきわり納豆と 絹ごし豆腐の鍋 作り方のコツ 豆腐と納豆は粗めにつぶす

豆腐と納豆は粗めにつぶす
豆腐と納豆を粗いペースト状に。
「ポイントは、納豆を少しつぶすように混ぜること。コクある味がより前へ出ます。豆腐のぷつぷつ感も味わいたいので、なめらかにしすぎずに」。

日本酒たっぷりしょうが鍋

長谷川あかりさん いたわり鍋 日本酒たっぷりしょうが鍋

「たっぷりの日本酒と具材のうま味で、だしはとらなくても大丈夫。疲れているときでも簡単に作れるお鍋です。鍋全体に広がるしょうがのさわやかな辛味が、体を内側から温めてくれます」

材料(2人分)

鶏もも肉…1枚(250g)
白菜…300g
乾燥春雨(鍋用・水でもどさず使えるもの)…40g
●A
  水…3カップ
  酒…1/2カップ
  酢、塩…各小さじ1
  しょうがのすりおろし…1 片分
塩、黒こしょう、ごま油…各適量

作り方

❶鶏もも肉は大きめのひと口大に切る。白菜は1.5㎝幅に切る。
❷鍋に①の鶏肉とAを入れ、中火にかける。ひと煮立ちしたら春雨と①の白菜を加え、ふたをして弱めの中火で8分煮る。味をみて、足りなければ黒こしょうと塩でととのえる。
❸器にスープごと取り分け、塩、黒こしょう、ごま油で調味して食べる。

長谷川あかりさん
料理家
長谷川あかりさん
料理家

はせがわ あかり●SNSから火がつき、デビューからあっという間に人気料理家に。SNS総フォロワー数は約107万人。身近な素材を使い、その組み合わせで新鮮なおいしさを生み出すレシピが好評。管理栄養士の資格ももつ。

撮影/邑口京一郎 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美 ※エクラ2026年2・3月合併号掲載

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