日常の喧騒からそっと距離を置き、自分のためだけに時間を使う。客室に露天風呂を備えた宿で過ごすひとり旅です。好きなときに湯に浸かり、誰にも気を遣わず、心のペースで過ごす静かなひととき。肩の力がふっと抜けていくような“私だけの時間”を叶えてくれる、とっておきの宿を厳選してご紹介します。
伊豆ホテル リゾート&スパ(静岡県 東伊豆)
全室オーシャンビューで温泉露天も楽しめる
ホテルが立つのは、別荘地が広がる標高300mの丘の頂上付近。26室のすべてがオーシャンビュー、テラスにはかけ流しの温泉露天風呂があるので、眺望と美肌の湯をひとりじめできる。ユニークなのは大浴場。部屋つき風呂と差別化して、あえて立って入るスタイルの深湯露天に。ここで大きな湯ぶねにつかりながら、目の前の絶景を眺めるのはちょっと非日常な体験だ。大浴場の隣には、星をテーマにしたしつらえやトリートメントが魅力の「エトワール スパby CLARINS」も備えてある。
レストラン「Dining & Bar WAVE」では、地中海をイメージした洋食スタイルのコース料理を提供。予約時に希望すれば、目の前で焼き上げてくれる鉄板焼き特別コースも用意。施設内にはカフェ「Bakery &Table Sweets 伊豆」もあり、ランチやお茶などで利用したい。
夜はテラスから星空を眺めて、静かな環境のもとで眠りについて。部屋でくつろぎながら、大浴場やスパでより深いリラックスをどうぞ。
ロビーのすぐ外側には水盤が広がり、そのまま太平洋へと続くような、見事なデザイン。この椅子に座り、朝に夕に、空と海をずっと眺めていたくなる。海から吹き上げる風も心地よし。
80㎡の広さのプレミア テラスツイン。落ち着いた色調で軽やかな内装デザインは、ハワイの高級リゾートを思わせる。
レストランのテラスから続く「WAVE Garden」。水盤の中央は足湯つきのカウンター席。
ホテル内のスパは、クラランスとのタイアップ。星座別の香りから始まる「エトワール・スイートドリームボディ」(60分 ¥18,000)がおすすめ
伊豆山 佳ら久(静岡県 熱海)
[東京駅から約60分]空と海に溶け込む青の絶景に抱かれる
ロビーに足を踏み入れると、一面のガラス窓の向こうに広がる空と海のパノラマに、まずは目を奪われる。'23年12月に開業した『熱海・伊豆山 佳ら久』は、相模湾の絶景を見渡す好立地のラグジュアリー旅館だ。
圧巻は、空と海につながるようなインフィニティ調の展望露天風呂。やや深めの造りで、立って入れる露天風呂につかると、空中に漂っているような浮遊感に包まれる
すべての客室は海側向きで、より美しい海景を満喫するなら上層階の客室を選択したい。ゲストが無料で利用できるラウンジも、2カ所にあるのが贅沢だ。ワインや日本酒などのフリーフローやこだわりのコーヒーやお菓子なども、好きなだけ楽しめる。夕食も、ダイニング空間が広々としているので、ほかのゲストを気にせずリラックスできる。
眼前に広がる景色を楽しめるよう横長の造りの展望露天風呂「阿多美」。日の出が爽快な朝から月が美しい夜まで、何度でも入りたい
1名料金の設定があるのは、テラスに露天風呂が備わる51.47㎡のデラックスルーム。上層階の4階、5階にある客室はオーシャンビュー、下層階の2階、3階の客室からは緑を眺められる
ゲストラウンジ「間(あわい)」では、各種ソフトドリンクや多彩なアルコールもフリーフロー
ザ・デイ・スパが運営する「Izusan Spa AIOI」。こだわりのトリートメントは、自然哲学思想の五行に基づく「火」と「水」を意識。
UMITO 鎌倉 腰越(神奈川県 鎌倉)
海沿いの最新オーベルジュで湘南ライフを贅沢に堪能
神奈川県の江ノ島を臨む鎌倉腰越に、『UMITO 鎌倉 腰越』が’24年11月26日開業。3階建てのオーベルジュは、1階がフレンチレストラン『Le RESTAURANT』、2階と3階がそれぞれに2ベッドルームを備えるスイートという贅沢なつくり。室内からはすぐ目の前に海岸を一望でき、開放感あるリビングルームに、サウナと水風呂、半露天風呂もあり、リゾート感たっぷり。レストランでは、「レストランひらまつ広尾」で8年間にわたり料理長を務めた小川大樹シェフによる料理が味わえる。海とリゾートが好きな大人の美意識と味覚を満たしてくれるオーベルジュだ。
客室はどちらも約140㎡の広さ。壁一面がガラス窓で、海と空を満喫できる
テラスに備わる半露天風呂では、海を眺めながらリラックスを
上質なナチュラルテイストが心地よい。ベッドルームは独立したつくりでそれぞれに洗面所が備わっている
次の旅は、自らの感性に従って、ふらっとひとりで出かけてみませんか。琵琶湖の神秘的な景観が楽しめる「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE」は、誰にも気兼ねなく、気ままに過ごす滞在をかなえてくれる話題の施設。静謐な湖と雄大な空にくつろぎ、美食に心躍る、贅沢なひとりの休日を。
蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE(滋賀県 彦根)
神秘的な夕景が心の充実をかなえる
ホテル棟38室とヴィラ棟12室からなり、ホテル棟の全室からパノラマに広がる湖景を一望できる。対岸の比良山系まで遮るものは何もなく、沈みゆく夕日で紅に染まる空や雲が織りなす景色は息をのむ美しさ。
開放的なラウンジやテラス、リニューアルを機に誕生した温泉露天風呂からも望め、お酒を飲みながら、お湯につかりながら、と誰にも気兼ねすることなく気ままに過ごせる。
ひとりの気楽さは食事においてもしかり。夜は若狭湾と琵琶湖から揚がったばかりの魚や近江牛を使った和洋折衷のコースが堪能でき、鮒ずしや地酒などの発酵の産物も充実し、米どころだけあってごはんもすこぶる美味。ひとりだとぐぐっと料理に集中できて深く味わえ、朝食も自分のペースで思いのままに。静謐な湖と雄大な空にくつろぎ、美食に心躍る、ひとり贅沢な休日となる。
いにしえから変わることのない湖景はホテルの1階からも一望。季節や時間帯で表情が移ろい、冬は渡り鳥の群れが飛び交う。時には幻想的な雪景色になることも
ひとり泊が可能なモデレートツインはテラスつきで50㎡。愛犬と泊まれるおひとり様用ヴィラもある
ライブラリーを併設する10階の展望ラウンジはフリードリンク
レストラン「旬房 淡悦」では懐石のほかに近江牛づくしのコースも提供。朝食はブッフェスタイルに
五島リトリート ray by 温故知新(長崎県 五島)
世界文化遺産の島で唯一無二の時間を過ごす
日本の西端に位置し、世界文化遺産のある五島列島。その五島の中心地として栄えた福江島(ふくえじま)に、昨年8月に『五島リトリート ray by温故知新』がオープンした。
島のシンボルである鬼岳(おんだけ)から溶岩海岸までが一体となる地にたたずみ、ホテルにいながらにして潮の香りや五島の風、悠久の空とつながれる心地よい時間が過ごせる。窓いっぱいに海が広がるロビーをはじめ、客室でも刻一刻と変わる美しい景観を楽しめ、全室オーシャンビューで露天風呂つき。
長崎のほかの地域や五島の新鮮な食材やクラフトを取り入れた食事にもここならではの個性が光る。料理長が吟味する地の魚を主役に、食材のかけ合わせで洗練されたおいしさを生み、地酒も充実。さらにラグジュアリーに過ごしたい人には、ヴィシーレインシャワーを備えたスパがおすすめ。日常から身も心も解き放たれ、すべてがリセットされる。
地上3階、全室オーシャンビューの客室は、間口を全面ガラス張りにした開放的な空間。靴を脱いでくつろげ、部屋のどこからも見える海の景色は見飽きることがない
眼前に広がる海と空の景観を取り込むように設計された吹き抜けのロビー。壁面には光を反射する特殊な素材を使い、景色が映り込む仕掛けに。
全客室に潮風や波音を感じながら入浴できる露天風呂がつき、五島の椿の実や葉を活用したスキンケアとバスアメニティをそろえる