東京で活躍しつつも、京都に通い詰める彼女たちが求めるものとは?フードライター・佐々木ケイさん、「OVUNQUE」 代表・古澤千恵さん、料理家・冷水希三子さんにこの春のとっておき、最旬のお気に入りを聞いた。
COIMO WINE
フードライター・佐々木ケイさんのお気に入り
店がある一乗寺は街中から少し距離はあるが、気になる店が点在するエリア。ナチュラルワインバーのここもその中の一軒。店主の高橋順子さんは元パティシエで、タイに10年滞在後、’22年に開店。「さまざまな土地の要素がミックスされたおつまみが肩の力が抜けていて、かつクリエイティブ。15時から営業で、明るく静かな時間がとてもいいです」。姉で写真家の高橋ヨーコさんの作品を飾り、まるでギャラリーのような空間。近くの書店「恵文社一乗寺店」も格別に楽しい。
赤ワインと好相性の甘じょっぱい「パルミジャーノのプリン」¥700
昼飲みができ、カフェとしても利用可能
スパイスやハーブを効かせた、「日替わりのおつまみ3点盛り」¥750。「菜の花のマスタード和え、きのこのクミン風味、山芋山椒和え」。グラスワイン¥800 〜
Data
京都市左京区一乗寺払殿町38の3 パールハイツ1D
電話なし
15:00~22:00LO(木曜は16:00~)
定休日:火・水曜(不定休あり)
柏屋光貞
「OVUNQUE」 代表・古澤千恵さんのお気に入り
「京都は毎月通っていますが、時間がかぎられているときは通りを決めて歩きます。エリアが違っても、買いたいのが『そら豆』。すばらしいお菓子です」。煎茶道の干菓子として愛され続ける、州浜の中に口当たりなめらかなこしあんをしのばせたそら豆の形の半生菓子。素朴ながら忘れがたい雅味はコーヒーとも相性がよい。節分限定の「法螺貝餅」や祇園祭の宵山に販売する「行者餅」も人気。昔ながらの和菓子屋の風情を保ちつつ、どこか新しい。京都でずっと残ってほしいお店のひとつ。
東大路通沿いに店を構える江戸時代創業の老舗。10代目考案の現代の感性を融合させた「おゝきに」や落雁製の「音羽山」との詰め合わせも
秘伝の手法で州浜をネチッとした食感に仕上げた「そら豆」。1個ずつ薄紙に包んで販売。1箱8個入り¥1,520。発送可能
Data
京都市東山区安井毘沙門町33の2
電話075・561・2263
11:00 ~ 18:00
定休日:日曜、祝日
汽[ki:]
料理家・冷水希三子さんのお気に入り
自家栽培の無農薬野菜とレバノン料理を軸に、朝はワンプレートとスープを供するレストラン。「レバノン料理を朝食にいただけるのが新鮮。野菜もおいしいです」。フランス料理歴26年のオーナー・長野浩丈さんが手がける料理はフレンチの技と感性が生き、素材の持ち味を引き出す洗練の味。ひよこ豆とそら豆のコロッケのファラフェルや、窯で燻したスモークチキンをピタパンに詰めて味わうと、体がすっと目覚める。
チキンとファラフェルにフムス、ザワークラウトなどの野菜を盛り合わせたプレートにピタパンとスープがつく朝食¥1,900。大テーブルを囲む、気取りのないスタイルで楽しめる
Data
京都市下京区都市町149
電話 075・585・4224
8:00~9:45LO、11:00~14:45LO
無休
撮影/酒井貴生(aosora/人物) 伊藤 信 福森クニヒロ 内藤貞保 ハリー中西
取材・原文/佐藤裕美 西村晶子 天野準子 ※エクラ2026年4月号掲載