おしゃれで本格的な西洋料理を伝える人として、ホルトハウスさんは、料理好きの憧れの存在。世界各国でさまざまな味に触れた料理研究家だからこそ、その味をもとに、自分が本当においしいと思う味のカレーを追求。40年余り前に、丸ごと一冊カレーについての本も執筆。究極のカレーにチャレンジしてみませんか?
“カレーは香りを味わうもの。 いつか作ってみたい究極のカレー”
エビカレー
カレーは市販のルウで作るものだった40年余り前に、丸ごと一冊カレーについての本も執筆している。「その本を書くとき、インドの料理学校に特別に入れてもらったんです。私ひとりに数人の先生がついて、かの地の料理を教えてくださったのだけれど、わかったのはインド料理は香りを食べるものだということ。何種類ものスパイスを巧みに使って、“わが家のカレー”を作るんですよね」
ホルトハウスさんの“基本のカレーソース”も「子供のころに料理好きな母が作ってくれたカレー、世界各国で食べたカレーをもとに、自分が本当においしいと思う味を追求した」というオリジナル。「粒状のスパイスをつぶしたり、玉ねぎを長時間炒めたりと手がかかりますが、それが苦にならないほど、私のカレーはおいしいのよ」
料理研究家 ホルトハウス房子さん
profile:’33年、東京都生まれ。おいしいものが大好きなアメリカ人の夫と、世界各国でさまざまな味に触れて、料理研究家に。著書に『西洋料理(』文化出版局)『、ホルトハウス房子の世界でいちばんおいしいカレー』(PHP研究所)など。
エビカレーの作り方
材料(6 人分)
サイマキエビ................................... 500g
マッシュルームの薄切り................. 100g
玉ねぎの薄切り............................. 1 個分
にんにくのみじん切り....................1片分
バター...............................................適量
スープストック(作り方は左).............................................1カップ~
ベイリーフ、白こしょう、カルダモンパウダー、しょうがの絞り汁... 各適量
生クリーム(42%)...........................300ml
カレーソース(作り方は2Pめ)..... 2カップ
塩、こしょう................................. 各適量
サフラン、ナツメグ...................... 各適量
バターライス..................................6人分
作り方
❶エビはできれば生きている新鮮なものを使用。頭と背わたを抜き取り、殻は尾の先まで全部むく。
❷鍋にバター大さじ2~3を熱して、エビを色が変わるぐらいに炒めて取り出す。続いてマッシュルームをサッと炒め、軽く塩、こしょうをふって取り出す。
❸②の鍋に玉ねぎ、にんにくを入れて炒め、玉ねぎが薄い茶色に色づいたら、スープストックを加えて、しょうがの絞り汁、ベイリーフやカルダモン、白こしょうなどを好みで加えて、野菜からとろみが出るまで煮る。
❹②のエビとマッシュルームを鍋にもどし入れ、生クリームを注いでザッと煮立てる。カレーソースを加えて、塩、こしょうで味をととのえ、仕上げにサフランを加える。
❺炊きたてのごはんにバターを混ぜたバターライスを皿に盛り、④のカレーをかける。カレーにおろしたてのナツメグを散らす。
【作り方】
❶鶏もも肉に塩をして30分〜ひと晩マリネしておく。12等分に切る(1個約30g)。
❷浅鍋もしくはフライパンにサラダ油とマスタードシードを入れて中火にかけ、マスタードシードがパチパチ弾けてきたら、Aを加えて、玉ねぎが透き通るまで炒める。
❸②に①の鶏肉を加えて、表面全体が白くなるまで炒める。トマト缶を汁ごと加え、軽く炒める。
❹③にBを加えて全体をなじませるように炒める。
❺水100㎖(材料外)を加えて沸かし、5分ほど煮込む。塩で味をととのえる。
スープストックの作り方
材料(約6 カップ分)
牛スネ肉.......................................... 500g
牛脚の骨......................................1~2本
水..........................................8~9カップ
玉ねぎ............................................ 1/2個
にんじん、セロリ...................... 各1/2本
タイム......................................小さじ1/2
ベイリーフ......................................... 1 枚
パセリ................................................ 1 枝
にんにく............................................. 1片
作り方
❶肉と骨は脂を取り除き、水洗いする。肉はおおまかに切る。野菜もそれぞれ洗い、にんじんとセロリは皮ごと大まかに切る。
❷大鍋に肉と骨、分量の水を入れて火にかけ、煮立てる。アクが出はじめたところで火を弱め、丹念にアクをすくう。時折プツッ、プツッと沸く程度の火かげんで、アクが出なくなるまで20~30分煮る。
❸野菜と香辛料を加える。
❹水分が蒸発した分だけ、常に湯を足しながら、アクをとりながら3~4時間煮る。鍋にふきんかペーパータオルを敷き、静かにこす。
ホルトハウス房子さんの基本のカレーソース
ルーを使わず、カレーソースから作る、ホルトハウスさんのカレー。手間を楽しんで作る味は格別。
材料(約6 食分)
玉ねぎの薄切り.............................6 個分
にんじんの薄切り..........................1本分
にんにく(つぶす).......................... 2片分
しょうがのすりおろし.................... 1片分
トマトの水煮缶..............................1/2缶
スープストック...........................7カップ
【スパイス】
カルダモン、オールスパイス.... 各3粒
シナモンスティック.......................1本
カレー粉.................................大さじ1
シナモンパウダー、フェンネルシード、
クミンシード、コリアンダーシード ..... 各小さじ1
クローブ.........................................5粒
赤とうがらし........................... 1~2本
ベイリーフ.....................................1 枚
黒こしょう................................... 適量
トマトケチャップ.................... 1/2カップ
ウスターソース...........................大さじ3
塩..................................................... 適量
ラード.................................. 大さじ5~6
作り方
❶カルダモンは乳鉢でつぶして殻をとり、中身を取り出してさらに砕く。ほかの粒状のスパイスは乳鉢で軽く砕く。赤とうがらしは種をとる。
❷鍋にラードを熱し、玉ねぎを炒める。最初は蓋をして中火で熱し、かさが減ってきたら弱火にして、にんにくを加え、かさが最初の1/2ぐらいになるまで炒める。しょうがを加え、最終的にはかさが1/10ぐらいに減り、あめ色になるまで1時間以上かけて炒める。
❸にんじんを加えてサッと炒め、トマトの水煮、スープストック、スパイス類、調味料を加える。強火で煮立てて火を弱め、アクをとり、蓋をして約1時間煮込む。
❹煮上がったら、火を止めて粗熱がとれるまでそのままおき、粒状のスパイスを取り除きながら、目の粗いこし器でこす。ひと晩寝かせてから使う。
※エビのみならず、ビーフ、ポーク、チキン、野菜のカレーなど、すべてのカレーにこのソースとスープストックを使用。基本のソースは冷凍保存可。
ラードも手作りに
豚の脂500gを刻んで鍋に入れ、水1/2カップを加えて蓋をし、弱火にかける。焦がさないように注意しながら、脂分が完全に溶け出すまで熱する。熱いうちにこして、白濁したら冷蔵保存。