ふわりと踊る、清らかな酸味と繊細な果実味「レ ザルム ド ラグランジュ 2016」【飲むんだったら、イケてるワイン】

涼やかでエレガントな味わいが特徴のボルドー・メゾック第3級「シャトー ラグランジュ」が造る白ワイン、「レ ザルム ド ラグランジュ 2016」。酸味と果実味でおりなす心地よい味わいは、週末にあえて自分のために開けたくなる“イケてる”一本になること間違いなし。

イケてる理由:困難を乗り越え、実力でスポットライトを勝ち取ったバレリーナ。その強さと美しさに乾杯!

CHÂTEAU LAGRANGE(レ ザルム ド ラグランジュ)

「レ ザルム ド ラグランジュ 2016」

ワイン

アロマティックで、まるで白い花のブーケを受け取ったような幸福感。清らかな酸味と繊細な果実味が次々と姿を現し、グラスの中でふわりと踊る。「レ ザルム ド ラグランジュ2016」、ボルドー・メドック第3級「シャトー ラグランジュ」が造る白ワイン。ボルドーは赤が“メジャー”なら、白は知る人ぞ知る“インディーズ”。すばらしい白も多く、牡蛎など魚介類との相性は抜群だ。

実は、「シャトー ラグランジュ」のオーナーはサントリー。’83年、当時荒廃していたこのシャトーを購入、ブドウ畑や醸造設備など、次々と大きな改革を行った。現地では、「日本企業がフランスの魂を買った」と中傷するメディアもあったが、サントリーはフランスの文化を尊重しつつ、粛々と高品質のワインを造ることに情熱を傾けた。そして今では、フランスでも尊敬されるトップ・シャトーのひとつとなっている。

感動するのは、涼やかでエレガントなその味わいだ。たとえるなら、かつての苦難などひっそりと隠して、堂々とオペラ座の舞台に立つ日本人バレリーナだろうか。華やかな香りは“彼女”の努力の証しでもある。 

これは週末、あえて自分のために開けてみたい。ワインがもつ美しさを日々がんばった自分へのアプローズ(喝采)にしたら、また新たなパワーがわいてくるように思えるのだ。

ふわりと踊る、清らかな酸味と繊細な果実味の画像_2

ソーヴィニヨン・ブランを主体にセミヨン、ソーヴィニヨン・グリをブレンド。ハーブの香りとレモンのような酸味が心地よい。「レ・ザルム」とはシャトーに咲くオランダカイウ(カラー)の花のこと。池には白鳥が遊ぶ。750㎖ ¥5,300/サントリーワインインターナショナル

教えてくれたのは……

あんざい きみこ●ライフスタイル誌やワイン専門誌で料理やワイン、旅などの記事を手がける。国内外のワイナリーや醸造家取材も多数。著書に『葡萄酒物語』(小学館)。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。

撮影/三木麻奈 スタイリスト/大畑純子 文/安齋喜美子 ※エクラ7月号掲載

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