京都には皇族や公家(くげ)が僧籍に入って、住職を務めた門跡寺院(もんぜきじいん)が多く存在。なかでも仁和寺(にんなじ)はその始まりのお寺であり、世界遺産にも登録されています。京都通マダム「令子センパイ」が、仁和寺の魅力をたっぷりご紹介。
京都通マダム 令子さん(先輩)
和の文化に詳しい心強い存在。趣味は茶道と謡と三味線音楽鑑賞。
京都初心者 和美さん(後輩)
自他ともに認めるミーハー皇室ウォッチャー。ご当地スイーツも好き。
仁和寺
令子 京都には門跡寺院(もんぜきじいん)が多いけれど、仁和寺(にんなじ)はその門跡寺院の始まりのお寺。御室(おむろ)という場所にあるんだけど、これは仁和寺を創建した宇多(うだ)天皇が寺内に住まわれて、御室と呼ばれたから。ちなみにオムロンという会社もこの地名から命名されたそうよ。
和美 あの、そもそも「もんぜき」というのはなんですか?
令子 皇族や公家(くげ)が僧籍に入って、住職を務めたお寺のことよ。明治維新で門跡寺院の制度はなくなったんだけど、今でも寺格の高いお寺の代名詞のように使われるわね。今年は観音堂の修復が終わって、特別公開しているから、ぜひ見たほうがいいと思う。
和美 これですか。仏像がすごくたくさんありますね。前のほうにあるのは風神雷神ですか?
令子 千手観音菩薩を中心に、不動明王、降三世明王や二十八部衆などが祀(まつ)られているそうよ。ここはずっと仏教行事に使われてきた場所なので、お坊さんしか入れなかったんですって。
和美 今年は貴重な機会なんですね。あ、仏さまの後ろ側には絵があります。とてもコワカワイイんですけど。
令子 御堂の裏には白衣(びゃくえ)観音が上段に、下段には地獄が描かれているの(写真下)。とてもきれいに色が残っているわね。
和美 隅々まで手抜きがないところが、皇室ゆかりな感じです。
令子 国宝の金堂は御所の紫宸殿(ししんでん)を移築したものなのよ。宸殿も御所から下賜(かし)された常(つね)御殿。今の建物は、大正時代に再建されたそう。
和美 仁和寺の優雅な雰囲気は、御所由来の建物がつくり出していたんですね。
白衣観音や地獄などを描く、観音堂須弥壇裏の壁画も必見
宸殿は儀式や式典に使われる御殿の中心部分。御殿拝観料¥500
金堂の3段の垂木や菊の紋入り飾り金具が建物の格を表現
京都府京都市右京区御室大内33
☎075・461・1155 9:00〜17:00
観音堂秋季特別内拝 9/7〜11/24
9:30〜16:30(16:00受付終了)
一般拝観料/¥1,000(記念品つき)