本場の歴史を知り尽くした店主が営む『寺町 李青(りせい)』【京都、素敵な主がいるお店】

世界中から素敵な人が集まる京都には、感性を刺激し、磨く力がある。本物の歴史や背景を知って培った美意識をもつ鄭玲姫(チョンヨンヒ)さんが営む『寺町 李青(りせい)』。心地よくお茶をいただきながら伝統とオリジナルの審美眼を学べます。

本物を見て培った美意識あふれる時間と空間

『寺町 李青(りせい)』

鄭玲姫(チョンヨンヒ)さん

51歳で李朝喫茶『李青』を始め、『寺町 李青』を70歳でオープンした鄭さん。スッとのびた背すじにミニマムなファッション、磨かれたセンスにあこがれる人は少なくない。「韓国の文化をきちんと伝えたくて李青を始めて22年。それまでは主婦でしたが、若いころから意識して本物を見るようにしていたことが糧となっています。感覚に流されることなく、本物の歴史や背景を知ったうえで目を養わないと、いつまでたっても感性は磨かれません」

一昨年始めた『寺町 李青』は、カウンターとテーブルの一部だけを新しくしつらえ、自宅で使っていた器や調度品、世田谷・経堂にあった『茶房 李白』から譲り受けた家具を持ち寄り、自身の審美眼でセンスあふれるお店を完成させた。器や古道具、ポジャギ(韓国の布)も販売し、韓国の古美術や日本の現代作家の器も分け隔てなく並べている。

「寺町通は昔から好きな通りで、長い間インド雑貨のお店があったこの物件はずっと気になってました。2軒目を始めるつもりはなかったけれど、素敵な空間にする確信があったので、空くと聞いたら即決していました」

心地よくお茶をいただきながら、隅々にまで息づく伝統とオリジナルの審美眼を学べる一軒だ。

『寺町 李青』

李朝文化を愛した父親の影響を受けたという鄭さん。韓国に息づく文化、センスあふれるしつらえとおいしさを、京都から発信している

『寺町 李青』

毎朝、李青でピビンバを仕込み、美山の八百屋さんに分けてもらっている野花を生ける鄭さん

『寺町 李青』

美しく心地よい空間に心惹かれ通う、長年のファンも多い

『寺町 李青』

はと麦やハスの実、クコの実などを使った「禅食ケーキ」¥500と「韓方茶」¥700

『寺町 李青』

鄭さんが韓国で見つけてきた器や工芸品、生活道具、ヴィンテージのポジャギを販売。¥1,000以内の雑貨や数十万する骨董も見つかる

『寺町 李青』

食器や調度品も奇をてらわず、控えめでおしゃれ

『寺町 李青』

店でも自宅でも使っている藤塚光男の器

『寺町 李青』
京都市中京区寺町通丸太町下ル 下御霊前町633
☎075・585・5085
12:00 ~ 18:00 ㊡火曜 
テーブル22席
カード¥10,000以上可
撮影/福森クニヒロ 取材・原文/西村晶子 ※エクラ10月号掲載

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