<福岡・鮨の名店③>絶対に行く価値あり!住宅街にたたずむ「菊鮨」

食のプロたちが「福岡」の鮨の名店を厳選してご紹介。博多駅からタクシーで20分ほどの住宅街にたたずむ“隠れ家”鮨「菊鮨」は、食通の中でもファンが多い。ネタは九州産がメインだが、マグロや蛤は東京・豊洲から仕入れ、由緒正しき江戸前の技でにぎられる。食のプロたちが、わざわざ足を伸ばす価値があると太鼓判を押す名店をご紹介。

菊鮨

絶対に行く価値あり! 住宅街にたたずむ“隠れ家”鮨

《推薦人》

裏地桂子さん(ギフト・コンシェルジュ)、大野敦子さん(フランス菓子教室主宰)、北村美香さん(ライター)、佐々木ケイさん(ライター)

天草のコハダ、青森のマグロ

天草のコハダ、青森のマグロ。「コースの流れで、マグロはなくてはならないネタです」

「清らかな菊鮨のにぎりには、昔から変わらない大将の人柄を感じます」(大野さん)

博多駅からタクシーで20分ほど。閑静な住宅街の一軒家が、瀬口祐介さん率いる『菊鮨』だ。このご主人は博多の名店で約10年間修業。モナコの五ツ星ホテルで鮨の指導者として活躍したのち、2代目として店を継いだ。経験と培われたセンスで、鮨も店内も刷新。街の鮨屋はわざわざ訪れるべき特別な場所に変貌した。

ネタは九州産がメインだが、マグロや蛤は東京・豊洲から。それらをにぎる技は、由緒正しき江戸前だ。米は佐賀産ヒノヒカリを1年寝かせて水分を適度にとばし、精米して1週間以内に使いきる。以前はしゃりを2種類使い分けていたが、今は赤酢数種類と塩のみを合わせ、キリリとした味に。口の中でネタとバランスよくなじむ。「ご主人の人柄を映し込んだような穏やかな味わい」(北村さん)で、「お酒好きの心をとらえて離さないアテにも魅了され続けている」(大野さん)、とも。「タクシーを飛ばして訪れる価値あり」(裏地さん)とファンが多いのも納得だ。

大分の車海老

大分の車海老はゆでたてを。中央は穴子好き垂涎(すいぜん)の対馬産でふわりと軟らか。玄界灘の春子(かすご)はみずみずしさが身上なので、昆布だしにつけ、にぎる直前にさっと酢で締める

ぷっくりしたフグの白子の下に鮨めしが

ぷっくりしたフグの白子の下に鮨めしが。のりじょうゆとわさびとともに全体を混ぜて「リゾット風にお召し上がりください」

九州ならではのヤイトガツオ

九州ならではのヤイトガツオ。すりおろした玉ねぎ、みょうが、ねぎとしょうゆで

瀬口祐介さん

瀬口祐介さん。穏やかながらきりっとした雰囲気で鮨をにぎる

漆を塗った和紙を壁紙に

漆を塗った和紙を壁紙に。イチョウのカウンターがすがすがしい

【Information】
福岡県春日市春日公園3の51の3
☎092・575・0718
12:00〜、18:00~、20:30〜 一斉開始 ㊡月曜
昼¥8,000~、夜¥18,000〜 カウンター10席
予約は毎月1日の10:00より電話で翌月分を受付
撮影/神林 環 合田昌弘 取材・原文/北村美香 佐々木ケイ 本誌編集部 ※エクラ2020年2月号掲載

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