ここ数年、有元葉子さんが夢中になっているという高知の魅力を、次女のくるみさんがナビゲート。四万十川の河口にほど近い海の間近の高台にある『いちえん農場』は、レモンや小夏などの柑橘を栽培しながら卵の販売もしている自然の農園。大自然の中を放し飼いで走りまわる鶏たちが産む卵は、卵独特の匂いもクセもなく、とても気持ちのいい美味しさと有元さんが話すほど。
いちえん農場
太陽、海、風、自然の中の放し飼い卵
レモン農場を走りまわる土佐ジローの卵にぞっこんです
「すごくおいしい卵があるよ」とある日、くるみから届いた『いちえん農場』のかわいらしい卵。
実は私は卵の白身が苦手で、卵かけごはんが食べられないのですが、この放し飼いの卵だけは別。黄身が大きくて濃厚で、化学農薬や薬剤を使用していないせいか、卵独特の匂いもクセもありません。とても気持ちのいいおいしさなのです。
『いちえん農場』は四万十川の河口にほど近い海の間近の高台にあり、レモンや小夏などの柑橘を栽培しているところ。除草の目的で土佐ジローという品種の鶏を飼いはじめたところ、大自然の中を放し飼いで走りまわる鶏たちが、小ぶりながらもとてもよい卵を産んでくれる。そこで卵の販売も始めたという微笑ましい話です。
先祖から受け継ぐ海のそばの山を切り開き、ハチミツや栗や炭までつくる農場長の一圓信明さんは、生きる力にあふれている人。「ぜひ会わせたい」と娘にもいわれていて、次の高知旅で必ず訪ねるつもりです。
『いちえん農場』のすぐ近くには、人気(ひとけ)のないきれいなビーチも。「この環境に感謝よね。海からの風と太陽と草木と土。気持ちのいい場所にいれば、人間も農作物も鶏も健康でいられる。うちは家族経営で、卵を産んでくれる鶏もパートナー。みんなで無理せず楽しく生きていけるだけのお金があればいい。売り上げを伸ばそうと欲出さんほうが、ストレスもないしラクちん」と一圓信明さんは笑う。
「狭い空間に閉じ込めると鶏は汚くなる。その点、うちの鶏はきれいでしょ」と一圓さん。鶏舎にはまだ温かい産みたての卵が。「私も友人たちもみんな、朝食は卵かけごはん。塩で食べるのがおすすめです。土佐ジローの卵のおいしさがよくわかる」とくるみさん。
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「この2皿さえあれば。」
私が食べたい季節の味
有元葉子