今年の年末は趣向を変えて、贅沢でおいしい食材を取り入れながら、自分へのおもてなし料理を作ってみては?そのまま食べてもおいしい「タコ」で作る、身も心も温まる優しい料理をご紹介。
今年は自分のためだけの型にはまらない過ごし方を
「タコに負けた!」の声に、キッチンは笑いに包まれた。ザルにのせて撮った、タコの写真。
「かっこいい! 今日の主役はタコね!」と亜希さんは笑う。ふだんはあまり使わないとっておきの食材を使っての料
理は、気分も上がる。「最近、料理する前に食材をじっと見たり、さわったり。以前はそんな余裕なかったけれど。食材が愛(いと)おしく感じられて、おいしく料理しなければって。いい素材ならなおさらです」。そのため、料理法がよりシンプルになったという。この年末年始は、贅沢な素材を使ったシンプルな料理で、がんばった自分へのごほうびにしてみては?と提案してくれた。
「最近、人も着るものも単純でいいんだ、と思えるようになりました。“こうでなきゃ”という建前をはずして考えると、必要なものがクリアになり、もっと脳で感じるままに動いていいんだ、と」。外出自粛期間をそうやって安らかに、大切に過ごした。料理をする様子をYouTubeにアップし、人気を博している。
自身の年末年始は?と問えば、「ほとんど家族で過ごします。今年は、おせちという枠をはずし、好きな料理だけを作るつもり」。おせち料理も大切にしたい伝統だけれど、今年はほどよく手抜きして、自分と家族の大好物をお重に詰め、好きな味を楽しむのだとか。そんな亜希流年末年始の“自分へのおもてなし料理”を紹介する。
“料理も生き方もシンプルになるとラク!練り物を入れない大人のおでんをどうぞ”
タコのおでん 柚子こしょうだし
材料(4人分)
タコの足……8本
大根……1本
こんにゃく……1枚
ゆで卵……4個
結び昆布(市販)……8個
柚子こしょうだし[水……1ℓ弱 だしパック……1個 酒……100㎖ 白だし(市販)……70〜80㎖ 塩……適量 柚子こしょう……小さじ1]
作り方
1.大根は5㎝くらいの輪切りにし、厚めに皮をむき、面とりをし、片面に十字の隠し包丁を入れる。たっぷりの米のとぎ汁(材料外)に、白だし(分量外)少々を加えて下ゆでし、水洗いする。
2.タコはたっぷりの湯でさっとゆでておく。こんにゃくは下ゆでしてアクを抜き、好みの形に8等分する。
3.柚子こしょうだしの材料をすべて合わせて沸かす。
4.3のだしを少し取り分けて、2のタコを別の鍋で1時間ほど煮る。
5.残りのだしに、1、2のこんにゃく、結び昆布、ゆで卵を合わせ、1時間ほど弱火で煮含める。
6.食卓に出す直前に4を5に合わせていったん沸かし、柚子こしょう(好みのかげんで/分量外)を溶き入れて火を止める。
Aki’s point
タコは下ゆですると、煮汁が赤くにごらない。ほかの材料とタコを別々にだしで煮ることで、クリアな味わいに。白だしは、「東北醬油」の「万能白つゆ かくし味」を長年愛用しています。
タコとれんこんの揚げ生春巻き
材料(4人分)
タコ……80g
れんこん……1/2節(5㎝長さ)
大葉……8枚
干しエビ……20g
片栗粉……大さじ1
白だし(市販)……大さじ1
生春巻きの皮……4枚
すだち……1個
揚げ油……適量
作り方
1.生春巻きの皮はパッケージの表記どおりにもどしておく。
2.れんこんは皮をむき、粗みじんに切り、水にさらして、よく水気をきる。タコと干しエビは粗みじんに切る。
3.ボウルに2を入れて、白だし、片栗粉を加えて混ぜ合わせ、4等分しておく。
4.1の皮に大葉を2枚のせ、③の1/4量をのせて巻く。残りも同様に巻く。
5.揚げ油を高温に熱し、さっと揚げる。長さを半分に切り、器に盛り、半分に切ったすだちを添える。
Aki’s point
タコとれんこんはマスト具材。干しエビはなくても、しいたけやかつお節など、うま味のあるもので余りものがあれば入れてみて。