光が美しいこの季節、「いつでも、どこでもシャンパーニュ」が今の気分。シャンパーニュをより楽しむヒントを、ワイン&フードジャーナリストの安齋喜美子さんがお届け!
凛として、“バラのさだめ”を生きる人
レア・シャンパーニュ レア 2008×バラのマカロン
ボトルに施されているのは王妃のティアラ。これは、マリー・アントワネットのためのシャンパーニュだ。始まりは1785年創業のパイパー・エドシック社。創始者のフローレンス=ルイ・エドシックはこの年の5月6日、王妃に謁見(えっけん)する栄を与えられた。このとき、彼は自社の最高級ライン「フローレンス・ルイ」を献上、これが王妃のお気に入りとなった。
この史実に基づき、200年の時を経て、メゾンが新たに誕生させたのが「シャンパーニュ レア」だ。香りは柑橘やブリオッシュ、奥から白いバラの香気がふわりと立ちのぼる。味わいは高貴にして優雅、一瞬にして華やかな空気に包まれる。それは確かに、会う人すべてを魅了したというマリー・アントワネットそのものだ。
「レア 2008」に合わせるなら、バラの季節に合わせて、バラの香りのマカロンを。プチ・トリアノンでの王妃の休日のように優雅に、のびやかに楽しんでみたい。おしゃれで、かわいくて、凛として。これは、現代を生きる姫君たちのためのシャンパーニュでもある。時を超えた場所で王妃が微笑む。そしてこう語るのだ。
「女性と生まれたからには、“バラのさだめ”を生きなくては」――。
シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%。華やかなブーケの香りと、酸味と果実味の完璧なバランス。ガストロノミックな料理と好相性。アフタヌーンティーにも。2008年は9月に奇跡的な好天に恵まれた年で、このボトルにつけられた愛称は“無限”。長期熟成も可。¥33,000(ボックスつき¥35,200)/日本リカー