芸術品として美術館のガラス越しに目にすることの多い襖絵は、描かれた当時の空間で鑑賞すれば感動もひときわ。今秋から来春にかけ、国宝の襖絵の里帰りで注目を集めるのは「聚光院」。
狩野永徳・松栄筆の障壁画を描かれた当時の姿で見る喜び
大徳寺 聚光院の特別公開
千利休の菩提寺でもあるこの寺院が有するのは、桃山時代の天才絵師・狩野永徳とその父・松栄による本堂障壁画46面だ。ダイナミックにして繊細な永徳の世界に浸り往時に思いを馳せたい。同時に公開されるのは、’13年に奉納された日本画家・千住博さんの障壁画「滝」。現代の襖絵も圧巻。
舞い降りた鶴が描かれた「花鳥図」は本堂室中に描かれている。「琴棋書画図」とともに永徳24歳の作品。天才とされながら現存する作品が少ない永徳だけに貴重な機会となる
書院を彩るのは構想から16年の歳月をかけて完成した「滝」。鮮やかなブルーと水の白とのコントラストが美しい
襖絵が納められた本堂は重要文化財に指定されている
Data
京都市北区大徳寺町58
☎075・231・7015(京都春秋)
〜’23年3月26日 10:00〜16:00受付(毎時00分、20分、40分のツアー形式)
拝観休止日あり
拝観料¥2,000
撮影/福森アツヒロ 取材・原文/大和マコ ※エクラ2022年11月号掲載