京都人が太鼓判。すぐに行きたい新店が続々と! 五選

経験豊富な技巧派から発想豊かな新世代まで。京都旅の新たなモチベーションになりうる5軒をピックアップ!

1.『ドロワ』 郷土色や創意をクリアなコース仕立てに

店内に入ると左手に厨房、奥に御所の緑を借景にする半地下のダイニングからなる美しく居心地よい大人のレストラン。しつらえのすべてに森永宣行シェフの思いが凝縮され、料理観もクリアで、ブレがない。名だたるレストランやビストロでの修業経験や、毎年出向くフランスで受けた刺激をベースに、ひと皿の中で主と脇の素材をシンプルに合わせ、ソースと香りで引き立てている。クラシックな郷土の味をモダンの域に昇華させ、いい緊張感で味わえる。

オマール海老のソースとエピスの香りで楽しむ「ハタのポワレ」
サービスもこなす森永シェフ
心地よい独創的な空間
さまざまな部位を駆使した「黒峰軍鶏のパテアンクルート」
京都市上京区寺町通荒神口上ル東桜町49の1 
☎ 075·256·0177
17:00~21:00(LO) 不定休
テーブル10席 コース¥10,000

2.『ビー二』 感性と技巧を駆使した2組限定のイタリアン

しゃれた町家の一室で昼夜2組ずつを相手に腕をふるうシェフの中本敬介さん。トスカーナ地方で修業後、スイスでは料理長も務め、延べ12年の欧州滞在経験をもつ。銀閣寺近くで8年営んだ店を昨秋、御所南に移転してからは料理にさらなる磨きをかけ、新旧を混在させた少量多皿で魅了。濃厚な鳩は加熱でうま味を引き出してビーツでさっぱりと仕立て、「クロロフィル」と名づけた前菜は新鮮なイカをガスパチョ風のソースでと、記憶に残る至福の料理が続く。

夜のコースから。独創的な火入れがされた「鳩とビーツ」
京都の食材や和食にも注目する中本シェフ
さわやかな前菜「クロロフィル」
町家の古い柱や壁を残す趣のある店内
京都市中京区東洞院通丸太町下ル三本木町445の1 
☎ 075·203·6668
12:00~13:00(入店)、18:00~20:30(入店) 
㊡月曜、火曜昼、日曜夜不定休 テーブル8席
※要予約昼のコース¥6,570~、夜のコース¥12,920~(税込)

3.『綾小路 唐津』 歳時や季節がきわだつ正統な味と空間

街の喧騒と一線を画す、閑寂な空気漂う割烹料理店。『京都吉兆』の系列店や人気割烹で研鑽を積んだ唐津将作さんの料理は、空間同様、女性好みの正統派。旬の食材をメインに、ハシリ、名残の味覚を取り入れ、歳時を趣向に映し出した目にも美しいコースが供される。9月は重陽をテーマに、八寸は鮎焼きや鱧の子の玉締めなどを7〜8種類、炊き合わせはそれぞれに調味した野菜を盛り合わせ、器やしつらえとともに実りの秋の味覚を提供している。

¥15,000のコースから。京野菜をだしで優しく味つけした炊き合わせ
坪庭のあるカウンターのほか、テーブル個室も
クリームチーズとナッツを使った新味も楽しめる八寸(2人前)
京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町113の1 
☎ 075·365·2227
11:30~14:00、17:00~22:00 
㊡日曜、不定休あり
カウンター8席、テーブル1室(6名) ※要予約
昼の点心¥5,000、コース¥7,000、
夜のコース¥10,000~

4.『高台寺 十牛庵』 古今融合の料亭の新しい形

高台寺にほど近い、約2000坪の敷地に昨年9月オープンした料亭。明治41年築の数寄屋造りの建物と名庭師・小川治兵衛が手がけた庭からなり、古きよきものを残しつつ新しい趣も漂う。料理をとりしきるのは京都の名料亭で13年研鑽を積んだ、藤原誠さん。季節や歳時の彩りを感じさせる京料理を軸に、ダイナミックな調理や贅沢な器使いにも挑戦している。庭やしつらえも美しく、空間全体で数寄を凝らした料亭ならではのもてなしがされる。

¥20,000のコースから。イクラ醤油漬け、車エビ、鴨ロースとフォアグラなどを盛り合わせた八寸(2人前)。器は魯山人 
「藤の間」からは八坂の塔を中景に市街地を一望
鱧と松茸の煮物椀
京都市東山区桝屋町353
☎ 075·533·6060
11:30~12:00(入店)、17:30~19:30(入店)
㊡水曜 カウンター10席、テーブル個室2室(4〜8名)、座敷5室(2〜10名)、大広間1室(32名)
昼のコース¥15,000〜、夜のコース¥20,000~

5.『NAKATSUKA』 香りで心をつかむ新星フレンチ

東京『NARISAWA』や奈良『アコルドゥ』などの高級店で研鑽を積んだ中塚貴之シェフ。昨年開業した自店では、培ったクオリティの高い料理をカジュアルな空間の中で出すことを個性とし、アラカルト中心で、コースも手ごろ。絶妙な火入れで加熱した魚や肉を重くないソースと香りで楽しませ、定番のブイヤベースは甲殻類の濃厚なスープ、生のスズキはウニやカラスミを添えるなどして主役の素材をきわだたせている。ひとりでも楽しめ、バー利用も可。

赤エビの頭と魚の骨のだしで味わう「ブイヤベース」¥3,200、価格は2人前(写真は1人前)
「敦賀産神経〆スズキとチコリ ウニと卵黄のソース」¥2,600、価格は2人前(写真は1人前)
上質な料理を気軽に楽しめる店を目ざす中塚シェフ
京都市中京区姉小路通堺町東入ル木之下町299 Coto Glance姉小路通1F
☎ 075·223·0015
17:00~23:00 
㊡火曜、不定休あり カウンター7席、テーブル16席
※予約がベター コース¥6,000~、アラカルトあり
eclat10月号掲載 撮影/内藤貞保 福森クニヒロ 伊藤 信 取材・文/西村晶子 天野準子

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