セックスレスの解消にも膣ケアは大切。50代からの膣ケアのやり方、おすすめのアイテムは?【今からでも遅くない!50代の膣ケア #2】

27年ぶりのセックスがうまくいったのも膣ケアのおかげ!そんな原田純さんが膣ケアに慣れてきた人におすすめするのはバイブレーター。心と体にもたらされる、その効果とは?

1~2カ月して膣の変化を感じられたらバイブレーターにトライを!

セックスレスの解消にも膣ケアは大切。50代からの膣ケアのやり方、おすすめのアイテムは?【今からでも遅くない!50代の膣ケア #2】_1_2
(写真はイメージです)
―膣ケアの重要性はわかったけど、何から始めればいいの?という人に、アドバイスをお願いします。
「まずは、自分の膣がどうなっているかを知ってください。できれば鏡を使って、自分の性器の色や形を確認しましょう。次は膣のマッサージです。膣ケア用のオイルをつけた指を膣内に入れて、マッサージしながらやさしくほぐします。はじめは痛みを感じるかもしれませんが、1~2か月続けていると指が入りやすくなり、膣の変化を実感できると思います。ここまで到達できたら、次はぜひバイブレーターにトライしてください!膣は筋肉の集まりですから、バイブレーターを使うことは一種の筋トレになります。また、バイブレーターで感じやすい場所に触れて心身を満たすことができると、自分が求める性的な欲求に気づくことができて、実際にセックスをするときにオーガズムが得やすくなります。さらに、オーガズムで血流が高まることも、心身にプラスの効果をもたらしてくれますから」
―とはいえ、バイブレーターってどこで買えばいいんでしょうか?どんなものを買えばいいのかもわからなくて…。
「そうですよね。私も初めてバイブレーターを買った時は、ネット通販でオーダーしたら、そのあと自分のアカウントに『今月はこのバイブレーターがおすすめ!』とか、セールス・メールがどんどん届いたらどうしよう!?と、不安になりましたから(笑)。結局、フェミニズム系の活動をしている女性がオーナーのショップに買いに行くことに決めて、その話を女友だちにしたら、『私たちも行きたい!』と言うじゃありませんか!? かつて、お酒に酔った私がセックスレスの悩みをぶちまけても無言だった彼女たちと、まさかバイブレーターを買いに行くなんて!(笑) 時代の変化を感じましたね」
―お友達と買いに行かれたとは‥!実際にバイブレーターを使ってみてどうだったのか、おふたりから感想を聞きましたか?
「友人のひとりは既婚の女性で、『恥ずかしくて、バイブレーターを買ったなんて夫には言えない。音がするから彼に気づかれそうで、結局使えなかった。未使用のまま引き出しにしまってある』と言ってました。もうひとりは、独身で恋人がいる女性です。『自分で使ってみたら、最高に気持ちがよかったー!』と、とても喜んでくれました。女性の場合、物理的な刺激だけでは、なかなか快感を得ることができません。バイブレーターを使うときのコツは、ふだんの自分を忘れて心と身体を解放し、思いきりいやらしい妄想にふけることです。大好きな推しとのセックスを思い浮かべるのもいいし、レディースコミックを読んだり、女性向けのAV(アダルトビデオ)を流しながらマスターベーションをするのも、いいと思います」

『ちつのトリセツ 劣化はとまる』の著者、原田純さん
―最近、ネットで調べてみたら、女性が手に取りやすそうな色やデザイン、そしてサイズもかわいいバイブレーターが多数販売されていて、驚きました。
「セルフプレジャーで快感を得ると心身がリラックスするし、仕事や人間関係のストレスからも解放されます。さらに血流がアップするので、女性の美容と健康にとってもプラスです。そうした理由からでしょうか、最近、大手コスメ専門ショップの通販や、デパート内の店舗でも、おしゃれでかわいいバイブレーターが購入できるようになってきました。器具の安全性のことも考えると、そういう名の通ったショップで購入したほうが安心そうですね」
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―こうやってお話を聞いてみると、長年のセックスレスを解消するには、まず、自分の心と身体の準備をすることがとても大事なんだな、と気づきました。
「心と身体が整ったら、最後に目ざすのは『究極のオーガズム』です。究極のオーガズムとは、ふだんの自分、いつもの私を越えることで、たとえば、『セックスをしているときのゆがんだ顔やたるんだ体を見られたくない』、などといっていてはダメなんです(笑)。とことん自分を開いて相手に見せる…オープンマインドは、日本人にとってもっとも苦手なことの一つですが、もっと多くの人たちが明るく楽しくセックスを語れるように、また、セックスの歓びも十分に味わえるようになるといいですね」
原田純

原田純

はらだじゅん●1954年、東京都生まれ。径書房代表取締役として経営と編集を兼務。取材を通じて知り合った助産師のアドバイスで膣ケアに取り組み、その効果を実感したことから、10万部を越えるベストセラーになった『ちつのトリセツ 劣化は止まる』を執筆する。現在は、『ペニスのトリセツ』(仮)の取材・執筆を手がけるかたわら、老後の人生と性についての講演を行うなど、活躍の場を広げている。YouTubeチャンネル【ちつのトリセツ】原田純も好評。

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