木の温もり感じる村上春樹ライブラリーと山本容子さん版画展

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)で開催されている「山本容子版画展」 エクラ華組&チームJマダム 総勢20名でギャラリーツアーに参加。山本容子さんに直接政策秘話などお話いただく貴重な機会となりました。
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エクラ主催「山本容子版画展」ギャラリーツアーに参加し、初めて早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)を訪れました。


建物内には木の天井のトンネルや階段本棚があり、蔵書は約1,500冊だそうです。
ラウンジやオーディオルーム、カフェ、村上春樹さんの再現された書斎が併設されており、木の温もり感じる素晴らしい空間でした。

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階段本棚と B1から2Fまで続く吹き抜けが素敵
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この日のモノトーンコーデ。差し色に赤バッグ。歩き回るのでローヒールです
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村上作品が並べられたラウンジ。学生さんたちが思い思いの時間を過ごしています。
余談ですが、、
村上作品はどれを読んでもその世界観に引き込まれます。

個人的に「1Q84」は特に好きな本のうちの一つ。
時代の風刺も交え、主人公がパラレルワールドにスライドする話に寝る間も惜しんで読み耽ったことを思い出しました。
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同期Jマダムあきこさんと

山本容子さんと一緒にギャラリーツアーへ

さて、本題のギャラリーツアーの話。

山本容子さんは銅板画家としてなんとデビュー50周年。
文学や絵本の挿絵など多くの作品を世に送り出しておられ、エクラのカレンダーも手掛けていただいております。.

ジーンズ姿と素敵な笑顔でで気取りなく登場されました。
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世界童話「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」のカラフルな銅版画たち
Ⅱ期(3/3〜5/27)では特に「グリム童話」の白雪姫、「赤毛のアン」、「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」など、世界文学や絵本の挿絵作品が150点ほど所狭しと飾られ、作品はどれもカラフルな色使いで、絵本や文庫本も置かれていました。


アリスの挿絵たち

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作品が出来上がるストーリーをお話くださる山本容子さん
アリスといえば、一般的に「ジョン・テニエル」が描いた挿画が思い出されます。

容子さん曰く、「作品を生み出すときは、自分の感性を通じて新しい表現を生み出すように心がけている」とのこと。

すでに固定概念ができている作品を一度自分の中に落とし込み、自分なりの表現をすることって勇気がいること。
そういったストーリー性のあるお話を聞くと、作者との距離を近くに感じることができますし、改めて原点となる作品を読み返してみたい思いが湧いてきます。

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山本容子さんが描いたアリスとうさぎ
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アリス作品は1994年版と2008年版の2パターンで展示されており、同じ作品にも画風の変化ありで、これもまた興味深い点でした。
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    ティーパーティ一の一場面(2008年)

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    こちらはテーブルがメインに(1994年)

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トカゲのビルの挿絵。右下のぐったりしているトカゲが山本さんのお気に入りだそう。
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鏡の国のアリス:2コマ半の鏡の衝立でチェスボードを表現
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    絵本は手にとって読むことができます

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白雪姫はキュビズムを取り入れて

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こちらは絵本「白雪姫」の挿絵
この頃はピカソのキュビズムに影響を受けていたそうで、七人の小人の帽子や、王子と姫が踊る後ろの城にそれが伺えますね。

仮面を被ったような狩人が印象的でした。

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七人の小人たち
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グリム童話って、残酷な結末だったりします、、。

赤毛のアンの人間模様

赤毛のアンの挿絵については、「なぜこの顔にしたのか」のような質問を受けてこともあるそうです。
「いつも鏡で見る正面顔だけが自分ではない。横からも斜めからも下からも見られているもの。それらも含めて一人の人物であるということを表現したい」と語る容子さん。

不意打ちされた自分の写真に、ギョッとした経験のある方もおられるはず。
人間味があるアンを描かれているんですよね。

なんか急に親近感を感じる♡
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赤毛のアン

装禎の魔法でより魅力的な本へ

また、挿絵のストーリーだけでなく、本の装禎も魅力的!
自宅にインテリアとしてお迎えしたいくらい。

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集英社ギャラリー「世界の文学」全20巻
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本の側面の模様も1冊ずつ違う美しい模様が入っています
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このギャラリーは子供達もwelcom!
気軽に本を手に取って楽しんでもらいたいとの思いから、子供たちの手が届く高さで絵本や単行本が並べられていました。

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子供達が手に取れる位置にある絵本
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「電車で読んでいたら素敵でしょ」と語る容子さん
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ポストカードにサインをいただいて記念撮影♡
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    座談会の様子

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    華組:佐和さんと

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左下:山本さん。チームJマダムと
作品の制作秘話やストーリー、容子さんの体験してきた体験、背景など作品だけに止まらない話の数々、ご本人の魅力を存分に伺い知れ、本当に光栄な機会に恵まれました。
改めて容子さんのファンになりましたし、子供の頃に忘れてきたような世界童話、文学に改めて触れてみようかと刺激も受けることができました。

皆さんもぜひ、山本容子版画展に足を運んでみてください。新しい文学の世界と芸術の魅力に出会えることでしょう。

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山本容子版画展「世界の文学と出会う〜カポーティから村上春樹まで」
5月27日(火)まで
Ⅱ期:3/3〜5/27 はⅡ期は、児童文学の挿画作品を中心に展示予定
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今回も、最後まで読んで下さりありがとうございます!
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hidemi

東京都在住。夫、娘、息子の4人暮らし。いつまでも若々しく健康でいたい!が私のモットー。美容ライター歴で培った探究心で、手の届くワクワクを発信していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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