長引く咳や、喉の痛み、声がれなど喉のトラブルの原因となる疾患の中で、エクラ世代に多い「逆流性食道炎」「ヒステリー球」をピックアップ。自分に当てはまるものをチェックしてみて。
逆流性食道炎
こんな症状
□喉の違和感、痛み
□胸焼け
□咳込む、長引く咳
加齢やストレスなどによって下部食道括約筋がゆるみ、胃液が食道に逆流し、炎症が起きる疾患。胃液には胃酸が含まれ、食道の粘膜がこれにさらされ続けると傷ついて炎症が起き、胸焼けや、胸の痛みとともに、酸っぱいものが喉に込み上げてくる“呑酸”が喉の違和感を誘発。また、逆流した胃液が気道を刺激したり、食道の粘膜を通して神経を刺激することで咳込むこともある。胃酸の分泌を抑制する薬などで治療をする。
【セルフケアは?】
「早食い、食べすぎ、高脂肪食、過度の飲酒、食べてすぐ寝る、などの生活習慣で起きやすいので、まずはこれらの改善を。おなかを締めつける服装や、前屈み姿勢で腹部を圧迫することでもなりやすいので、姿勢をよくすることも大切」(大谷先生)
ヒステリー球
こんな症状
□喉が詰まる感じがする
□喉の異物感・違和感
□飲食物が飲み込みにくい
風邪をひいたわけでもないのに、喉が詰まる感じがしたり、喉に異物感や違和感があり、病院で検査をしても特に病気が見つからない場合、ヒステリー球(咽喉頭異常感症)が疑われる。これはストレスや不安などが原因で、交感神経が過緊張し、食道周囲の筋肉が過剰に収縮することで起こるとされている。喉の詰まり感や違和感がある場合、食道がんなどの可能性もあるのでまず耳鼻咽喉科で検査を受け、病気がなくヒステリー球と診断された場合、半夏厚朴湯などの漢方薬で治療を行うことが多い。
【セルフケアは?】
「ストレスが原因で起こることが多いので、自分なりのストレス発散法を見つけることが大事」(大谷先生)。「睡眠や休息をとって心身を休めること。深呼吸や入浴、ストレッチなどリラックスできることを取り入れ、副交感神経を優位にする工夫を」(鳴戸先生)。
現代の生活環境の変化から喉のトラブルが増加
ここ数年、喉の不調を訴える人が以前に比べてずいぶん増えている、と話すのが耳鼻咽喉科の鳴戸先生。
「特にウイルスや細菌の感染による上咽頭炎にかかる人が多く、症状が長引く人も多数。喉は最初にウイルスや菌が入ってくる部分なので防御機能が発達しています。が、黄砂や花粉、化学物質など空気中に飛散するものが多すぎる現代環境の中では、防御しきれず喉に過剰に負担がかかっている可能性大。女性ホルモンが減少するエクラ世代なら、体の回復力も落ちるので喉にもより不調が起きやすいと考えられます」(鳴戸先生)
長引く咳を伴う喉の不調なら、呼吸器からくるものも。
「50代女性に限ったことではないですが、近年多いのが咳喘息。アレルギー疾患ですが、風邪、寒暖差、ダニやホコリの暴露、疲労、ストレスなどを契機に発症し、しつこい咳が一番の特徴です」(大谷先生)
このように現代の喉不調の原因は多岐にわたるので、下記のよくある原因を参考に、気になる場合は受診を。また、喉トラブルの予防策は? 「栄養をしっかりとること。特に粘膜を強化するビタミンA、D、E、Kは意識して補給を。睡眠を十分にとるのも大事」(鳴戸先生)。
「肺炎に結びつく誤嚥は40代から始まります。喉の筋肉強化のために、人とよく会話を」(大谷先生)
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