イライラしやすくなった、と感じるアラフィー女性が続出。モデルの浜島直子さんもそんなお悩みを持つ一人。精神科医の名越康文さんと、負のスパイラルに陥る原因について対談! 今回は身内のストレスについて深掘り。
身内のストレスが一番重い。主導権争いからは降りる
(前編より:対人関係の不安について)
浜島 実は、思い当たることが。
名越 女性は我慢しなさいと教育されているから、最初に頭に浮かんだことを自動的に抑圧することがあるんです。浜島さん、思いついたことをいってみてください。
浜島 実家のお風呂が壊れてるんです。お金を出すからリフォームしない?と母に提案したら、口を出さないで、と怒られて。そのモヤモヤを長く引きずっていました。
名越 それは結構つらい気がします。人間の悩みの多くは対人関係で、ストレスの原因として一番重いのは身内。お母さんと浜島さんはそのことで長い間、主導権争いに陥っているのかもしれません。アドラー心理学的にはそこから降りなさい、と。勝ったとしてもリベンジがあるから、権力闘争からは降りたほうが得なんです。
「久しぶりに実家に帰ったら、いつまでたってもお風呂の修繕をしない母に不満が募って……」
─浜島さん
浜島 対人関係のあらゆるストレスは権力闘争、わかる気がします。母もここまで頑じゃなかったし、私もこんなにためなかった。コロナ前は友だちと会って愚痴を吐き出したり笑い合ったりして発散してたけど、それができないから、というのもありますか?
名越 それはあるかも。あと、昭和の女性的にはあたりまえに家のことを全部やってるけど、それをあまり見られていないという場合も。
浜島 母は家事も趣味もきっちりやるから文句はいわないで、というスーパーウーマンタイプです。
名越 相手には相手の“べき”があるんですよね。頑になる理由が何かあるんだなと思ってあげたら。
浜島 はい。もうすでに優しい気持ちになってます。
名越 “でも、なんでだろう不思議だな”と立ち止まってみるだけでイライラは落ち着くはず。もしくは、“私には見えてない彼女がいるのかも?”と思うだけでいい。