昨年、ニューヨークのオフ・ブロードウェイで舞台『猟銃』を演じた中谷美紀さん。稽古初日から千穐楽までの59日間の日記を、一冊の本にまとめた。インタビュー後編では、文字にすることの重要性を教えてくれた。
書いたことが、いつのまにか実現してしまうことも
書くことは、自分の想いを残すこと。そして実現への近道、だったりもする。「実は私、何げなく書いたことが、そのとおりかなう、ということが、本当によくありまして。何年か前に書いたものがたまたま出てきて、それを見て、あれ!? もうかなっている!って」
それっていったい、どんなこと?
「これはちょっとあの、のろけみたいになってしまうのですが、夫と出会う前に、理想の男性の条件を書き出したことがあったんです。例えば煙草を吸わない、異業種である、旅が好き、自然が好き、芸術が好き、健康のために運動する、などなど。そして今になってみたら、彼はまさに、そのとおりの人だったんです!」
文字だけでなく、言霊も。
「この『猟銃』も“いつかニューヨークで演じたいです”って、初演のときにいっていたんです。再演のときには、あまりに大変なので、もう二度と演じないと宣言していたのですが、それがなぜか、いつのまにか、実現する運びに」
文字にする、言葉にする。そこにはなんらかのパワーが、存在するようだ。
「そう思うと、日記をつけるのが楽しくなりますね。なりたい自分をイメージして、夢日記をつけてみる。毎日が楽しくなるかもしれません!」
舞台『猟銃』NY公演がWOWOWで放送・配信!
’23年3月、俳優・中谷美紀&伝説のバレエ・ダンサー、ミハイル・バリシニコフ、奇跡のコラボレーションで行われた舞台『猟銃』NY公演が、スペシャルドキュメンタリー映像つきでWOWOWにて6月8日16時~放送・配信。制作の過程と、すべてが爆発する本番の舞台映像は圧巻。
※次回の放送・配信は7/20(土)18時~
『オフ・ブロードウェイ奮闘記』
中谷美紀
幻冬舎文庫 ¥869
怒って泣いて笑った、怒濤のオフ・ブロードウェイでの毎日。役をとことん追求し、『猟銃』に身も心も捧げる日々の記録は、舞台を支えるもうひとつの物語。新しい自分を求めて奮闘する40代の中谷さんの姿に、勇気がわいてくる。
▼こちらの記事もチェック!