豊かな海と火山土壌に恵まれた済州島は、食材の宝庫。アワビやウニ、サバなどの海の幸に、ブランド豚として知られる済州黒豚。島の自然と人々の暮らしが育んだグルメを味わいたい。今回は、済州島通のソン・シネさんとチン・ヨウォンさんおすすめのお店を紹介。
日本メディアの韓国取材コーディネーター。キャリアは20年を超え、韓国各地の最旬スポットから穴場までを熟知。ワーケーションで済州島に滞在することも多い。
3代続く海女の家系に生まれた、済州在住の海女料理・自然食研究家。冷蔵庫のない自然食スタジオ「プルンプオク(青い台所)」を運営。著書に『済州 島・家・ごはん』(未邦訳)。
オウヌル(어우늘)
チン・ヨウォンさんおすすめ
おいしさの余韻が続くアワビ料理専門店
「済州といえば海女、海女といえばアワビ。新鮮で上質なアワビ料理の味を20年間守り続けている専門店です」(チンさん)。看板メニューはアワビ釜飯定食。アワビの肝で炊いたごはんに、肝とサザエを合わせた秘伝の塩辛をのせれば、えもいわれぬ味わいに。
「オウヌル」のアワビ釜飯(定食₩22,000)。アワビの肝ソースで米を炒めたあと、土鍋でていねいに炊き上げた。濃厚な磯の香りに、ぎんなんとかぼちゃの甘味が重なる
サバの塩焼きやヤンニョムケジャン、創業者ソン・ソンボンさん(写真上)が仕込む自家製味噌(写真下)を使ったチゲなどの副菜も絶品だ。
アワビのバター焼きがつくアワビ釜飯&アワビ焼き定食(₩33,000)は2人前から注文可。
Data
済州特別自治道済州市蓮北路222
제주특별자치도 제주시 연북로 222
☎+82・64・743・5131
11:00~15:00(14:00LO)
定休日:日曜、旧正月、旧盆
テウルカルビ(태을갈비)
チン・ヨウォンさんおすすめ
特製の甘ダレが決め手の豚のバックリブが絶品
「創業当時の20年前から家族で通っています。地元の人に長く愛されている名店。済州産の黒豚を使い、変わらぬ味を維持する努力もすごい」(チンさん)。なかでもおすすめは、味つけ肉のバックリブ(300g、₩32,000)。テーブルごとに店員が焼き上げて食べやすくカットしてくれるため、骨つきでも気軽に味わえる(写真上)。
オーナーのカン・ミョンスンさん。
自慢の玉ねぎソース、新鮮なヤンニョムケジャンや高菜キムチ炒めなど、手作りの副菜も美味(写真中右)。
Data
済州特別自治道済州市チングンジュンギル12
제주특별자치도 제주시 진군중길 12
☎︎+82・64・713・9297
11:30~22:00
定休日:旧正月、旧盆
高潔(コギョル・고결)
ソン・シネさんおすすめ
絶景ビューのカウンター席でサバ釡飯を味わいつくす
「今年6月のオープン以来、行列が絶えない人気店。サバ釜飯をひつまぶしのように3種類の食べ方で楽しめます」(ソンさん)。高潔特上(₩25,000、写真上)は肉厚で大ぶりの済州産サバを炭火で焼いた釜飯御膳。
サバの身と揚げれんこんをほぐしてごはんと混ぜ、まずはそのまま。次に薬味を混ぜて味わい、締めは鯛と牛骨を12時間以上煮込んだ濃厚なだしでお茶漬けに。全席オーシャンビューで、待ち時間も船が行き交う海や調理風景を間近に眺められる。
Data
済州特別自治道西帰浦市大静邑兄弟海岸路322 2F
제주특별자치도 서귀포시 대정읍 형제해안로 322 2층
☎︎+82・64・792・5895
9:20~15:30(14:50LO)
定休日:旧正月、旧盆
https://www.instagram.com/gogyeol_jeju
撮影/Hayoung Kim 取材・原文/藤田麗子 コーディネート/Shinhae Song(TANO International) 取材協力/済州特別自治道・済州観光公社 ※₩(ウォン)1=約0.1円(’26年9月1日現在)。定休日の記載にない場合も1月1日、旧正月、旧盆は休館・休業の可能性があります。詳細は各施設の公式ホームページや公式インスタグラムなどでご確認ください。 ※エクラ2026年11月号掲載