新次元に入った京都のホテル選び。ビジネスホテルに泊まって、観光しまくり、という従来の“あくせく型”から、個性あるホテルを使いこなす“体験クリエイト型”の京都旅へ。京都通のライター2人が「京都のホテル選び」を語る後編は、ラウンジが充実しているホテルやオープン予定のハイエンドなホテルなどをピックアップ。
ラウンジなどパブリック施設が充実しているホテルがいい
坪田三千代(以下T) 『丸福樓』のオールインクルーシブは、世界的に富裕層のトレンドです。ホテルにいながらにして旅の時間や京都らしさを満喫できるサービスやアクティビティも充実してきました。
西村晶子(以下N) 館内にラウンジやライブラリーがあって、ホテルに帰って部屋に入るまでの間にワンクッションあるのがいい。大人は、あまりあっちこっちには行きすぎずに、ホテルを楽しむ時間をつくるのが旅のコツかもしれません。
T ラウンジサービスでは、個人的には『翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都』が珠玉かなと。嵐山の絶景を眺めるカフェでシャンパーニュをゆったりといただけて、優雅な気分になれますよ。『ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都』は、ゲストの誰もがアフタヌーンティーとアペタイザーを楽しめるのがとってもお得。
N とっておきの京都旅や家族との記念の旅などであれば、コンシェルジュがきっちり対応してくれるラグジュアリーホテルに泊まりたいです。『HOTEL THE MITSUI KYOTO』は、サービスも食のレベルも非常に高いと地元でも評判です。京都では一見さんには、敷居が高いところもあるので、ホテルがそれをかなえる役割を担ってくれるところもありますね。
T 『ザ・リッツ・カールトン京都』は、アクティビティの数もとても多くて、まさにホテルが京都体験への扉を開けてくれる感じがします。『アマン京都』は、独自に開発する唯一無二のアクティビティが魅力。ホテルという空間やプラン、コンシェルジュなどのサービスを使いこなすことで、自分が思い描く理想の京都旅をクリエイトする時代がきました。
▼対談の中で紹介されたホテル
『丸福樓』
Data
京都市下京区正面通加茂川西入ル鍵屋町342
☎075・353・3355 1泊3食つき(飲み物や夜食を含む)¥75,000〜(1室2名利用時)、朝食のみのプランも。レストラン「carta.」のビジター利用はHPで告知。
『ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都』
Data
京都市中京区東洞院通御池上ル船屋町420
☎075・241・1110 全125室 スタンダード¥21,600〜、コーナーバルコニー¥52,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、朝食つき、税・サ込、宿泊税別)
『HOTEL THE MITSUI KYOTO』
二条城のすぐ目の前、豪商三井家ゆかりの地に立つラグジュアリーホテル。品格と落ち着きのある空間と確かなサービスには定評がある。10月からシグネチャーレストラン「TOKI」が、コンセプトも新たに登場。’20年11月開業。
『アマン京都』
洛北の閑静な森にたたずむ『アマン京都』。通常は訪れることのできない寺院を訪れたり、庭で日本画家から絵の手ほどきを受けたり、とゲストだけに許された一生の思い出に残る体験を提供する。ヘリコプターでの京都上空遊覧も人気。
ハイエンドなホテルブランドが今後も続々オープン予定
T 京都では、今後も、’24年に『バンヤンツリー 東山 京都』『シックスセンシズ 京都』『シャングリ・ラ京都二条城』が、’25年に『カペラ京都』と新規開業が続々予定されています。
N ’26年には、祇園の甲部歌舞練場敷地内に『帝国ホテル』が進出します。祇園は京都でも特別な場所なので地元の人もどうなるか目を凝らして見ていらっしゃるかと思いますよ。
T ’26年は『強羅花壇』が直営する宿泊施設も開業予定ですね。
N 京都の景色がどんどん変わりそうです。滞在の楽しみ方も、より多彩になりますね。
T 街じゅうがホテルになってしまうんじゃないかと、ちょっと心配もしていますが(笑)。
トラベルライター。本誌でも連載ホテル情報ページを担当。長年にわたり、国内および海外の旅やホテルに関する取材を続けている。京都では、琵琶湖疏水から高瀬川あたりの「水」にまつわる土地が好き。
●西村晶子
関西在住ライター。京都をはじめ主に関西方面の旅や食の記事を手がける。確かで上質な審美眼で、老舗料亭から話題の新店まで、信頼が厚く、長年エクラ京都取材班の中心的メンバー。