【50代の悩み】心に抱く母娘関係の葛藤 いろいろな形がある「私と母」

重い、恋しい、離れたい…など。eclatでは、専門家がエクラ世代が抱く母娘関係のお悩みに対して、心のもちようをアドバイス。
【50代の悩み】心に抱く母娘関係の葛藤 いろいろな形がある「私と母」_3_1

苦労して私たちを育ててくれた、尊敬する母。もう亡くなったけれどいまだに母を超えられない。(Mさん・46歳)

大家族の本家に嫁ぎ、独裁的な父のために苦労を重ね、横暴から私たち兄弟姉妹を守ってくれた母。愚痴ひとつこぼさず、常に笑顔で周囲の人に優しかった。母を尊敬しているし、理想の女性。母のようになりたいと思っている。母が病に倒れたときは休職して実家に戻り、ずっと看病した。母が亡くなった今も恋しいし、何かにつけ母ならどう思うかと考えてしまう。

専門家からのアドバイス

「母親を慕うのはとてもいいこと。これからは自分の人生の充実が大切です」

「不幸の中で自分を守ってくれた母親が若くして亡くなり、もしかしたら思い出を無意識に美化しているのかもしれません。けれど、親のことをここまで慕うことができるのはとてもいいことです。思わず美化してしまうくらいいい関係が築けていたんだと、まずは自分を肯定してあげて」(香山さん)
 そのうえで、これからの自分の人生を見つめ、充実させることが大切だという。
「母親が望んでいることは、愛する娘が思い出にひたってばかりいるのではなく、前を向いて楽しく生きていくことでは? 仕事でも家庭でも趣味でもなんでもいいので、今ある幸せに目を向けていきましょう」(信田さん)
「取りかかりとして、日常の中で人からほめられたことを心にとめてみて。手料理をおいしいといってくれたとか、レポートがわかりやすくて助かるといわれたとか、ほんのささいなことでいいのです。ただし、誰かにすがりたいという気持ちが芽生えたら要注意。切り離して考えましょう」(香山さん)
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