【俳優・板谷由夏の私をつくるジュエリー vol.4】夏を満喫したい日は、ウェットヘアにフープピアスを

「ジュスト アン クル」とはフランス語で、1本の釘。ウェットヘアのリズミカルな動きと呼応する、釘をぐっと曲げたような力強いフォルムは、ハンサムでもありフェミニンでもある二面性が魅力。ラージとスモール、地金の色も変えて耳もとに重ねるのがこの夏の気分。
ピアス「ジュスト アン クル」〈上から〉スモール（WG）￥539,000・ラージ（YG×D）￥1,346,400／カルティエ カスタマー サービスセンター（カルティエ）　ワンピース￥46,200／オンワード樫山 お客様相談室（ベイジ,）

ムダのないラインで、1本の釘を美しいオブジェに昇華。ユニセックスに楽しめる人気のモチーフ。ピアス「ジュスト アン クル」ラージ（YG×D）￥1,293,600／カルティエ カスタマー サービスセンター（カルティエ）

ホワイトゴールドにブラックコーティングしたブラックゴールドのピアス。先のとがったシンプルなラインが描くシルエットは、フランスのノルマンディー地方にある壮大なアンティフェール岬からインスパイアされたものだ。ラフにまとめたウェットヘアに構築的なハートのデザインがクールになじみ、大人の余裕を醸し出す。マニッシュなサングラスとのバランスも美しい。
ピアスともに「アンティフェール」（BG×D）〈右耳〉￥441,100・〈左耳〉￥202,400（ともにシングル価格）／レポシ日本橋三越本店（レポシ）　トップス￥30,800／オンワード樫山 お客様相談室（セアン）　サングラス￥26,620／ルックスオティカジャパン カスタマーサービス（レイバン）

ブラックに映える上品なダイヤモンド使い。ハートのフォルムでありながらシャープなラインが大人っぽい。
ピアス「アンティフェール」（BG×D）￥441,100（シングル価格）／レポシ日本橋三越本店（レポシ）

イヤカフのように耳にかけてつけるピアス。半フープの形状が生み出す陰影の美しいピアスと、首に巻いたツイリー、そしてつややかなウェットヘア、3つの要素が、夏の大人をドラマティックに演出。
ピアス〈上から〉「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」（PG×D）￥5,654,000・「エルメス・クルー・ドゥ・H」（PG×D）￥724,900・トップス、パンツ（ともに参考商品）・スカーフ「コリエ・エ・シアン」ツイリー￥46,200／エルメスジャポン（エルメス）

1938年の登場以来、メゾンにとってつきることのないインスピレーションの源である「シェーヌ・ダンクル」に、さらに立体感を与えコンテンポラリーに再解釈。ダイヤモンドの贅沢な輝きがピンクゴールドに映える。
ピアス「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」（PG×D）￥5,654,000／エルメスジャポン（エルメス）

ポジティブな感情を呼び覚ましてくれるヘアとピアスの相乗効果

夏は洋服が軽装になるぶん、ヘアやジュエリーに遊びをもたせて楽しむのが、板谷さん流。「くせっ毛なのでウェットヘアは定番。夏は特に、洗いっぱなしの髪にオイルやジェルをパパパッとつけただけのナュラルなウェットヘアが多くなります。そんな日に主役になるジュエリーといえば、断然フープピアス！ イメージするのは、’90年代に憧れたジュリア・ロバーツ。くるくるのウェットヘアに大きなフープピアスの彼女の笑顔は、まるで西海岸のポジティブな空気のようで、まぶしかったです」。
板谷さんにとってフープピアスは、映画や音楽、ファッションなどからカルチャーショックを受け、学び、吸収していった20代＝’90年代に重なるという。「あのころ好きだと思ったものや衝撃を受けたものは今も私の基盤であり、大切なもの。実はひそかに、50代はもう一度’90年代を再体験してみようと思っていて、20代のころの柔らかい心や、わき上がるような感情を体感することで、新鮮な気持ちで人生の新章を歩み出せる気がしています。フープピアスもそんな要素のひとつです」。今回は、ひねりのある進化したフープピアスを着用。あのころとはひと回りもふた回りも大きく進化した板谷さんの横顔に、優雅な陰影を醸し出している。