思い立ったら気ままにフラッと立ち寄れる「京都、ひとりでも行く店」

思いたったら、気ままにフラッと。京都にはひとりでも楽しめるお店が充実! 京都通・食通たちのひそかな楽しみでもある“ひとりでも行く”とっておきのお店をお教えします。

居酒屋のような気軽さで割烹の美味を満喫「割烹 蛸八」

北村美香さん(ライター)
「和食はいろいろ行きましたが、最近京都に行くたびに訪れるお店です。その季節のものを、その素材に一番合う調理法で料理してくれます」
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うろこが立たないようにじっくり焼き上げた「ぐじ焼き」¥2,400(時価)
酒飲みの心をつかむ「生ずし」¥900
宇治の京鴨で作った「かもロース」¥1,200。いずれも奇をてらわない先代からの味
ふらりと立ち寄れる居酒屋の気軽さで、旬の美味が楽しめる割烹
「おやじを追いかけているだけ」と語る主人の掛谷さん
白暖簾が目印。蛸薬師の蛸と末広がりの八を合わせて『蛸八』と命名
 昭和54年に板前割烹として創業。名割烹として一世を風靡した『河繁』で修業を積んだ先代の仕事を息子の掛谷浩貴さんが継ぎ、店を守っている。内装もメニューも昔のままで、店内は昭和にタイムスリップしたような雰囲気。昔はほとんど地元のお客だったが、最近は観光客も増え、ふらりと立ち寄るひとり客も少なくない。
 「季節のものを素材に合う調理法で料理してくださり、凝りすぎず、あまり“美食すぎない”のも通いたくなるポイントですね」(北村さん)。壁にかかる品書きにはほぼ素材が記されているだけで、鱧、ぐじ、鯛、かしわなど、京都らしい食材が中心。それを食べたい料理に調理してくれ、鱧ならば目の前で骨切りをして炙りや落とし、かしわはから揚げか塩焼きに、といたってシンプル。古きよき割烹の味が堪能できる。
割烹 蛸八
京都市中京区蛸薬師通新京極西入ル東側町498の5
18:00 ~ 23:00
㊡日曜
カウンター11席
※予約がベター カード不可 一品料理のみ
075·231·2995
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