「人差し指と中指に痛み、しびれがある」、「明け方に痛みが強くなる」……思い当たる節がある人は、更年期に起こりがちな「毛根管症候群」かも! 今、困っている人もこれから心配な人も知っておきたい、予備知識や治療法を専門医がお教えします。
【手根管症候群】
正中神経が圧迫され、痛みやしびれが発生。
進行すると親指のつけ根がやせ、細かい作業が困難に。
〈症状〉
☑人さし指、中指にしびれ、痛みがある
☑進行すると薬指や親指にも症状が
☑明け方に痛みが強くなりやすい
〈どんな病気?〉
手根管とは手の関節にある手根骨と横手根靭帯(右の図参照)で囲まれた伸び縮みできないトンネル状の部分で、中を正中神経と腱が走っている。手の使いすぎやホルモンの乱れなど、なんらかの原因で手根管の中で正中神経が圧迫されると、初期には人さし指や中指に痛みやしびれが生じ、進行すると親指や薬指にも症状が。しだいに親指のつけ根がやせ、物をつまむ動きがしにくくなる。
〈治療法〉
睡眠時にサポーターで患部を固定したり、消炎鎮痛剤や、末梢神経を保護するビタミンB12などの服用、手根管内へのステロイド注射で改善することが多い。効果がない場合、手根管を覆う靭帯を切開して容積を増やし、正中神経の圧迫を取り除く手術をする。
〈予防〉
教えてくれたのは…
まえだ整形外科・手のクリニック
前田利雄先生
医学博士。昭和大学病院整形外科学講座兼任講師。手外科・整形外科専門医として診療にあたる。肘から手までのさまざまな病気に精通。