品ぞろえはもちろん、オーナーの確かな審美眼が感じられる店のたたずまい。旬なものも、古いものもボーダレスに扱うお店をご紹介。
盛りつける料理を想像しカウンターで愉しむ器選び
[OVUNQUE ]
「カウンターでお客さまと話をしながら、器を紹介できる店に」と、今までネット中心だったのを、今年3 月にイタリア料理店OLTREVINOの一角に実店舗をオープン。主にイタリアのアンティークの食器や家具、リネン、現代の暮らしの道具を扱う、知る人ぞ知るショップ。オーナーはイタリアに10 年以上暮らし、今も年数回は買い付けに行くそう。「料理を盛りつけたときのイメージがわく器を扱っています。お客さまには『この器なら例えばこんな料理を』と具体的にお伝えするようにも」。カウンターに並ぶ器の出自などをたずねながら、買い物する時間をも愉しめる。
神奈川県鎌倉市長谷2の5の40 ☎0467・33・4872 12:00〜19:00 ㊡水曜 http://ovunque.jp
渡辺有子さんが選ぶ料理が映える器がそろう
[ FOOD FOR THOUGHT]
「これに盛ったらお総菜もおいしく見えそう」と田沢さん。薄く繊細なフォルムで、料理をキリリと引き締めてくれる器。二階堂明弘「ボウル」¥4,000
棚に並ぶのは、寒川義雄の陶磁器、吉川和人の木工、大正時代のガラスのポットなど。ほかに桑原典子、船串篤司などの器も。
今年1月には伊藤環氏の個展も開催。伊藤環「錆銀彩皿」(φ38×H6㎝)¥70,000
料理家として活躍する渡辺有子さんが’17年4月にオープンしたセレクトショップ。店内には作家ものの和食器をはじめ、渡辺さん自らが買い付けるヨーロッパの古い洋食器やカトラリー、オリジナルのリネン類やお菓子などが並ぶ。「器は料理が映えて、盛りつけて完成するもの。あくまで料理メインで考え、実際に使ってみていいな、使いやすいなと思う作家の器を扱っています」。陶磁器、木工、ガラスなど、扱う作家は10 人ほどの精鋭ぞろい。料理家としての鋭い目線で選んだ、日々の家庭料理を間違いなくおいしそうに見せてくれる、頼もしい器ばかりだ。
東京都渋谷区上原2の33の4 ☎03・6416・8294 11:00〜19:00 ㊡月・火曜休 https://520fft.tumblr.com
飽きずに長く愛せる器たちお茶にまつわる品も充実
[而今禾]
1階は洋服、2・3階に現代作家の器や骨董が。
森岡希世子「九谷焼 急須」¥12,000、1850〜1900年代オランダのピューター皿¥10,000
額賀章夫「茶壺 プリーツワーク」¥8,000・「茶壺 黒掛け分け」¥7,000・「茶杯 プリーツワーク」「茶杯 錆粉引」各¥1,200
田沢さんが「三重県亀山市にある本店を訪れ、オーナーのセンスに感激しました」という而今禾の東京店。器は長く日常で使える、流行にとらわれない、飽きのこないものを扱っている。東京店には骨董も多く日本、韓国、中国、欧州の古い器なども見られる。また、店内でお茶事や、煎茶や中国茶の教室を定期的に開催することから、お茶にまつわる器も多くそろう。
東京都世田谷区深沢7の15の6 ☎03・6809・7475 13:00〜18:00 ㊡火・水・木曜 http://www.jikonka.com
手持ちの器にもなじみ日々の食卓が豊かに
[ ラ・ロンダジル]
和洋に活躍しそうな器。安部太一「八角皿」( 24.5×24.5×H3.5㎝)¥7,500・同¥7,500、八角鉢(23.5×23.5×H5㎝)¥10,000。
1階は自然光が入る明るい店内。
城進「湯のみ」各¥2,000、「急須」¥10,000、「大皿」¥7,000
女性オーナーが選ぶ、現代作家の器を扱うショップ。1階では年間20回程度展覧会を開催し、それ以外は常設の展示が。地下では常時扱う器や革小物などを見られる。「奇をてらったり、華美なものではなく、使いやすい器。エクラ世代のかたの手持ちの器にもなじむようなものを扱っています」。新しい技法や、適度に遊び心のある器もそろい、人気の理由がうなずける。
東京都新宿区若宮町11摩耶ビル1F ☎03・3260・6801 11:30〜18:30(祝日18:00まで) ㊡日・月曜(展覧会期間以外) http://la-ronde.com
※文中のφ=直径、H=高さです。