美味しいもの好きは今、岡山に! 瀬戸内海に面した山海の幸の宝庫、岡山の食の五選

山海の幸はもちろん、農作物も豊富にして上質。そんな岡山を訪れる人が今、増えている。お目当ては料理、そしてその先にあるつくり手や美しい自然……。東京から新幹線で3時間あまり、関西からなら1時間。目ざす価値のある「岡山の食」をeclat 3月号でご紹介。

4.吉田牧場

根づくほどに広がる岡山の土地の可能性

【全国の料理人を虜にする日本のチーズの先駆け】
日本のチーズのパイオニアとして知られる『吉田牧場』は料理人をはじめ、チーズ好きの間で絶大な人気のフェルミエ。市街地から車で30分かかる立地ながら、県外からチーズを買い求めにやってくる人もいるほどだ。
岡山県生まれの吉田全作さんが牧場を始めたのは1984年のこと。廃業した牧場の跡地を見つけ、自力で家を建て、水を引き、創業。その後、ヨーロッパまで何度も足を運び、放牧酪農とチーズづくりを続け、この土地らしいチーズにたどりつく。「ここは山間部ながら雪が少ないので牛を通年放し飼いにできます。いろいろやってみたけど、この10年間で実感できたのは牛をいかにきちんと育てるかということ」
家族経営ゆえ生産量は限定されているが、長男の原野(げんや)さん夫妻が加わってからは少しずつ種類を増やし、今年は長女夫妻も移り住むとのこと。時間がとれるようになる全作さんは少し離れた地に小屋を建設し、パン作りを始め、周囲をぶどう畑にするのだという。滋賀県草津市にある精肉店『サカエヤ』にブラウンスイス牛を卸すようにもなり、挑戦と進化はとどまるところがない。
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チーズづくりを始めて30年を迎える吉田全作さん。近年はチーズのルーツであるアジアをめぐることをライフワークとし、岡山産ぶどうでワイン造りも始めた。

チーズは原料が大事。この土地らしい風味を大事にしたい

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右上から時計回りに、フレッシュ1個¥500、カチョカバロ・ラクレット・マジヤクリ・リコッタ 各100g ¥250~700、カマンベール1箱¥1,000。チーズは宅配も可能だが、すぐの対応ができないことも。
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創業以来、牛を替え、エサを替え、放牧のかたちをとるように。60頭余りのブラウンスイス牛がのびのびと育っている。
岡山県加賀郡吉備中央町上田東 2390の3 ☎0867・34・1189 11:00~15:00 不定休 事前に問い合わせを
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