グリーンシーズンはトレイルランニングにマウンテンバイク、冬はスノーボードとスノーシューハイキング。一年を通してアウトドアに親しんでいる、構成作家の河崎由紀子さん。自然に囲まれたライフスタイルに憧れ、昨年、山梨県北杜市に生活の拠点を移した。八ヶ岳と南アルプスという雄大な山塊に抱かれたこの地で、季節ごとの山歩きを楽しんでいる。
「山に出かけるようになったのは、月山の志津温泉に住む友人を訪ねたことがきっかけ。山頂までのルートを見渡せるトレイルを登ったら、夜はガイドの案内で星空観察を楽しみ、頂上の小屋に一泊。早朝、ご来光を眺めたあとは見晴らしのいい稜線を歩きました。まったくのビギナーがこんなダイナミックな景色を味わえるんだ!って、感動したことを覚えています」
トレッキングに持っていくザックには、お手製のスイーツをしのばせる。東京で暮らしていた時分はストレス解消のために作っていたというスイーツだが、現在は頂上でのコーヒーブレイクの名脇役。季節のフルーツをふんだんに使ったスイーツが、とっておきの景色をいっそう、盛り上げてくれる。
「頂上から望む景色って、がんばって歩いた人だけが山からもらえるごほうびのようなもの。その瞬間を共有することで、友人との絆もより深まり、思い出も色鮮やかになる。そうした経験をもたらしてくれるのが、山の奥深さだと思います」