“余白”や“間合い”に美しさを見出す、日本ならではの美意識──。セアンが今季描くのは、布と体の間に流れる空気までも美しく引き立たせる服。寄せて生まれるドレープや直線と曲線が響き合い、着る人の存在を静かに、凛と印象づける。
シルクの美しさをモダンに表現した冬に映える優美な白のワントーンスタイル
柔らかなシルクオーガンジーを一方へと寄せることで生まれる余白。その自然な揺らぎを美しいフォルムへと昇華したブルゾンとロングスカート。空気をはらむようなドレープが、動くたびに繊細な陰影を描き出す。オーガンジーの優しい表情は、天然保湿成分のセリシンを残した生糸と、しなやかな練糸を織り合わせてかなえた。膨らみをもたせつつ、すっきりとIラインに整えたスカートとの白のワントーンは、静謐でいてドラマティック。
ブルゾン¥154,000・カットソー¥30,800・スカート¥90,200/セアン青山(セアン)インナー・靴/スタイリスト私物
きものへのオマージュが生んだコート。どこか余裕の漂う新しい心地よさに包まれて
体と服の間に生まれる余白を構築的なフォルムで描いたリバーコートは、直線的な太い袖とラップ風のデザインがきものを思わせ、伝統美を重んじるセアンならではの一着に。尾州で織り上げ、特別な両面起毛仕上げを施したウールカシミヤのツヤが、深いグリーンをさらに引き立たせる。流れるドレープが印象的なパンツと、ほのかに透けるウールボイルのTブラウスは黒でキリッと。直線と曲線、量感と抜け感が響き合う風情が小粋。
コート¥308,000・Tブラウス¥74,800・パンツ¥74,800/セアン青山(セアン) ピアス・靴/スタイリスト私物
フロントのドレープが描き出す静かなエレガンスを気負いなくまとう
襟もとから袖へとつながるドレープが印象的なロングワンピース。直線的なフォルムに柔らかな曲線が重なり、えも言われぬニュアンスを生み出す。飾り立てることなく、ムダのないシルエットとアシンメトリーなデザインで洗練を高めて。ストレスを軽減して飼育された羊のSUPER100’sウールによるこだわりのトロピカル素材は、シーズンレスで楽しめる軽やかさと、すっきりとした着心地も魅力。日常から華やかなシーンまで、自然体のエレガンスをかなえてくれる一着。
ワンピース¥96,800/セアン青山(セアン) 靴/スタイリスト私物
10/14(水)〜10/20(火)伊勢丹新宿店本館3F コンテンポラリー/プロモーションスペースにてSCEARN 26AW POP UP開催!
’26年秋冬のテーマは「YOHAKU〈余白〉」。日本の引き算の美意識である〈余白〉を落とし込んだコレクションを展開。コートやカシミヤニットなどを取りそろえ、特別なイベントを開催いたします。
問い合わせ/セアン青山 TEL.03-6433-5201
撮影/渡辺謙太郎 ヘア/Tetsuya Yamakata for TEKOTE(SIGNO) メイク/Nao Yoshida スタイリスト/福田亜矢子 モデル/絵美里 取材・文/松井陽子