「親指のつけ根に痛みがある」、「親指のつけ根が膨らみ、開きにくい」……思い当たる節がある人は、更年期に起こりがちな「母指CM関節症」かも! 今、困っている人もこれから心配な人も知っておきたい、予備知識や治療法を専門医がお教えします。
【母指CM関節症】
〈症状〉
☑親指のつけ根に痛みがある
☑ビンのフタを開けるとき手が痛む
☑親指のつけ根が膨らみ親指が開きにくい
〈どんな病気?〉
CM関節とは、親指(母指)のつけ根の骨と、手首の小さい骨の間の関節で、この関節によって親指がほかの指と向き合い、物をつまむ動作ができる。この関節の使いすぎや加齢などが原因で関節の軟骨がすり減っていくが、進行すると関節が腫れて亜脱臼し、親指が変形する。これが母指CM関節症。親指のつけ根が腫れ、押すと痛む場合もあり、親指をねじるようにすると強い痛みがある。
〈治療法〉
消炎鎮痛剤入りの貼り薬や、CM関節を保護する装具をつけたり、包帯を親指から手首に巻いて動きを制限。改善しない場合は消炎鎮痛剤の内服や、関節内にステロイド注射をする。効果がなければ関節を固定したり、骨の一部を切除して靭帯を再建する手術を行う。
知っておきたい手指の不調
教えてくれたのは…
まえだ整形外科・手のクリニック
前田利雄先生
医学博士。昭和大学病院整形外科学講座兼任講師。手外科・整形外科専門医として診療にあたる。肘から手までのさまざまな病気に精通。