次の会食に予約したい店を厳選。グラン・メゾンで経験を積んだ石橋和樹シェフの新店『cépages - de la nuit (セパージュ ドゥ ラ ニュイ)』は、しっかりと食事を楽しむ夜にも、ワインを軽く一杯というときにも理想的。夜遅く、締めのひと皿を求めて訪れるのもいい。フレンチをもっと自由に、身近に楽しめる一軒だ。
『cépages - de la nuit (セパージュ ドゥ ラ ニュイ)』
生ハムの前菜。前橋時代からのシグネチャーディッシュ。群馬「育風堂」の生ハム「はもんみなかみ」が主役。ブッラータチーズ、しっかり焼き込んだ香り高いブリオッシュと重ねて
群馬県前橋市でフレンチの名店として知られた店が、この春、東京・元麻布へ移転した。東京のグラン・メゾンで経験を積んだ石橋和樹シェフが店を率いて3年。東京での再出発にあたり、群馬で出会ったお気に入りの食材も生かしながら、新たな舞台でさらなる高みを目ざす。
「料理はよりシンプルに。でも、一品一品については、以前より深く考えるようになりました」とシェフ。例えば、あじの前菜。軽やかな味わいを引き立てるため、透明なトマトのジュとグリルしたズッキーニを合わせる。口に運べば、清涼感のある余韻がすっと残る。
9品のコースに加え、5品のショートコース、アラカルトまで用意。「軽いおつまみからパスタ、料理人が本気で作ったカレーまであります」というから、楽しみ方は自在だ。うれしいのは、ワインペアリングにもショートバージョンがあること。最近ではなかなか出会えなくなった、王道のフランスワインもそろう。
しっかりと食事を楽しむ夜にも、ワインを軽く一杯というときにも。夜遅く、締めのひと皿を求めて訪れるのもいい。個室も備え、さまざまなシーンで頼りになりそう。フレンチをもっと自由に、身近に楽しめる一軒の誕生だ。
豊後水道の真あじを軽やかに楽しむ
落ち着ける完全個室もあるので会食にも。3名から利用可能
ワインペアリングは、必ず最初に「ドンペリニヨン」から。中盤にスペシャリテのフォアグラに合わせ「シャトーイケム」が登場
鳥取いなば万葉牛のイチボを炭火で。群馬産十石味噌のソースと
石橋和樹シェフ。「アピシウス」「レフェルヴェソンス」などで修業
東京都港区元麻布3の6の34 カーム元麻布2F
☎03・6804・6070
17:00~
定休日:土・日曜、祝日(臨時休業あり)
コース¥33,000・ショートコース¥11,000 アラカルトあり、個室あり
photography:Masahiro Goda text:Mika Kitamura ※エクラ2026年11月号掲載