富岡佳子の「今、欲しい暮らしのモノ、コト」~睦月~

"春夏秋冬"のライフスタイルを提案する、富岡佳子さんの連載。「わが家の朝食は、娘がごはんと味噌汁、私と夫はパンとコーヒーと食べるものが違うときがあります。ひとり分をセットして、キッチンから食卓へ運ぶのに、こんなふうに少し縁が立ち上がった、お盆としても使える折敷が便利」と、富岡さん。

折敷とお櫃

富岡佳子の「今、欲しい暮らしのモノ、コト」~睦月~_1_1
新年を寿ぐ日に、食卓に並ぶおせち料理。1年に一度のハレの日のごちそうも、納豆と味噌汁にお漬け物のいつもの朝食も、鷹揚に受け止めてくれるのが折敷である。折敷の上に並べるだけで、ごちそうはさらに晴れやかに、いつものごはんだって、なんだかとてもおいしそうに見えてくる。古くからある乾漆という技法で、木地を用いず、麻布を3〜4枚と重ね、気の遠くなるほどていねいな工程を経て作られる鎌田克慈さんの漆。上の写真の盆は軽くて丈夫で、お盆としてはもちろん、折敷としても使え、人気である。
「惜しみなく使え、終わったらサッとふいてしまえる手軽さ、持ったときの軽さもいいですね。お正月はもちろん、ふだんの和洋の料理にとなんにでも合いそう。手持ちの粉引などのほっこりとした器も、黒い漆がピリリと引き締めてくれそうです」と富岡さん。
富岡佳子の「今、欲しい暮らしのモノ、コト」~睦月~_1_2
漆の折敷に加え、富岡さんがいつか手に入れたいと思っているのが杉のお櫃。「今は毎朝、娘のお弁当を作るので炊飯器を使っていますが、それが終わったら、土鍋で炊いて、お櫃に移して……が夢です。今でも炊飯器の保温機能は使っていないんです。炊きたてのごはんはなるべくおいしくいただきたいので」。
ハレの日もケの日も、変わらずに、料理をおいしくし、美しく見せてくれる。そんな道具を少しずつていねいに選んでいきたい。
折敷は、’77年生まれ、石川県在住の塗師、鎌田克慈さん(http://kamata-katsuji.jp)の作品。鎌田さんは乾漆という技法で、漆の椀や皿、盆などを制作する。盆には、強度を増すために薄い木地を入れているそう。鎌田克慈 布目胴張盆 尺1 33.2×33.2×1.6㎝ ¥25,000(鎌田克慈漆工房)。その他/私物

杉のお櫃は秋田県の大館曲げわっぱ、大館工芸社のもの。参考商品。

[富岡さん]シャツ¥19,000/カレンソロジー 青山(カレンソロジー) パンツ¥30,000/エージー ジャパン(エージー)

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