【憧れの国内高級ホテル・旅館】一度は泊まりたい!北海道から沖縄まで大人が満足する極上ステイ

アラフィ―女性が一度は泊まってみたい、と思う全国の高級旅館・高級ホテル・憧れのリゾートホテルを厳選してお届け。温泉やグルメやエステ、絶景など魅力満載の贅沢な国内旅行が楽しめる。夫婦や気心の知れた女友だち、母娘の女子旅など、日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅。

 

※本記事の内容は、取材時点の情報になります。最新情報につきましては、直接各ホテルまでお問い合わせください。

北海道

北海道のおすすめホテル

北海道の大地をプライベートに満喫するヴィラ

札幌から車で約30分の輪厚(ワッツ)に、8月1日、草原を見晴らす一棟貸しのヴィラ『SONEKA』がオープン。異なる4タイプのヴィラでは、それぞれに4名までの宿泊が可能。開放的な天然温泉露天風呂があり、北海道ならではのモール温泉でくつろげる。食事は各ヴィラにシェフが出向き、道産の食材で、アイヌ料理からもインスパイアを受けた北海道らしい美食に仕上げてくれる。北の大地の魅力を、プライベートに満喫できる贅沢なステイが待っている。

SONEKA
ヴィラ「Nupu」のテラスには褐色のモール温泉を満たした露天風呂が備わる
天然材を多く用いたスタイリッシュな建築
天然材を多く用いたスタイリッシュな建築
周囲には草原が広がる
周囲には草原が広がる

北海道北広島市大曲307の1

info@soneka-hokkaido.com(問い合わせはメールにて)

全4棟 各1棟2名利用の場合の1泊料金、2食つき ¥338,800〜(税・サ込、道宿泊税・入湯税別)

※料金は日によって異なる soneka-hokkaido.com

湖畔の宿 支笏湖 丸駒温泉旅館

透明度が高い「支笏湖ブルー」が心にしみる支笏湖で、湖畔にたたずむ秘湯の一軒宿。天然露天風呂、展望露天風呂、内湯のどこからも湖が一望。昨年末、木質ぺレットを使ったノー電力の湖畔サウナ2棟も新設。新千歳空港から路線バスで約50分。
湖畔の宿 支笏湖 丸駒温泉旅館
湖畔の宿 支笏湖 丸駒温泉旅館
湖畔の宿 支笏湖 丸駒温泉旅館

北海道千歳市幌美内7

☎0123・25・2341

(電話受付9:00〜18:00)

www.marukoma.co.jp/

界 ポロト

モール温泉でくつろぎながら大自然に溶け込むような滞在を

北海道・白老(しらおい)温泉にある『界 ポロト』は、白樺やカエデが繁る天然林に抱かれ、穏やかなポロト湖畔にたたずむ温泉旅館。建築家・中村拓志氏の手になる建築は、施設のどこにいても湖を身近に感じられるのが特徴だ。アイヌ文化を尊重した建築と内装デザインは、アイヌ文化伝承の地として維持されてきた白老地区から着想を得たもの。温泉は、太古の植物由来の有機物を含んだモール温泉で、世界的にも珍しいとされる泉質。しっとりとした美肌の湯を、2つのタイプの大浴場で楽しめる。客室は、アイヌ民族が暮らしたチセ(家)から着想を得た設計で、すべての客室にチセの中心にあった四角い「炉」をイメージしたテーブルを配している。道産の食材を生かした季節を感じる会席料理も楽しみ。
ポロト湖にせり出した露天風呂では、湖との一体感がある、開放感たっぷりの湯浴みを楽しめる
ポロト湖にせり出した露天風呂では、湖との一体感がある、開放感たっぷりの湯浴みを楽しめる
ご当地部屋「□の間」の特別室。客室はすべて湖に向いた造りで、アイヌ文様を取り入れたアートやクッションを配置
ご当地部屋「□の間」の特別室。客室はすべて湖に向いた造りで、アイヌ文様を取り入れたアートやクッションを配置
湖畔にたたずむ湯小屋は、丸太組みの三脚構造「ケトゥンニ」を基本にした建築
湖畔にたたずむ湯小屋は、丸太組みの三脚構造「ケトゥンニ」を基本にした建築
北海道白老郡白老町若草町1の1018の94
☎0570・073・011(界予約センター)
全42室
¥28,000〜(1室2名利用の1泊料金、夕朝食つき、サ込)

NIPPONIA HOTEL 函館 港町

歴史あるレンガ倉庫を改築した北欧テイストのホテルが誕生

趣(おもむき)あるレンガの外壁はそのまま生かしつつ、インテリアは北欧の風土や生活にインスピレーションを受けたデザインに。倉庫ならではの雰囲気ある天井の高いレストラン「ルアン」では、地産地消をテーマに地元産食材を用いたフュージョン料理を味わえる。日本各地で古民家の再生ホテルを展開してきたNIPPONIA HOTELの新しいプロパティは、函館を散歩する拠点にしたい。
NIPPONIA HOTEL 函館 港町
ソファやベッドスローなどにぬくもりあるイエローを配した102号室。
歴史あるレンガ倉庫を改築した北欧テイストのホテルが誕生
天井から柔らかな自然光が射し込む106号室。客室デザインは少しずつ異なる。
NIPPONIA HOTEL 函館 港町
NIPPONIA HOTEL 函館 港町
「ルアン」では北海道らしい新鮮なホタテ、イカ、カニ、マグロといった海産物や「はこだて和牛」、酪農製品などを取り入れた料理を提供。
歴史のあるレンガ造りの倉庫の外観をそのまま生かして。
歴史のあるレンガ造りの倉庫の外観をそのまま生かして。

北海道函館市豊川町11の8

0120・210・289(VMG総合窓口 11:00〜20:00)

¥30,250 〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき)

www.vmg-hakodate.com

 

東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ

ハイエンドなスキーリゾート

リッツ・カールトンの中でも、その土地の魅力をより強く感じられる最上級ブランドの「リザーブ」が、北海道の一大スキーリゾート「ニセコヴィレッジ」の中の『東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ』。
東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ 客室
山々に囲まれ、スキー場が集まるエリアに立地。
山々に囲まれ、スキー場が集まるエリアに立地。
スイートを含む客室は、大理石や杉材などを用いた洗練されたラグジュアリー感が魅力。地元の美味を楽しめるレストランや、おまかせの鮨など食レベルも最上級。
スイートを含む客室は、大理石や杉材などを用いた洗練されたラグジュアリー感が魅力

北海道虻田郡ニセコ町曽我919の28

☎0136・44・3491 全50室

¥90,000〜(1室料金、税・サ別)

www.ritzcarlton.com/en/hotels/japan/higashiyama

 

(北海道のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 北村美香 板倉由未子 ※エクラ2020年11月号、2021年3月号、9月号、2022年5月号、2024年6月号、2024年11月号掲載

東北地方(青森・岩手・山形)

青森県のおすすめホテル

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

森と渓流を眺める期間限定の朝食を

『奥入瀬渓流ホテル』は、緑が美しい奥入瀬渓流沿いに立つ唯一のリゾートホテル。10月末までの期間限定で、渓流を望むテラスでいただける特別な朝食を提供している。木のボックスで提供される朝食には、スモークサーモンのサンドイッチやサラダ、ミネストローネスープなどが並び、朝からピクニック気分。川のせせらぎや鳥のさえずりを耳に、森と空を眺めながらいただく朝食は、思い出に残る体験になるはず。秋は、鮮やかに色づく紅葉もとても見事。

夜の時間帯は「渓流アペリティフ」を楽しめる
夜の時間帯は「渓流アペリティフ」を楽しめる
10種類ほどのメニューがボックスに
10種類ほどのメニューがボックスに
森と川に囲まれた絶景ロケーション
森と川に囲まれた絶景ロケーション
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
☎0570・073・022(星野リゾート予約センター)
全187室 ¥22,000〜(2名1室利用の1名1泊、夕朝食つき)
渓流テラス朝食 1名¥4,050 3日前までに要予約(10月末まで)

岩手県のおすすめホテル

ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート

特別な時間とサービスが楽しめる東北の最新高原リゾート

スキーリゾートとして知られ、夏や秋は自然派アクティビティを存分に楽しめる安比高原リゾートにある東北でも屈指のラグジュアリーリゾート『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』。38室の1棟まるごとが「クラブインターコンチネンタル」で、コンシェルジュによる滞在サポートやパーソナルチェックイン、アフタヌーンティーやカクテルとカナッペの無料サービスなどが楽しめる。高原リゾートらしいデザインの客室には、檜風呂を備える部屋も。レストランでは、地元の厳選食材を好みで調理してもらえるメニューも登場。安比の大自然と調和した、豊かな滞在を満喫してみたい。

自然光が射し込むロビーラウンジはすべてがクラブラウンジ
自然光が射し込むロビーラウンジはすべてがクラブラウンジ
102㎡のテラスつきプレミアムスイートルーム
102㎡のテラスつきプレミアムスイートルーム
温泉大浴場には、テラスに露天風呂や寝湯もあり開放感たっぷり
温泉大浴場には、テラスに露天風呂や寝湯もあり開放感たっぷり

岩手県八幡平市安比高原117の46

☎0195・73・5010

(予約コールセンター 9:00〜18:00)

全38室 1室1泊¥70,000〜(サ込、入湯税別、アフタヌーンティー、イブニングカクテル&カナッペつき)

https://www.appi.co.jp/stay/ana-intercontinental-appi-kogen-resort/

山形県のおすすめホテル

OSTERIA SINCERITA(オステリア シンチェリータ)

【極上ホテル&宿】温泉オーベルジュの最高峰!「オステリア シンチェリータ」

室内は絵画の色を基調に。写真は福王寺法林作。フィンユールの家具は朝日町の工房が製造。

 

極上の温泉、美味とお酒。温泉オーベルジュの最高峰を求め、山形へ

赤湯温泉の老舗旅館『山形座 瀧波』が開いた、宿泊客室つきのイタリア料理店が話題だ。料理長は10余年、新潟発のガストロノミーを牽引し「ミシュランガイド新潟2020特別版」でも一ツ星を獲得した原田誠シェフが務める。新天地に挑んだのは、一帯に広がる置賜(おきたま)盆地の豊かな食材に惹かれてとのこと。特有の昼夜の寒暖差が野菜や果物、米沢牛などをとびきりの味に育てるのだ。

 

8席のみのダイニングには薪火の香りが温かに漂い、コースで供される料理は、ひと皿ごとに置賜の風土の記憶とイタリアの伝統が響き合う。イタリアワインのペアリング提案も秀逸だ。チェックイン時は山形県産のワインも選べるウエルカムドリンクが、ディナー後は原田シェフ謹製の“おつまみパスタ”やチーズプレートが客室にサーブされる。全室離れ、3棟のみの客室は、北欧デザインの家具もアート作品も山形に縁のあるもので、放蕩が許された旅時間を上品に彩ってくれる。

 

美味の誘惑は途切れぬが、温泉もお忘れなく。63℃で湧く源泉は、熟練の湯守の技で加水をいっさいせず、時季ごとの適温に整えられる。柔らかな肌ざわりが格別な湯もまた置賜の地の恵み。時間の許すかぎり堪能しつくしたい。

開湯930年の名湯・赤湯温泉。十割源泉と呼ばれ、熟練の湯守が加水も加温もせずにバルブひとつで適温に調整している
開湯930年の名湯・赤湯温泉。十割源泉と呼ばれ、熟練の湯守が加水も加温もせずにバルブひとつで適温に調整している
米沢牛のフィレを薪火でビステッカ風に。
米沢牛のフィレを薪火でビステッカ風に。庄内花塩とわさびで。北イタリアのカベルネ・ソーヴィニヨンがぴったり

Data

山形県南陽市赤湯3005

☎0238・437・800

平日¥154,000~、金・土曜、祝前日¥165,000~(1室2名利用時の1泊2食、ディナー時のペアリングつき、サ込、入湯税別)10歳未満は宿泊不可
全3棟(全棟各2ベッドルーム、客室露天風呂つき、うち2棟はサウナつき)
IN 15:00 OUT 11:00
不定休
アクセス/山形新幹線赤湯駅からタクシーで約5分
https://osteria-sincerita.com/jp/

(東北地方のホテル)撮影/長谷川潤 取材・原文/佐々木ケイ 小原誉子 ※エクラ2020年11月号、2024年6月号掲載

関東地方(栃木・群馬・東京・神奈川)

栃木県のおすすめホテル

那須 無垢の音

森の静けさと美食に癒され「水庭」を散歩する休日

栃木県・那須高原の広大な森の中に、4月1日に『那須 無垢の音』がオープン。敷地内には、「オーベルジュ」と、宿泊と朝食のみの「B&B」があり、さらに、建築家・石上純也氏が設計を手がけた「水庭」が広がっている。「オーベルジュ」では、一棟ごとに点在する80㎡以上のスイートヴィラに泊まり、季節の食材や地元の味覚を取り入れたフランス料理のコースを楽しむ贅沢な滞在を楽しんで。細部にまでこだわった客室では、光と風を感じながら、木のぬくもりを感じる建築美に身をゆだねてみたい。心に残る料理をいただき、朝に夕に「水庭」を散策すると、日ごろの憂いもすっかり晴れそうだ。

那須 無垢の音
木の風合いを最大限に生かしたスイートヴィラ
窓を開け放って、風を感じながらの湯浴みを
窓を開け放って、風を感じながらの湯浴みを
シェフ・千葉拓海氏が、那須の自然の恵みが感じられるモダンなコース料理を創作
シェフ・千葉拓海氏が、那須の自然の恵みが感じられるモダンなコース料理を創作

栃木県那須郡那須町高久乙道上2294の3
☎0287・73・8122(予約専用)
スイートヴィラ15室、B&B20室(7月開業予定) スイートヴィラ1室2名利用の1泊料金¥110,000〜(2食つき)
https://mukunone.jp/

ふふ 日光

和洋折衷の華麗なる懐かしさ。日光の歴史と文化に触れる宿

木造建築のメイン棟は、木材を活用して凛とした中にもぬくもりを感じる造り。壁面には栃木県産の大谷石も多く使われている。24室ある客室は、和洋折衷の優雅さはそのままに、すべて異なるデザイン。大浴場のほか、全室に自家源泉の温泉浴室があり、最も広い「ふふラグジュアリープレミアムスイート」では、部屋の3分の1くらいが半露天風呂という贅沢ぶり。「日本料理 節中」では、器や食材にこだわった和洋折衷の美食が楽しめる。オリジナルの紅茶やアメニティ、部屋着など、細部まで“華麗”さをコンセプトにしたしつらえを楽しんで。
ふふ 日光 客室
140㎡もある「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。日本の古典的な意匠を配した気品ある造り。
「ふふラグジュアリープレミアムスイート」の半露天風呂は驚きの広さ
「ふふラグジュアリープレミアムスイート」の半露天風呂は驚きの広さ。自家源泉のお湯は、肌当たりがよく心地いい。
鳳凰が描かれた器で提供されるひと皿

栃木県日光市本町1573の8

☎0288・25・5122 

全24室 ¥77,300〜¥242,300(1室2名利用の2名料金、税・サ・入湯税込)

https://fufunikko.jp

ザ・リッツ・カールトン日光

日光は自然、歴史、文化など興味深いコンテンツの宝庫。その魅力を最上級のサービスで満喫できる。SUPやサイクリングなどのほか、朝の座禅や日光彫体験、護摩祈祷など日光の社寺や文化に関連する体験も豊富。

ザ・リッツ・カールトン日光
ホテルがあるのは、いろは坂を上った中禅寺湖畔
日光湯元温泉から引湯した温泉大浴場。露天風呂もあり、庭と一体化した気分。

栃木県日光市中宮祠2482

☎0288・25・6666

¥80,000〜(1室料金の参考価格、時期により変動あり。税・サ別)

全94室

IN15:00 OUT12:00

https://www.ritzcarlton.com/jp/nikko

アートビオトープ

自然の中でアートを感じ体験する。知的好奇心も満足させて

「水庭」に隣接する地にヴィラとレストラン

那須高原にある『アートビオトープ』は、アートと自然に触れ、癒しの時間を過ごせる。那須の原風景を神秘的なランドスケープとして再構築した「水庭」を散策して、ワークショップなどの工芸体験もできるアートなステイが楽しめる。スイートヴィラ15室の設計は、建築家の坂茂氏が担当。ゆるやかな傾斜に沿って立つ木造平屋の独立ヴィラで、大きく外に向かって張り出したテラスはアウトドアリビングとしても使えて、実に心地いい。

アートビオトープ 客室
木材を多く使ったスイートヴィラでは素足で過ごしたくなる。森に面したテラスは奥行き3mと広々。隣接するバスルームも開放感あり。
石や木を用いたスイートヴィラ
石や木を用いたスイートヴィラ
数多くの木々と160もの池からなる「水庭」は、石上純也氏の設計。
数多くの木々と160もの池からなる「水庭」は、石上純也氏の設計。
「レストランμ」は、「シードからテーブルまで」がテーマ
「レストランμ」は、「シードからテーブルまで」がテーマ。エレガントなアートフードがコースで登場する。朝食もオーガニックにこだわった新鮮なおいしさ。レストランからも水庭を眺められる。

栃木県那須郡那須町高久乙道上2294の3

☎0287・74・3300

¥55,660〜(2名1室利用の1室1泊料金、夕朝食つき、税・サ込)

全30室(スイートヴィラ15室、レジデンス15室)

IN15:00 OUT11:30(スイートヴィラ)

https://www.artbiotop.jp

(栃木県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号、2024年7・8月合併号掲載

群馬県のおすすめホテル

別邸 仙寿庵

推薦者:スタイリスト 福田亜矢子さん

子供も大人もそれぞれに楽しめる、上越国境の名宿

「部屋から見える谷川岳の眺めと、澄んだおいしい空気が本当にすばらしかったです」と福田さん。産後に子供の面倒を見てもらったお礼を兼ねての、3家族の旅で宿泊。お子さんとご両親のことを気遣ってもらえたおかげで、ご自身もくつろげたという。

 

「お部屋も食事処の個室も素敵な空間でした。部屋数が限られているのでほかの人に会うことが少なく、プライベート感があるのもよかったですね」

 

緑が輝きを増す初夏、秋の紅葉、冬の雪と、季節ごとの眺めも楽しめる。

葉擦れと渓谷のせせらぎをBGMに入浴できる露天風呂、「ほたるの湯」
葉擦れと渓谷のせせらぎをBGMに入浴できる露天風呂、「ほたるの湯」。ほかに露天風呂「すずむしの湯」、塩サウナを併設した屋内大浴場「一ノ蔵」もあり、大浴場派にはうれしい!
露天風呂とテラスつきの和室
露天風呂とテラスつきの和室。午後一番にチェックインして、奥のテラスで昼からシャンパン!という過ごし方ができるのは、この宿ならでは。「お部屋に通されたときに枕や布団の硬さを選べるのもよかったです。干したてみたいな布団でぐっすり眠れました
夕食・朝食は完全個室の食事処で。旬の食材を創作和食で仕立てる。華やかな刺身の盛り合わせ。
夕食・朝食は完全個室の食事処で。旬の食材を創作和食で仕立てる。華やかな刺身の盛り合わせ。
上越国境の名宿「別邸 仙寿庵」

群馬県利根郡みなかみ町谷川614

料金/¥45,580~(サ・入湯税込)

客室/18室

IN13:00~18:00 OUT11:00

施設/露天風呂、大浴場、サウナ、エステルームSORA

アクセス/JR水上駅より約8分、送迎バスあり(要予約)。関越自動車道・水上ICから車で約10分

https://www.senjyuan.jp

立ち寄り情報

『天一美術館』……吉村順三の遺作となった建物で知られる美術館。岸田劉生『麗子像』、ルノワールなどの近代絵画、李朝の陶磁などを収蔵。

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2021年3月号掲載

東京都のおすすめホテル

ジャヌ東京

【極上ホテル&宿】東京で最高のスパ体験ができる「ジャヌ東京」
広々としたハイドロテラピー&サーマルエリアには、美しい25mの温水プールと独立したジェットバスつきラウンジプールもある。ここは、メンバーと宿泊者のみが利用できるエクスクルーシブな空間

想像を超えるスケール感。人生を変える東京最高のスパ体験

 

客室でバスローブとスリッパに着替えたら、エレベーターで3階のウェルネス&スパ施設「ジャヌ ウェルネス」へ直行。温水プールがあるエリアに足を踏み入れると、広々として洗練されたラウンジのような雰囲気に、圧倒される。ハイドロセラピーやサーマル施設をも備えた天井の高い空間は、まるでリラクゼーションのための宮殿だ。

 

麻布台ヒルズに3月13日に開業した『ジャヌ東京』。ここに宿泊してこそ満喫できるのが、約4000㎡という都内ホテル最大級の面積を誇る「ジャヌ ウェルネス」。“つながり”と“ソーシャル体験”をコンセプトにした施設では、自然光が射し込むジムで最先端マシンを試してみたり、ムーブメントスタジオでスピニングバイクにトライしたり。トレーナーや参加者と一緒に、和気あいあいと体を動かすのが楽しい。

 

スパ体験も、極上。9つのトリートメントルームのほか、2つのプライベートスパハウスも備えていて、ここではカップルや友人と一緒にくつろぎながら、エクスクルーシブな癒しの時間を過ごすことができる。『ジャヌ東京』に泊まって、「ジャヌ ウェルネス」で体を動かす喜びを感じ、自分の中に潜んでいたエネルギーを呼び覚ます一泊。それはもう「旅」といっていいだろう。

ジャヌ東京
広さ105㎡のコーナースイートは、東京タワーを望めるくつろぎの空間。客室は上品なグレーを基調にした、ぬくもりある雰囲気だ。全客室のアメニティは、『ジャヌ東京』のオリジナル
バーニャスペシャリストによる本格指導のもと、白樺の若い枝葉を束ねたヴィヒタで

バーニャスペシャリストによる本格指導のもと、白樺の若い枝葉を束ねたヴィヒタで、全身を叩いて血行をよくする本場のサウナ体験を受けることもできる。プライベートスパハウスは、貸し切り利用で120分¥100,000(税込・サ別)。女性バーニャスペシャリストも在籍している

Data

東京都港区麻布台1の2の2

☎03・6731・2333(代表)
¥164,850〜(1室2名利用時の1泊、朝食つき、諸税・サ込)
全122室
IN15:00 OUT12:00
アクセス/地下鉄神谷町駅、六本木一丁目駅より徒歩10分
http://www.janu.com/janu-tokyo/ja/

東京エディション銀座

4つのダイニングやバーでソーシャルな時間を過ごす

ハイブランドが立ち並ぶ東京・銀座の中央通りから、一本入ったあづま通り。ここに3月末にグランドオープンした『東京エディション銀座』は、ブランドの生みの親であるホテリエのイアン・シュレーガーと建築家の隈研吾による、銀座という街への美しきオマージュのようだ。イアン・シュレーガーが長年提唱する“ロビー・ソーシャライズ”の魅力が、隈研吾が子供のころからよく訪れていたという“大人の町”銀座のリュクスなブティックホテルとして具現化されている。

 

ホテル内には、4つのダイニングとバーがあり、「Lobby Bar」では、昼間はこだわりのコーヒーやペストリーで歓談を、夜はシャンパーニュやワインで気軽にくつろげる。2階にある「Punch Room」は、海外のエディションでは定番ながら日本では初めての、「パンチ」カクテルにフォーカスしたラウンジバー。レストラン「Sophie at EDITION」では、シェアスタイルのブラッスリー料理を提供する。春夏には屋上に緑豊かなナチュラルワインバー「The Roof」も開業予定だ。

 

ここでは、宿泊ゲストのみならずダイニングやバーを利用するゲストも、スタッフから温かな笑顔で迎えてもらえて、自分が特別なゲストになったように感じられる。ひとりで出かけるのもいいし、友人どうし出かけるのもいい。足繁く通ってご贔屓さんになりたくなる、銀座の隠れ家のようなスタイリッシュホテルだ。

まるで銀座の真ん中の隠れ家。『東京エディション銀座』のバーやレストランでくつろぐ贅沢なひとときを

まるで銀座の真ん中の隠れ家。『東京エディション銀座』のバーやレストランでくつろぐ贅沢なひとときを
「Sophie at EDITION」は、柔らかな光に満たされるレストラン。
「Sophie at EDITION」は、柔らかな光に満たされるレストラン。「伝統的なブラッスリー料理を基本にしながらも、東京産の味噌や柚子こしょう、ハチミツなどで風味にアクセントをつけています」と料理長の平川透さん。
東京エディション銀座

東京エディション銀座

東京都中央区銀座2の8の13

☎︎03・6228・7400

1泊1室¥120,000〜(税・サ別、宿泊のみ)

editionhotels.com/tokyo-ginza

※メニュー料金は、税・サ込

ホテルインディゴ東京渋谷

渋谷の上空にポップなカルチャーホテルが誕生

近隣の街の個性を照らし出すライフスタイル・ブティックホテル「ホテルインディゴ」。国内4軒目のホテルが、’23年8月末、渋谷・道玄坂に開業。館内は渋谷らしい音楽やアート、ストリートカルチャーを取り入れ、にぎやか。客室では、渋谷スクランブルスクエアや代々木公園を眺める、新鮮な渋谷ビューを満喫できる。ネイバーフッドホストのウエアは着物をアップサイクルした「COTÉ MER」。客室や館内のあちこちに「ハチ公」の絵が隠されているのも楽しい。

ホテルインディゴ東京渋谷
11階にある「Gallery 11」ではインターナショナル料理を提供。広いテラスでは、渋谷の上空にいる気分に
11階にある「Gallery 11」ではインターナショナル料理を提供。広いテラスでは、渋谷の上空にいる気分に
3名まで泊まれるプレミアムルーム
3名まで泊まれるプレミアムルーム

東京都渋谷区道玄坂2の25の12
☎03・6712・7470(代表)
全272室
スタンダードルーム(2名1室の1泊)¥48,000〜(サ込)
https://www.ihg.com/hotelindigo/hotels/jp/ja/shibuyaku/hndsh/hoteldetail

ホテル椿山荘東京

日本庭園、温泉からアフタヌーンティーまで……。和洋折衷の楽しみが満載!

庭園内に一日数回、幻想的なミストが広がる「東京雲海」は、ホテル利用者のみが楽しめる話題のイベント。散歩していると、伊藤若冲の羅漢石や滝、稲荷神社なども目にとまり知的好奇心をくすぐられる。 ペットと一緒に宿泊ができて、庭園にはドッグパークも完備。庭を眺めながら楽しむアフタヌーンティーも、定番人気だ。全天候型の温水プールがあるスパエリアでは、伊東から毎週直送される温泉が幅広い世代に大好評。

「東京雲海」は、四季折々の趣向で通年開催。ガーデンビューの客室から雲海を見下ろすのも素敵
「東京雲海」は、四季折々の趣向で通年開催。ガーデンビューの客室から雲海を見下ろすのも素敵
ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」では、英国式のアフタヌーンティーを
ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」では、英国式のアフタヌーンティーを。1名¥5,450(サ別)。時間を気にせずに親子で部屋で楽しめる一日3室限定の宿泊プランも
プライムスーペリアの客室には、年配者にも子供にも安全なユニバーサル仕様も用意。
プライムスーペリアの客室には、年配者にも子供にも安全なユニバーサル仕様も用意。ベッドのひとつが電動リクライニング式で、バスルームにも特別な配慮がされている。コネクティングルームがあるので、隣室との行き来もOK。庭の眺めもいい

東京都文京区関口2の10の8

☎03・3943・1111

料金/プライムスーペリア¥58,300〜、

和室スイート¥165,000〜(サ別、宿泊税別)

客室/267室 IN15:00 OUT12:00

施設/スパ(温水プール、温泉、ジムなど)、レストラン9ほか

アクセス/地下鉄・江戸川橋駅から徒歩約10分、JR目白駅からタクシーで約5分

https://hotel-chinzanso-tokyo.jp

ザ・リッツ・カールトン東京

価値あるスパ体験とクラブレベル。親子で極上のウェルネスステイ

国内のスパではここだけで体験できるのが「ペディ:マニ:キュアスタジオ バイ バスティアン・ゴンザレス」。足医学の見地から健康を意識したペディキュアでは、角質や乾燥した皮膚を取り去るドライトリートメントのあと、両足をマッサージ。驚くほど自然に輝く、ピカピカの爪に仕上げてくれる。スパには慣れていない親御さんも、きっと満足してくれそう。

 

宿泊は、「ホテルの中のホテル」とも呼ばれるザ・リッツ・カールトン クラブレベルで。ホテル最上階53階のクラブラウンジでは、ひとり一人を名前で呼び、ぬくもりある特別なサービスが受けられる。「旅」と呼ぶのにふさわしい特別なラグジュアリーホテル滞在を。

朝食、軽食、アフタヌーンティー、ディナー前のオードブル、スイーツ&コーディアルと一日に5回ものフードプレゼンテーションがある
朝食、軽食、アフタヌーンティー、ディナー前のオードブル、スイーツ&コーディアルと一日に5回ものフードプレゼンテーションがある
眺めのよいクラブ デラックス ツインの客室。クラブレベルのゲストにはさまざまな特別サービスを提供
眺めのよいクラブ デラックス ツインの客室。クラブレベルのゲストにはさまざまな特別サービスを提供
4つのエリアに分かれた快適なクラブラウンジ
4つのエリアに分かれた快適なクラブラウンジ。毎週金~日曜日の15時から16時20分の間は、ハープ奏者が奏でる美しい音色を聞きながらアフタヌーンティーを楽しめる
「バスティアン・フットケア」(75分¥24,882)は、ポディアトリスト(足医学専門家)のブノワ・ペリエ氏が優しく施術してくれる。温浴施設も利用可
「バスティアン・フットケア」(75分¥24,882)は、ポディアトリスト(足医学専門家)のブノワ・ペリエ氏が優しく施術してくれる。温浴施設も利用可

東京都港区赤坂9の7の1

☎03・3423・8000

東京ミッドタウン

料金/クラブ デラックス ツイン¥153,520〜(サ・宿泊税込)

客室/247室 IN15:00 OUT12:00

施設/レストラン3、ラウンジ&バー1、カフェ1、スイーツブティック、スパ(フィットネス、プール)など

アクセス/地下鉄・六本木駅より地下通路直結

https://www.ritzcarlton.com/jp/tokyo

 

パレスホテル東京

10周年イヤーに贅沢なプレミアスイートが登場

5月に開業10周年を迎えた『パレスホテル東京』。ホテル滞在を旅の目的とするゲストが増える中、暮らすように過ごせるレジデンシャル調の「プレミアスイート」が新しく登場した。座り心地のよい大きなL字型ソファの前には凝ったローテーブルを備え、窓辺のダイニングテーブルではゆったりと食事も仕事もできる造り。リラックス感がありながら、ラグジュアリーホテルとしての上品さと格が感じられる90㎡の広さのスイートで、ゆったりとくつろいで。

『パレスホテル東京』 10周年イヤーに贅沢なプレミアスイートが登場
注目の日本画家・春原直人氏作のアートピースが壁に
寝室にもバルコニーを設置
寝室にもバルコニーを設置
プレミアスイートは全6室¥280,000〜(1室料金、税・サ別)
プレミアスイートは全6室¥280,000〜(1室料金、税・サ別)

バルコニーつきの客室で、眺めも食も東京自慢のおもてなし

親子旅なら、ソファやバルコニーでくつろぎながら、部屋でおいしいものをいただく滞在もおすすめ。地下ペストリーショップ「スイーツ&デリ」で人気のサブレを買ったりインルームダイニングで頼んで、夜景がきらめく夜まで、ゆっくりと親子でおしゃべりするのもいい。翌日は、館内のアートを専門家と一緒にめぐるツアーはいかが?

バルコニーつきの客室で、眺めも食も東京自慢のおもてなし  パレスホテル東京(東京都)
日本料理「和田倉」から届く「本マグロの鉄火重」(¥7,510)は、インルームダイニング限定の人気メニュー
日本料理「和田倉」から届く「本マグロの鉄火重」(¥7,510)は、インルームダイニング限定の人気メニュー
デラックスツイン with バルコニーの客室
デラックスツイン with バルコニーの客室

東京都千代田区丸の内1の1の1

☎03・3211・5211

料金/デラックスツイン withバルコニー¥80,000〜(サ別、宿泊税別)

客室/284室 IN15:00 OUT12:00

施設/レストラン7、バー&ラウンジ3、ペストリーショップ、スパ(フィットネス、プール)など

アクセス/地下鉄・大手町駅地下通路直結、JR東京駅から徒歩約8分

https://www.palacehoteltokyo.com

 

ハイアット リージェンシー 東京ベイ

東京湾を望めるルーフトップ バーも素敵

都心からもすぐにアクセスできるアーバンリゾートとして、『ハイアット リージェンシー 東京ベイ』が千葉・浦安に7月12日開業。東京湾を一望するロケーションに、シービューの客室や世界的デザイナーのコシノジュンコ氏が手がけたスイートも備えている。空と海を一望するルーフトップ バーやザ・ガーデン ブラッスリー&バーなどもリゾート感たっぷり。JR新浦安駅から、無料シャトルバスで約10分。東京ディズニーリゾート®へは、無料シャトルバスで約20分。
ハイアット リージェンシー 東京ベイ
ルーフトップ バーでは、オリジナルのシグネチャーカクテルなどが楽しめる
ハイアット リージェンシー 東京ベイ
季節の花やアートで飾られたロビー
ハイアット リージェンシー 東京ベイ
オーシャンビューツインの客室

千葉県浦安市明海5の8の23
☎047・305・1234
全350室 ¥17,400~(1室2名利用の1名料金)

https://hyattregencytokyobay.jp/top/
 

全部、足を運んでウォッチしました!

クール坪田海外と国内のホテル取材歴30年以上のトラベルライター。ビューと建築が素敵なホテルが好み。

エレガンテ安齋:連載も好評のワイン&フードジャーナリスト。ホテルの食には一家言あり!頼れる大人の美食賢者。

フォーシーズンズホテル東京大手町

食のレベル高し!天空の大人の遊び場

ラウンジやレストラン、ガーデンビューの客室から外を眺めると、そこには見たことのなかった東京のパノラマが。皇居の森を間近に、遠く新宿までを見晴らすスカイラインが美しく、まるで都心の森の上空にいるような気分。

39階にレストランやスパなどパブリックな施設が集まり、滞在しながら、東京をリードする最新のライフスタイルに出会うことができる。

「ここは、食のレベルが全体的にとても高い。フレンチ、イタリアン、アフタヌーンティー、バーと、すべて期待以上です。イタリアンの『ピニェート』は、テラスがまた開放される春が待ち遠しいです」(安齋)

「著名な建築家のジャン・ミッシェル・ギャシーによるグレーとベージュを基調にした内装も素敵」(坪田)

“アデライデ”が手がけるスパブティックでの器やランジェリーのセレクトも必見。

窓いっぱいに都心の眺めが広がる、デラックスルーム-皇居御苑ビュー-

「朝起きたとき、自分の部屋から広い空と東京のパノラマを眺めるのが至福!」(坪田)。窓いっぱいに都心の眺めが広がる、デラックスルーム-皇居御苑ビュー。

BGMが水中まで聞こえる、全長20mの屋内温水プール

BGMが水中まで聞こえる、全長20mの屋内温水プール。「プールサイドのソファが心地よくて、つい長居をしそう」(坪田)

『ピニェート』の、香り豊かなトリュフが楽し めるピザ

「『ピニェート』の、香り豊かなトリュフが楽しめるピザ。この贅沢さを気軽に味わえます」(安齋)

「バー『ヴェルテュ』は、ヘッドバーテンダー・  ジョシュア・ペレズ氏のカクテルが美味」(安齋)

「バー『ヴェルテュ』は、ヘッドバーテンダー・ジョシュア・ペレズ氏のカクテルが美味」(安齋)

皇居東御苑を望めるパノラマスイートの浴室

皇居東御苑を望めるパノラマスイートの浴室。

東京都千代田区大手町1の2の1

☎03・6810・0600

全190室

¥75,000〜(1室、税・サ別)

www.fourseasons.com/jp/otemachi

 

東京エディション虎ノ門

エシカルで贅沢な、新しい“都会のリラックスムード”を体感

高層ビルが増えつつある虎ノ門で、『東京エディション虎ノ門』は、いわば都会のオアシス。昼は、緑いっぱいのロビーでくつろいだり、アフタヌーンティーを楽しんだり。夜はDJが入ることもあるラウンジでヒップなモードにスイッチできる。ステイケーションでは、静せいひつ)な時空間と最上級の技術に癒されるスパも、ぜひ体験したいもの。

「世界的ホテリエのイアン・シュレーガー氏が、過去と今の東京へのオマージュとしてつくり上げたホテル。エシカルで贅沢な、都会の新しいリラックスムードを満喫できます。紙製の水ボトルをはじめ、環境に配慮したさまざまなアイテムや気づきも楽しい」(坪田)


レストラン『ブルー ルーム』の料理も上々の評判。「軽やかでおいしい。窓から東京タワーが大きく見えてちょっと’80年代風なのですが、これがまた最新の気分かも。今年オープン予定の、ロンドンのスターシェフ、トム・エイキンズ監修『ジェイド ルーム + ガーデン テラス』にも期待しています!」(安齋)

ロビー バーでは、リビングのようにくつろげるソファ席がおすすめ。

「ロビー バーでは、リビングのようにくつろげるソファ席がおすすめ。アフタヌーンティーは、ひと口で食べやすく特にスコーンがおいしい。スイーツもほどよい甘さで飽きません」(安齋)

スペシャリティレストラン「ジェイド ルーム + ガーデン テラス」

スペシャリティレストラン「ジェイド ルーム + ガーデンテラス」には、東京タワーを間近にする屋外テラスも設置。オープン後は、大人気必至。

写真のロフトテラスの客室は、室内が51㎡、テラスが42㎡

写真のロフトテラスの客室は、室内が51㎡、テラスが42㎡

31階エレベーターホールでは、デザイナー・倉俣史朗作の名作チェアと写真家・渡辺克巳作の昔の新宿の写真

「31階エレベーターホールでは、デザイナー・倉俣史朗作の名作チェアと写真家・渡辺克巳作の昔の新宿の写真をチェックして」(坪田)

東京都港区虎ノ門4の1の1

☎03・5422・1600

全206室 ¥60,000〜(1室、税・サ別)

www.marriott.co.jp/hotels/travel/tyoet-the-tokyo-edition-toranomon

 

キンプトン新宿東京

ペットと一緒に。NYスタイルの最先端を味わう

エントランスには、今日のワンちゃんゲストを描いたウェルカムの黒板が! 『キンプトン新宿東京』は、都会では珍しいペットフレンドリーなホテル。「ザ・ジョーンズ カフェ&バー」と「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」のラウンジとテラスはもちろん、全151室のうち57室もの客室でペットとのお泊まりOK。エレベーターに乗れる家庭飼育のペットであれば、どんな動物でも受け入れ可能だとか。


「ラグジュアリーなのに、肩の力が抜けた感じがいいですね。館内のモダンアートは、ニューヨークのMOMAとかグッゲンハイムを思わせます。『ディストリクト』は、一見カジュアルですが、ワインのラインナップが秀逸です」(安齋)。ゲストにぴったりのパーソナルなおもてなしをしてくれるのがキンプトン。「ここに泊まったら、思いきりわがままをいってみるのもいいかも」(坪田)
KIMPTON SHINJYUKU TOKYO/キンプトン新宿東京
眺めるだけでも楽しい、1階のコンセプトストア。東京らしくて、かつキンプトンらしいセレクトアイテムを販売。おしゃれなドッグウエアも売られている。
客室にブルテリアのキュートな置物を発見
客室にブルテリアのキュートな置物を発見。「アーティスト・高橋理子氏の浴衣やルルレモン製ヨガマットなど、部屋の備品にもこだわりが」(坪田)
総支配人のネイザン・クック氏も、ときどきは愛犬のウィペット種・ウィラちゃんと一緒にホテルに出社。
総支配人のネイザン・クック氏も、ときどきは愛犬のウィペット種・ウィラちゃんと一緒にホテルに出社。「ホテルに滞在するゲストのかたがたと、ペットの話をするのも楽しみです」
代々木公園を眺めるプレミアスイートキングの客室
代々木公園を眺めるプレミアスイートキングの客室。「毎日17時から18時、イブニングソーシャルアワーでワインやカクテルを楽しめるのも魅力」(坪田)
「ディストリクト」の車海老のカクテル サウザンドアイランドソース。
「ディストリクト」の車海老のカクテル サウザンドアイランドソース。
ワインは、スイスワインのサヴァニャンを合わせて
「ワインは、スイスワインのサヴァニャンを合わせて。ソムリエがとても優秀でセンスがいい。グラスシャンパーニュは、マグナムボトルからサーブしてくれます」(安齋)

DATA

東京都新宿区西新宿3の4の7

☎03・6258・1111

0120・056・658(IHG・ ANAホテルズ予約センター)

全151室 ¥40,000~(1室、税・サ別)

https://www.kimptonshinjuku.com/jp/

 

メズム東京、オートグラフ コレクション

朝焼け、夕暮れ、夜景…東京湾の七変化を心ゆくまで

MESM TOKYO, AUTOGRAPH COLLECTION/メズム東京、オートグラフ コレクション
東京湾岸に広がる複合施設ウォーターズ竹芝内に誕生した『メズム東京、オートグラフ コレクション』。ロビーや一部の客室から眺める、浜離宮恩賜庭園と隅田川から東京湾岸へと広がる光景は、これまで見たことのなかった新しい東京ビュー。

「印象的だったのがロビーから見渡す浜離宮恩賜庭園の緑と東京湾を行き交う船、その向こうのビル群。日が落ちると浜離宮がしだいに闇に溶けて、ビル群の光が輝きはじめるのが、知っているようで知らない東京でした。暮れなずむ景色を眺めながら、ここのバーでゆっくりひとりで飲む時間は、最高の贅沢かも!」(安齋)

客室にも小さな驚きがいっぱい。「本の形のボックス入りのアメニティも凝っているし、ジェンダーレスのバスアメニティも21世紀的。すべてが、“新しい東京”に裏づけられています。不二家ペコちゃんの大人バージョンのお菓子もツボです」(坪田)
浜離宮を見下ろす「チャプター1」の客室
浜離宮を見下ろす「チャプター1」の客室。全室にカシオのデジタルピアノが置かれ、自由に演奏することができる。
ロビー天井にヤマハのスピーカーが埋め込まれていて、音質も上々
「ロビー天井にヤマハのスピーカーが埋め込まれていて、音質も上々。景色とともに時間で変わる音楽もイカしてます」(坪田)
隅田川を俯瞰する夜景もほかにはないビュー。
隅田川を俯瞰する夜景もほかにはないビュー。
ボッティチェッリの“ヴィーナスの誕生”がテーマのミクソロジー
ボッティチェッリの“ヴィーナスの誕生”がテーマのミクソロジー。「玉手箱を開けると白い煙が立ち込めて。驚きのある仕掛けが楽しい」(安齋)

東京都港区海岸1の10の30 WATERS takeshiba

☎03・5777・1111

全205室 ¥65,527〜(1室2名利用の1泊料金、朝食つき、税・サ込)

www.mesm.jp

 

SORANO HOTEL(ソラノホテル)

東京の西部にも、注目のホテルが。立川にあるウェルビーイングをコンセプトにした『SORANO HOTEL』は、水着で入るインドアスパや屋外のインフィニティプールが人気。客室は、仏人建築家のグエナエル・ニコラ氏による内装で、すっきりとおしゃれ。隣は広大な昭和記念公園で、都内なのにリゾート感がありますね。(坪田)
『SORANO HOTEL』
SORANO HOTELの客室
和食をベースに各国料理のエッセンスをかけ合わせた「クロスオーバーフード」も、リピートしたいおいしさ。“大地のサラダ”は、味も食感も多彩で食べ飽きません。ワインも、注目度の高い生産者が多く、魅力的なラインナップ。(安齋)
クロスオーバーフード

東京都立川市緑町3の1

☎042・540・7777

soranohotel.com

 

(東京都のおすすめホテル)
撮影/松川真介 大谷次郎 取材・原文/坪田三千代 佐々木ケイ イラスト/平松昭子 ※エクラ2022年5月号、2021年5月号、6月号、7月号、8月号、9月号、10月号、11月号、2021年3月号、4月号、2024年1月号、2024年6月号掲載

神奈川県のおすすめホテル

はつはな

自然豊かな奥湯本にあり、静かに心と五感を満たせる宿。各室に自家源泉の露天風呂、4つの貸し切り風呂がそろい、美人湯めぐりを楽しめる。スパでは、浄化→調律→循環をかなえる「まほろみトリートメント」を体験。
はつはな
はつはな
はつはな

神奈川県足柄下郡箱根町須雲川20の1

☎0460・85・7321(受付時間10:00~19:00)

https://www.hakone-hotelhatsuhana.jp/

仙石原古今

温泉も送迎もプライベートに。5室のみの贅沢ステイ

プライベートで上質なもてなしを満喫できる宿『鎌倉古今』の姉妹ホテル『仙石原古今』が、’24年2月2日に開業予定。箱根・仙石原の自然に抱かれた約1000坪の庭園に、スイートが5部屋のみという贅沢さ。全室に温泉、プライベートサウナ、水風呂を備え、パブリックバスでは、竹林の箱庭を眺める半露天風呂や薬草湯も楽しめる。夕食はレストランでオリジナルのモダンフレンチを、朝食にはこだわりの和食を提供。ゲストのさまざまな要望に全力で応えるホスピタリティは、5室のみだからこそ実現できるもの。庭には3匹のヤギが飼われていて、キッチンから出た残り野菜を飼料にするなど、循環型の施設を目ざすホテルだ。

仙石原古今
「松阪牛の薪火焼き」など、地元素材を多く用い、薪火で仕上げたフレンチを提供。食材の好みやベジタリアン、ヴィーガンなどにも可能なかぎり応える
仙石原古今
5室のうち、4室のリビングや浴室からは富士山の眺望を楽しめる。全室の浴室は20㎡という広さ
仙石原古今
寝室には、シモンズ社製の大きなツインベッドを備える

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245の280
☎080・4893・5500(開業準備室)
¥88,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、2食つき、入湯税別)
https://www.sengokubara-cocon.jp

水鏡の離れ

森の中で暮らすように過ごす一日1組限定の宿が誕生

軽井沢で人気を呼んだ一棟貸し別荘『森の離れ』に続き、離れシリーズの第2弾として、今年1月『水鏡の離れ』が神奈川県湯河原町に誕生した。一日1組のみが利用できる3階建ての貸し別荘は、黒を基調にしたコンテンポラリーな外観。内装もあえて暗めにすることで自然光を巧みに取り込み、リラックスできる空間になっている。リビングやベッドルームは、天井にも森が映し出される空間設計。まるで森の中にいるような気分で、滞在することができる。風呂上がりには、森と川を望むテラスで風を感じながら森林浴を。忙しい日常から抜け出して、週末のエスケープ先にしてみたい。

水鏡の離れ
2階のリビング&キッチンの目の前には豊かな森が広がる
水鏡の離れ
浴室の大きな窓は曇らないような加工がされており、お湯にも森の景色が映し出される。浴室から直接つながるテラスもある
水鏡の離れ

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上683の8
☎0267・31・5289
¥80,000〜(1棟1泊料金、税込)
4名まで利用可能
チェックイン15:00〜、チェックアウト〜10:00
湯河原駅から車で8分、またはバスで20分
https://suikyounohanare.airhost.co/ja/houses/355627(予約サイト)

ウェスティンホテル 横浜

“ウェルビーイング”をテーマに横浜みなとみらいに誕生

'22年6月に横浜みなとみらい地区に開業した『ウェスティンホテル横浜』。心地よく泊まって、健康になる“ウェルビーイング”をテーマにした上質のライフスタイルホテルだ。23階のロビーは、屋内にいながらにして風や緑を感じるような、オーガニックな内装デザイン。プールやジム、スパなどがある5階のウェルネスフロアは、1000㎡を超える広さを誇る。客室には、“雲の上の寝心地”と称されるウェスティン独自のヘブンリーベッドを備え、枕もとにあるラベンダーバームの香りでゆったりと眠りについて。レストランやバーも5カ所あり、広い空を眺めながらいただくロビーラウンジでのアフタヌーンティーは早くも大人気に。

ベイルームの客室。全客室にヘブンリーベッドを設置
ベイルームの客室。全客室にヘブンリーベッドを設置
5階ウェルネスフロアにある長さ20mの屋内温水プール。ジャグジーやサウナなどもある
5階ウェルネスフロアにある長さ20mの屋内温水プール。ジャグジーやサウナなどもある
カジュアルな雰囲気の中、地産地消を意識したモダンなフレンチが楽しめる「ブラッスリー・デュ・ケ」
カジュアルな雰囲気の中、地産地消を意識したモダンなフレンチが楽しめる「ブラッスリー・デュ・ケ」

神奈川県横浜市西区みなとみらい4の2の8

☎045・577・0888
全373室 ベイルーム ダブル 1室 ¥32,000〜

www.westinyokohama.co.jp

石葉

推薦者:ライター&エディター 鈴木奈代さん

しつらえの妙と温泉、美食。すべてが心地よい至福の宿

「建物や家具、しつらえが素敵。そのセンスが行き届いた全体の心地よさが宿の魅力だと思います」と鈴木さん。

 

一昨年、離れの客室「観月庵」を開放感あふれる洋のしつらえを取り入れてリニューアル。広い月見台にカール・ハンセンのチェアを置き、箱根の山々が眺められるように。畳にはオリジナルの低めの椅子やベッドを備えるなど、快適さを追求しつつ、数寄屋風の雰囲気をしっかり残した。 大浴場は人数制限があり、親世代との旅でも安心。脱衣所が広々として清潔感があり、ここにも名作椅子が置かれている。

 

大浴場も内風呂もすべて自家源泉のかけ流し。無色透明、古くから名湯の誉れ高い上質なお湯だ。

しつらえの妙と温泉、美食。すべてが心地よい至福の宿  石葉(神奈川県)
日暮れになれば、いよいよこの宿のハイライトである夕食。相模湾の幸と箱根近辺の山と里の幸。正統派の日本料理の技を駆使しながら、家庭料理のぬくもりを潜ませ、洗練の味に仕上げている。春なら、突き出しはうすい豆豆腐に、女将手作りの果実酒。シンプルに炭火で焼いた和牛に、希少な花山椒をたっぷり添える。定評のある朝食は食材の質にこだわり、炊きたてのごはんから味噌汁や卵焼き、漬け物にいたるまでていねいな作り。しみじみとした味だ。

「夕食は季節のものを、毎回量も質もバランスよくていねいに作っていらっしゃると感じます。家族の食材の好みにもこまやかに対応してくださり、親世代にはおいしいものを少しずついただけるのがありがたいですね。朝食に出る干物は塩かげんが好きで買って帰るほど」

すべての料理は客室でいただく。熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たく。作りたてにこだわり、ごはんはお釜ごと運ぶ。何げない食後のコーヒーもベストな70℃を心がける。すべてがお客さま目線のサービスは、女将直伝。長年育まれてきたおもてなしの心が空間に、料理に、サービスに宿っている。
搾りたてのフルーツジュースが供されたあとで運ばれてくる朝食。
搾りたてのフルーツジュースが供されたあとで運ばれてくる朝食。炊きたてのごはんは茨城産ミルキークイーン。大アサリとねぎの味噌汁。たらこ、わさび漬け、かまぼこ。優しい甘味の関東風厚焼き玉子。希望すれば、関西風のだし巻きにも。ひりょうずと野菜の炊き物。ほうれん草のおひたし、しらすおろし、アジの干物。素材や形の取り合わせが華やかな和の器使い
開放的な大浴場。入浴は15時から翌10時半まで。上階の小浴場と男女を夜中12時に入れ替えるのでいずれも楽しめる
開放的な大浴場。入浴は15時から翌10時半まで。上階の小浴場と男女を夜中12時に入れ替えるのでいずれも楽しめる
離れの「観月庵」は本間10畳、次ノ間の寝室が6畳。
離れの「観月庵」は本間10畳、次ノ間の寝室が6畳。本間はテーブルと椅子のしつらえで、椅子は家具作家の般若芳行による石葉オリジナル。床には竹内栖鳳描く蜂の軸が

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上749

☎0465・62・3808

料金/¥61,750~(サ・入湯税込)

客室/9室(温泉風呂つき4室、温泉風呂つき離れ2室)

IN15:00 OUT12:00

施設/大浴場、小浴場(ともに露天風呂あり)

アクセス/JR湯河原駅より車で約8分

https://www.sekiyou.com

箱根・翠松園

推薦者:スタイリスト&ファッションディレクター 青木貴子さん

連泊してくつろぐのもいい、小涌谷の大人の隠れ家

「滞在中は食事以外でほとんど部屋から出ないくらい(笑)。お部屋でゆっくり過ごしてリフレッシュするのに向いている宿だと思いますね」と青木さん。

 

インテリアは奇をてらわず、木材をはじめ籐、陶器など自然素材がふんだんに使われている。「モダンすぎず、親世代にもなじみやすいはずです」。

 

部屋ごとにスタイルが異なるので、リピーターには気分に合わせて選ぶ楽しみがあるそう。ダイニングはかつての三井財閥の別荘の建物。まさに別荘気分で何度も泊まってみたい宿だ。

ラグジュアリースイート・ツイン「尚(ねがう)」。約100㎡と広々とした室内はウォルナットを基調にしたシックな空間。
ラグジュアリースイート・ツイン「尚(ねがう)」。約100㎡と広々とした室内はウォルナットを基調にしたシックな空間。リビングルームだけでなく和室やダイニングなど、過ごし方はさまざま。奥にはハンモックを備えたテラスがある
「尚」の半露天風呂。室内にはミストサウナのシャワーブースもあり。
「尚」の半露天風呂。室内にはミストサウナのシャワーブースもあり。「どの客室も源泉かけ流しの温泉。お部屋のお風呂で満足できるのがうれしいです」と青木さん
大正時代に建てられた三井家の別荘建築が館内のメインダイニング「料亭 紅葉」に。
大正時代に建てられた三井家の別荘建築が館内のメインダイニング「料亭 紅葉」に。ここで日本料理と鉄板料理が供される
華やかな日本料理の前菜
華やかな日本料理の前菜

神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷519の9

☎0570・0117・22

料金/¥41,950~(サ・入湯税込)

客室/23室

IN15:00 OUT11:00

施設/大浴場(露天風呂あり)、スパ

アクセス/JR小田原駅または箱根登山鉄道・箱根湯本駅よりバスにて「小涌園バス停」下車 徒歩約3分。東名高速道路・厚木ICから約60分、御殿場ICから約30分

https://www.hakonesuishoen.jp

ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ

口コミにご協力くださった方
料理家 サルボ恭子さん
スタイリスト 徳原文子さん
「箱根の我が家」というコンセプトを掲げ、快適な客室、クオリティの高い料理と温かなサービスを提供するホテル。大涌谷を源泉とする温泉大浴場、畳敷きのスペースのあるスイートルームなど、親世代の希望にかなう設備も万全。自然療法による本格的トリートメントが受けられる「スパIZUMI」(完全予約制)、リビングルームのアフタヌーンティーも親子で楽しみたい。

両親と妹も呼んで訪れます。それぞれに部屋を借りて、ゆっくり会食。シティホテルのホスピタリティと機能性、リゾートホテルの快適さを兼ね備えていますね(サルボさん)

こちらの予約がとれたら箱根旅はひと安心。部屋でのんびりするだけでなく、ラウンジやスパに行ったり。“みんな一緒”以外の楽しみが多いことも心強く思います(徳原さん)

窓の外に箱根の山並みの景色が広がる「マウンテンビューツインルーム」
窓の外に箱根の山並みの景色が広がる「マウンテンビューツインルーム」
「スパIZUMI」のリラックスを促すオリジナルディフューザー「Kakoi」(¥11,000)。おみやげに人気
「スパIZUMI」のリラックスを促すオリジナルディフューザー「Kakoi」(¥11,000)。おみやげに人気
「ダイニングルーム-ウェスタンキュイジーヌ」のアラカルトメニューの一例、「鎌倉産 ブッラータチーズ トマトのサラダ仕立て バルサミコドレッシング」
「ダイニングルーム-ウェスタンキュイジーヌ」のアラカルトメニューの一例、「鎌倉産 ブッラータチーズ トマトのサラダ仕立て バルサミコドレッシング」

神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320

☎0460・82・2000

料金/¥33,872~(サ込、入湯税別)

客室/80室(アクセシブルルーム、ドッグフレンドリールームあり)

IN15:00 OUT12:00

施設/温泉大浴場、スパIZUMI

JR小田原駅よりタクシー、ホテルシャトルバスで約45分。箱根登山鉄道・強羅駅よりタクシー、シャトルバスで約5分

hakone.regency.hyatt.jp

 

仙郷楼 別邸 奥の樹々

『仙郷楼』の敷地に独立してある、『別邸 奥の樹々』。和建築の6つの客室はすべて離れで、専有面積が25坪~35坪と広々としているのが特徴。庭に面して開口部が大きくとられ、リビングスペースでくつろぎながらパノラマを満喫することができる。食事も名物の白濁の湯の温泉もすべて離れの中で完結するので、親子でゆったり過ごすおこもりにふさわしい。

入口から特別でプライベート感がきわだつお宿。動線が工夫されているので、自分たち夫婦と両親とで離れ一棟で過ごしても快適です。お庭もそれぞれの窓からの眺めが意識されていますね(サルボさん)

10畳の和室が2間、月見台、内風呂、露天風呂を備える、広々とした離れの「山栗」
10畳の和室が2間、月見台、内風呂、露天風呂を備える、広々とした離れの「山栗」。トイレが2カ所あり、4人で泊まっても水まわりの動線が重ならないようになっているのがポイント
庭に面した露天風呂。庭の花々と奥の山並みのコントラストが、春はとりわけ美しい。お湯はなめらかな白濁の硫黄泉
庭に面した露天風呂。庭の花々と奥の山並みのコントラストが、春はとりわけ美しい。お湯はなめらかな白濁の硫黄泉

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1284

☎0460・84・8521

料金/¥49,650~(サなし、入湯税込)

客室/6室(すべて離れ、露天風呂つき)

IN14:00~18:00 OUT11:00

アクセス/JR小田原駅から箱根登山バス約50分。仙郷楼前バス停下車 東名高速道路・御殿場ICから約15分

https://senkyoro.co.jp/okunokigi.html

 

箱根リトリート villa 1/f

鳥のさえずりや風の音を聞きながらゆったりと過ごすひと時

広大な森に点在する、全室に温泉を備えたヴィラ

周囲の自然に溶け込むような、木材を多用したナチュラルな建築デザインで、すべてのヴィラに専用の温泉と暖炉つき。秋冬の時期でも、ぬくもりを感じながら室内で贅沢な時間を過ごせるのが魅力だ。

 

現地到着後は、駐車場から専用カートに乗り、ほかのゲストと対面することなくヴィラまで行って、チェックイン。お重スタイルの夕食と和食の朝食は、どちらも部屋で。ヴィラ内にワインセラーもあり、別荘気分でくつろげる。夕食は、歴史ある日本家屋を改築した「料亭 俵石」の個室で会席料理という選択肢も(一日2組限定)。また、隣接するföreのフランス料理ダイニングやカフェ&ラウンジ、大浴場なども利用できる。

 

自室にこもりながらも、開放感たっぷりに自然とつながる心地よさを味わえる、今の時代にふさわしいスタイルの宿だ。

箱根リトリート villa 1/f
三方に大きな窓をめぐらせて、森に面した広い視界を楽しめる5号棟。庭のテラスには、薄緑色が美しい石の露天風呂を備えていて、部屋でも風呂でも自然と溶け合う気分になれる。ベッドはツイン仕様。
ツリーハウスのようなヴィラ
ツリーハウスのようなヴィラ、デッキチェアで小川を眺められるヴィラなど、11室それぞれに異なる造り。
テラスに大きな温泉露天風呂がある10号棟では、星空を眺めながらゆったり温泉を楽しんで
テラスに大きな温泉露天風呂がある10号棟では、星空を眺めながらゆったり温泉を楽しんで。ミニキッチンつきの2ベッドルームで、家族やグループ向き。
会席料理の献立から、鰻のリゾット。八寸、割鮮、焼き物、温物、鍋など、七十二候を意識し、洋食の要素も取り入れた献立
会席料理の献立から、鰻のリゾット。八寸、割鮮、焼き物、温物、鍋など、七十二候を意識し、洋食の要素も取り入れた献立

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286の116

☎0460・83・9090

¥51,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込、入湯税別)

全11室 IN15:00~18:00 OUT12:00
https://www.hakone-retreat.com

(神奈川県のおすすめホテル)撮影/山家 学 取材・原文/坪田三千代 小原誉子 北村美香 長屋ゆうこ 板倉由未子 ※エクラ2022年5月号、2020年11月号、2021年1月号、2023年6月号、2024年2,3月合併号、2024年6月号、2024年11月号掲載

中部地方(新潟・石川・山梨・長野・静岡・福井)

新潟県のおすすめホテル

貝掛温泉

目に優しい温泉で、親へのいたわりを

「目の温泉」として700年の歴史がある山の中の秘湯。清流と緑に囲まれた9000坪の敷地の一軒宿で、都心から車でのアクセスもよく、とても行きやすい。南魚沼産コシヒカリを用いた山里会席を地酒とともに味わえるのも楽しみ。

目に優しい温泉で、親へのいたわりを
100%源泉かけ流しの岩造の露天風呂。夜には満天の星空が広がる
目薬成分の温泉として目を洗える珍しい温泉。長温浴もでき、親世代にもうれしいぬるめの湯 
目薬成分の温泉として目を洗える珍しい温泉。長温浴もでき、親世代にもうれしいぬるめの湯 
GWごろには桜が開花し、遊歩道を散歩することもできる
GWごろには桜が開花し、遊歩道を散歩することもできる

新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686

☎025・788・9911

料金/平日¥17,600〜 

客室/22室 

IN14:00 OUT10:00

里山十帖 THE HOUSE IZUMI

絶景露天風呂や大地の恵みを感じる料理で人気の宿『里山十帖』が、地域に点在する古民家を受け継ぐために、一日1組貸し切りの宿『里山十帖 THE HOUSE』を開業。その第1弾として、『里山十帖』から車で約12分の田園に囲まれた丘に、『IZUMI』が’21年10月にグランドオープンした。築150年の古民家の風情を生かしながらも、フルリノベーションしてアートワークや名作家具などを配したプライベート感たっぷりの宿には、1階にリビング、和室2間、カウンターキッチン、内湯と露天がひとつずつあり、2階がベッドルーム。滞在中は、『里山十帖』のラウンジや温泉施設などを自由に利用することもできる。南魚沼の里山ののんびりとした空気の中でくつろぎながら、地域の歴史や文化に思いを馳せてみたい。
里山十帖 THE HOUSE IZUMI
露天風呂からは山々や棚田を見晴らせる。雲海が見られることも
立派な欅の梁を生かしたベッドルーム。
立派な欅の梁を生かしたベッドルーム。天然素材の寝具で知られる「石田屋」のセミダブルベッドを導入
この地方で“おえ”と呼ばれる囲炉裏の間をリビングに。
この地方で“おえ”と呼ばれる囲炉裏の間をリビングに。建築家ル・コルビジェ作のカッシーナのソファを配置

新潟県南魚沼市天野沢家森山671の1
0570・001・810
¥54,340〜(1棟2名利用時の1名料金、サ込)最大7名まで利用可
www.satoyama-jujo.com/thehouse/

取材・原文/坪田三千代 ※エクラエクラ2022年5月号、2022年3月号掲載

石川県のおすすめホテル

あらや滔々庵(とうとうあん)

魯山人も愛した静けさと湯が心と体をときほぐしてくれる

三十代の無名芸術家だった魯山人はこの山代の地で旦那衆と山海の珍味を味わいながら、芸術や美食、骨董の話を聞き過ごした。旦那衆が注文して支えた作品が多く残り、そのひとつが『あらや滔々庵』だ。

入口の山代温泉起源にゆかりのある八咫烏(やたがらす)の衝立(ついたて)から始まり、ロビーや廊下には書、器、篆刻(てんこく)などが日常の一部のように自然に置かれている。期間限定にはなるが、実際に魯山人の器でいただける特別なコースもあるという。それ以外にも、九谷焼や山中塗の地元作家の器を中心に、代々伝わる骨董や魯山人の器の写しなど、現代に生きる器をとりそろえ、恵まれた食材を目と舌、両方で楽しませてくれる。

明治天皇御幸行予定の際、釘一本も使わずに数年がかりで造られた離れを2022年に客室にリニューアル。部屋にいながらにして山代温泉の守神・服部神社の裏山の自然を感じることができる。魯山人作の額に「聞楽」(静けさを楽しむ)とあるように、この宿では「静けさ」がなによりの贅沢。心穏やかになると、美しいものもより敏感に響いてくるはず。

刻字看板制作を生業(なりわい)としていた魯山人
刻字看板制作を生業(なりわい)としていた魯山人。あらやの看板は昔は屋外で使われており、今はフロントに飾られている
暖流と寒流が交わり栄養豊富な加賀沖の中でも、身の入りや質ともに最上とされる橋立漁港で水揚げされたズワイガニ。
暖流と寒流が交わり栄養豊富な加賀沖の中でも、身の入りや質ともに最上とされる橋立漁港で水揚げされたズワイガニ。魯山人作の『志野焼四方皿』に香箱ガニを撮影用に特別に盛っていただいた
離れへと続く渡り廊下。ともる明かりが別世界へと誘ってくれる
離れへと続く渡り廊下。ともる明かりが別世界へと誘ってくれる
100年以上たった主室は静かでゆったりとした時間が流れる
100年以上たった主室は静かでゆったりとした時間が流れる
苔むしたスダジイを囲むように建てられた離れ
苔むしたスダジイを囲むように建てられた離れ

石川県加賀市山代温泉18の119
☎0761・77・0010
全17室(露天風呂つき11室、数寄屋風和室・ツインなど)
チェックイン14:00 チェックアウト11:00
JR加賀温泉駅から送迎バス・タクシーで10分

花紫

アラカルトで選べる懐石で、家族みんなが満足

山中温泉にあり、全客室が鶴仙渓の渓谷に面した北陸随一の絶景宿。加賀野菜や朝どれの新鮮な魚介などをふんだんに使用したアラカルト懐石、アニバーサリー用の特別なお菓子や地酒の演出など、この土地ならではのおもてなしが味わえる。

花紫(石川県)
約50種類の季節のメニューから、好きな料理を自由に組み合わせられる「アラカルト懐石」。親子別々の懐石料理に、家族でたくさんの種類の料理を楽しんだり、おつまみ中心のメニューにしたり……自由に美味を楽しめる画期的なスタイル
アラカルトで選べる懐石で、家族みんなが満足  花紫(石川県)

石川県加賀市山中温泉東町1丁目ホ17の1

☎0761・78・0077

料金/¥36,000~

客室/27室 IN14:00 OUT11:00

施設/大浴場、展望露天風呂、

車椅子可、貸出用車椅子、バリアフリールーム、館内バリアフリー

アクセス/ JR加賀温泉駅から車で15分(無料送迎あり)

https://www.hana-mura.com

 

ハイアット セントリック 金沢

旅行にも、長期滞在にも。金沢駅すぐ近く

ホテル棟の1〜14階を占める『ハイアットセントリック 金沢』は、金沢の最先端情報をとりそろえて、旅をサポートするライフスタイルホテル。金沢の伝統工芸や歴史を反映した、コンテンポラリーなテイストの内装で、オールデイダイニングとルーフテラスバーを備えている。
ハイアット セントリック 金沢
『ハイアット セントリック 金沢』で最大の「カナザワスイート」は96㎡の広さ。リビングルーム、ベッドルーム、広々としたバスルームからなるゆとりの空間
金沢の伝統工芸や意匠にインスピレーションを受けたロビー 
金沢の伝統工芸や意匠にインスピレーションを受けたロビー 
38㎡あるデラックスツインの客室
38㎡あるデラックスツインの客室。ソファベッドを備え、大人3名まで滞在できる
最上階の14階に位置するルーフテラス バー
最上階の14階に位置するルーフテラス バー。バーカウンターからは窓の向こうに市内のパノラマが広がり、テラスからも金沢の街並みを眺められる

石川県金沢市広岡1の5の2「クロスゲート金沢」内 

076・256・1234

全253室 ¥14,000~(1泊室料、税・サ別) 

hyattcentrickanazawa.jp

 

(石川県のおすすめホテル)撮影/長谷川潤 取材・原文/坪田三千代 長屋ゆうこ 北村美香 コーディネイト/稲場美和子 ※エクラ2022年5月号、2020年9月号掲載、2023年2・3月合併号掲載 ※紹介している宿の料金は、特記しないかぎり1泊2食つき2名1室利用時の1名分です。

山梨県のおすすめホテル

星のや富士

湖の向こうにそびえ立つ富士山の美しさに心癒されて

アクティビティも豊富で快適にアウトドア体験!

レセプションに到着したら、アウトドアグッズが入ったリュックを受け取り、専用SUV車で直接自分のキャビンへ。テラスからは天候によって、絵画のように美しい富士山が眺められて感動的。

すべてのキャビンのテラスから、河口湖越しに富士の絶景が望める
すべてのキャビンのテラスから、河口湖越しに富士の絶景が望める。夕暮れや朝焼けの中で赤や黄色に染まる山容はひときわ美しい。
白を基調にしたミニマムなキャビン。
白を基調にしたミニマムなキャビン。
秋冬の夕食は、ジビエ料理を屋外ダイニングで楽しむのがおすすめ。もちろん「山麓のしゃぶしゃぶ鍋」などの部屋食も選択可。オリジナルの木箱に入った朝食は、キャビンで朝の湖を前に味わって。
ジビエ料理を屋外ダイニングで楽しむのがおすすめ
鹿やイノシシなど、ダッチオーブンで仕上げる野趣あるジビエ料理も美味。

また、自然の中でのアクティビティも多彩。半月や満月の夜限定「富士ムーンナイトピクニック」など、今なら一日1組限定でプライベートに満喫できる。
クラウドテラスでは、自由に使えるチェアやハンモックでのんびりして。
クラウドテラスでは、自由に使えるチェアやハンモックでのんびりして。
焚き火ラウンジには、早朝から夜まで炎が灯される。
焚き火ラウンジには、早朝から夜まで炎が灯される。

山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408

☎0570・073・066(星のや総合予約)

¥67,000〜(1室1泊室料、税・サ別、食事別)

全40室

IN15:00 OUT12:00

https://hoshinoya.com/fuji

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載

長野県のおすすめホテル

ホテル ドゥ ラルパージュ

フランスの邸宅を思わせる森の中の美しいホテル

『ホテル ドゥ ラルパージュ』は、長野県・蓼科に2024年3月開業。フランスの邸宅をそのまま森の中にもってきたかのようなホテルだ。建築や内装、レストランでの料理やサービスまで、すべてにおいて、オーナーがこれまで何度となく訪れたフランスで体得した“上質な日常”が具現化されている。家具や内装ディテールにはヨーロッパから取り寄せた選りすぐりの本物を用い、家具やアメニティなども細部にまでこだわる徹底ぶりだ。ラルパージュとは、アルプス地方の方言で「夏の高原の牧草地」という意味。蓼科の森で、フランス人の生活美学“アール・ド・ヴィーヴル”に浸る休日を過ごしてみたい。

ホテル ドゥ ラルパージュ
スイートルーム#31のリビング。屋根の勾配を生かした室内は、パリのアパルトマンを思わせる
ホテル ドゥ ラルパージュ
建築デザインもフランス調
ホテル ドゥ ラルパージュ
地元の食材を生かした食べ飽きないオーソドックスなフランス料理を提供

長野県茅野市北山4035の1820

☎0266・67・2001 全12室

¥209,000~(1室2名利用の1泊2食つき料金、税込、サ別)

https://hotelalpage.com

㊡火・水曜(繁忙期除く)

Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN

Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN
標高1200mの絶景の地に広がるラグジュアリーグランピング。3食とワインペアリングなどがオールインクルーシブで、地産地消のイタリア料理もおいしい。自然派アクティビティも充実。長野駅とホテル間の無料送迎サービスあり。
Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN

長野県北安曇郡白馬村北城4487の4

☎090・2524・4555(受付時間9:00〜17:00)

https://fieldsuite-hakuba.com/

BYAKU Narai(ビャク ナライ)

江戸時代の面影を今に残し、一見、映画のセットにも見える奈良井宿。

江戸時代の面影を今に残し、一見、映画のセットにも見える奈良井宿。朝夕は、学生が通学する様子なども見られ、地元の人の暮らしが今も息づいているところがいい

 

江戸時代の街並みが生きて残る風情ある街の美食宿

江戸時代には「奈良井千軒」とも呼ばれ、約1kmと日本最長の宿場町として栄えた中山道の奈良井宿(ならいじゅく)。『BYAKU Narai』は、滞在を通して、奈良井の歴史と文化を体感できる、古くて新しい宿だ。木曽最古の酒蔵「杉の森酒造」の築200年の町屋をメイン棟に、4軒の町屋を古い趣を残しつつも快適に過ごせるように改修改築。土地の風土や魅力を五感で味わえる仕掛けや趣向が施されている。

お楽しみは、レストラン「嵓(くら)」でのディナー。8品の料理は、鯉、おやきなど、地域の伝統食材や食文化をテーマにしながら、新しい解釈や技法を加味したおいしさ。料理は、隣町の木曽平沢で作られた漆器で登場する。唇や手に柔らかな感触を感じながら料理を味わうと、ほっと心の底からほどけるような心地がする。ガラス越しに隣接する「杉の森酒造」の名を継承した酒蔵「suginomori brewery」が見えるのも粋なつくりだ。

山から清水を引き込んだ大浴場で湯につかるのは、まるで浄化の儀式のよう。夕方や早朝は、観光客がいない静かな通りをぶらりと散歩してみたい。ぐっすりと眠った翌朝は、野菜や発酵食材がたっぷりで、焼きたてほやほやの卵焼きがついた朝食が待っている。

コースから。季節ごとに木曽の風景を切り取り、料理として表現する「水明」のひと皿。水質のよいところでしか育たない、希少なシナノユキマスという川魚のお造り
コースから。季節ごとに木曽の風景を切り取り、料理として表現する「水明」のひと皿。水質のよいところでしか育たない、希少なシナノユキマスという川魚のお造り
本館「歳吉屋」の105号室。もともとの座敷にあった床の間、飾り欄間などを生かした和室。
本館「歳吉屋」の105号室。もともとの座敷にあった床の間、飾り欄間などを生かした和室。露天風呂つきで、広い庭も眺められる。アメニティ類や備品は、モダンな最新スタイル

Data

長野県塩尻市奈良井551

☎0264・34・3001

本館・歳吉屋¥80,000〜(1室2名利用時の1室料金、2食つき、税込)全16室

IN15:00 OUT11:00

アクセス/JR中央本線奈良井駅より徒歩5分。車なら、塩尻ICより35分
https://byaku.site/

ラ・メゾン軽井沢

まさに理想の別荘! 旧軽井沢のサロン的空間

今、軽井沢に別荘をもつならこんな家にしたい!と思わせるのが『ラ・メゾン軽井沢』。フランスと軽井沢の二拠点生活をするオーナーが、’20年に本格オープンした貸別荘だ。緑を眺めて、たまに散歩したり本を読んだり。避暑地としての本来の軽井沢の魅力を感じながら、豊かなライフスタイルについて考えてみたくなる。オーナーの“アール・ド・ヴィーヴル”(暮らしの芸術)が生きた空間は、軽井沢在住者の文化や芸術の交流の場としても用いられている。

ラ・メゾン軽井沢
撮影/田中正直
カラマツやモミジの木立に囲まれてたたずむ『ラ・メゾン軽井沢』。オーナーによるアート、軽井沢の歴史を探るイベントも開かれ、文化的空間としても魅力的。
ツインベッドの客室が2室、モダン和室が1室あり、計6名が宿泊可。三世代の家族旅行にもおすすめ
ツインベッドの客室が2室、モダン和室が1室あり、計6名が宿泊可。三世代の家族旅行にもおすすめ

Information

長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢965の1
☎090・8684・3586
料金/一棟2名利用¥88,000〜(予約は基本2泊から6名まで利用可)
IN15:00〜17:00 OUT11:00
施設/エスタミネOctave(通常は紹介制。宿泊者は優先的に予約利用可)
アクセス/JR北陸新幹線・軽井沢駅から車で約5分
https://www.lamaison-karuizawa.com

森の離れ

シンプルを極めたヴィラで、気ままに過ごす一日を

’20年9月にオープンした『森の離れ』は、シンプルでミニマムな造りが魅力の贅沢空間。別荘地に立つ5棟の平屋建てヴィラは、最小でも81㎡の広さで、いずれも可能なかぎりの外壁が天井から床まで大きなガラス張り。外と内とが溶け合い、室内にいても、緑の中にいるような開放的な気分になれる。テーブルなどの家具やキッチンもすべてオーダー仕様。各棟には寝室が2室または3室あるので、家族や友人たちと、気軽にパーティ気分で滞在するのにもぴったり。

森の離れ
「集の間」のベッドルーム。寝室の壁もガラスでシースルー。バスアメニティは「イソップ」と「モルトンブラウン」の両方をバスルームとシャワールームに備えている
シースルーな建築に泊まって、まるで森の中にいるかのような滞在を
シースルーな建築に泊まって、まるで森の中にいるかのような滞在を

長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢1044の1
☎0267・31・5289
料金/1室¥60,000〜(棟により7名まで利用可)
IN15:00〜18:00 OUT10:00
アクセス/JR北陸新幹線・軽井沢駅から車で約5分 https://morinohanare.airhost.co/ja/houses/200330

ホテルインディゴ軽井沢

カジュアルにして上質。高原リゾートホテルの最新

『ホテルインディゴ』は、世界各地でその地元ならではの文化や食、コミュニティを軸にした魅力を発信するライフスタイル・ブティックホテル。『ホテルインディゴ軽井沢』は、国内で2軒目のインディゴだ。広い敷地には庭や池を囲むようにしてロビー棟、スパ棟、レストラン棟と3棟の宿泊棟が点在。天井が高く広々としたオールデイダイニング「KAGARIBI」では、薪火を用いたオーセンティックなイタリアンを提供する。スパ棟には、タイ発祥の名門スパ「ザ・スパ by HARNN」が入り、炭酸泉を満たした広い半露天風呂つきの大浴場ではゆったりとリラックスできる。客室や館内には、軽井沢をモチーフにした明るい色調のアートピースがちりばめられているのも、ホテルインディゴらしい特徴だ。夏はガーデンで篝火(かがりび)を囲みながら、地ビールやオリジナルカクテルで乾杯するのも楽しみ。肩の力を抜いてリラックスしながら、軽井沢らしい高原リゾート気分を楽しめるホテルだ。

ホテルインディゴ軽井沢
赤々と燃える暖炉の火に心ぬくもるロビー。ラウンジスペースを兼ねていて、ここではお茶もできる。レセプション上のアートピースは、染織家の佐伯和子作
ホテルインディゴ軽井沢
バスルームから外が眺められるリバービューの客室
ホテルインディゴ軽井沢
人気の2皿。地元産の季節の野菜をたっぷりと盛り込んだ「KAGARIBIインサラータ」¥2,300と味わい深いソースの「薪窯ラザニア」¥2,600

長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18の39
☎0267・42・1100
料金/スタンダードツインガーデンビュー¥37,000〜(2名1室利用1泊1室、朝食つき)
IN15:00〜24:00 OUT11:00 全155室
アクセス/JR北陸新幹線・軽井沢駅から車で約10分
https://karuizawa.hotelindigo.com

SHISHI-IWA-HOUSE KARUIZAWA

屋内外を大胆につなぐ、坂茂設計の建物でリラックス

設計は、再生紙の紙管を用いたシェルターでも世界的に知られる建築家・坂茂。独特な木造パネル工法で建てられた隠れ家のようなブティックホテルは、敷地に植わる木々に沿って有機的な曲線を描くユニークな建物だ。館内には氏自らが設計あるいはセレクトした家具が備わり、そのディテールを体感できるのも興味深い。屋内と外とがひと続きに感じられるグランドルームは、宿泊者みんなの共有スペース。軽井沢の自然に溶け込むような滞在を楽しんで。

87311
中庭に面したグランドルームには、アルヴァ・アアルトによる家具や杉本博司の写真作品も
SHISHI-IWA-HOUSE KARUIZAWA
「ししいわハウス軽井沢No.1」のクラシックルーム。ベッドのヘッドボードにも紙管を利用している。開業は’19年で、’22年7月には、坂茂設計による「ししいわハウス軽井沢No.2」がオープン予定。ゲストは「BAR WINE&WHISKY」とレストランを備えた「No.2」で朝食を楽しめる
SHISHI-IWA-HOUSE KARUIZAWA

長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2147の768
☎0267・31・6658
料金/SSH No.1クラシック¥49,280〜(2名1室利用1泊1室、朝食つき)
IN15:00~20:00 OUT11:00 全23室
アクセス/JR北陸新幹線・軽井沢駅から車で約15分
https://www.shishiiwahouse.jp

緑霞山宿 藤井荘

渓谷の新緑パワーみなぎる中、リラックスしながら名物料理とお湯を

標高900mの国立公園の中にあり、松川渓谷沿いに立つこちら。紅葉の美しさで有名だが、一番のおすすめは木々の生命力あふれる初夏だ。20mにもおよぶロビーの大窓は春~秋の季節は全面開放され、渓谷一面の新緑の美しさ、風を肌で感じて、川のせせらぎの音、自然の匂い、などなど五感を存分に癒してくれる。

 

ここにしかない楽しみのひとつは、長年愛されている名物「ぽんぽん鍋」。地元の山菜や野菜をシンプルにオイル揚げしたもの。素材のうま味が凝縮され、驚くほどさっぱりしており、親世代にも優しい量と味だ。長野県産のレアワインや日本酒などとマリアージュするのも楽しい。

宿に入るとまずここ「絶景ラウンジ」でお茶を。
宿に入るとまずここ「絶景ラウンジ」でお茶を。ロングカウンターからのパノラマビューが一瞬にして別世界に連れていってくれる
個室料亭となっており、家族水入らずで食事を味わえる。朝食も1時間かけてゆっくり味わえる
個室料亭となっており、家族水入らずで食事を味わえる。朝食も1時間かけてゆっくり味わえる
藤井荘で考案された「ぽんぽん鍋」。
藤井荘で考案された「ぽんぽん鍋」。厳選した油で、衣も細かく、何本でも食べられる軽さ。ほかのお料理や器も趣味がいい

DATA

☎026・242・2711

長野県上高井郡高山村山田温泉3563

料金/¥30,800~(サ・税込)

客室/24室 IN15:00 OUT11:00

施設/露天風呂つき大浴場

アクセス/JR長野駅より特別送迎タクシー約40分、要予約(片道¥5,500)。または長野電鉄・須坂駅下車、タクシーで約20分

https://www.fujiiso.co.jp

BYAKU Narai

中山道・木曽路の標高約900mに位置し、にぎわいを見せていた奈良井宿。今も往時の面影を色濃く残す町並みが、1㎞余りにわたって続く。

『BYAKUNarai』は、200年以上もの歴史ある2棟の古民家を改築・再生した分散型ホテル。昔の構造や意匠を生かした客室は、すべての間取りやデザインが異なる造り。タイムスリップ気分を味わいつつも、水回り、アメニティなどは最新のものを備えている。

レストラン「嵓 kura」では、プロデュースに『傳(でん)』の長谷川在佑氏を迎え、地元の気候風土が育んだ食材を用いて、地域に受け継がれた生活文化や食文化を紐解く、新しい食体験を。ホテルには関連施設として温浴施設やバー、酒蔵もあり、滞在しながら奈良井宿の魅力を存分に満喫して。
BYAKU Narai
古民家ならではの高い天窓や客室露天風呂を備えるroom101。
伝統建築の柱や梁を利用したメゾネットタイプのroom110。
伝統建築の柱や梁を利用したメゾネットタイプのroom110。
かつて酒造業を営んでいた『歳吉屋(トシヨシヤ)』の商家と母屋などを、往時の雰囲気を可能なかぎり生かして今に再生。
かつて酒造業を営んでいた『歳吉屋(トシヨシヤ)』の商家と母屋などを、往時の雰囲気を可能なかぎり生かして今に再生。
隣接する提携施設のひとつ「山泉 SAN SEN」は、山の湧水を引き込んだ温浴施設。宿泊者は無料で利用できる。
隣接する提携施設のひとつ「山泉 SAN SEN」は、山の湧水を引き込んだ温浴施設。宿泊者は無料で利用できる。
レストラン「嵓 kura」は、旧杉の森酒造で酒造りが行われていた場を飲食空間として再生。
レストラン「嵓 kura」は、旧杉の森酒造で酒造りが行われていた場を飲食空間として再生。レストラン内からは新しい酒蔵もガラス越しに見える。

長野県塩尻市奈良井551

☎0264・34・3001 全12室

¥40,000 〜(2名1室利用の1泊2名料金、夕朝食つき)

https://byaku.site/

 

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田

自然と美食を味わう森のグラン・オーベルジュ

“森のグラン・オーベルジュ”をコンセプトに、焚(た)き火を囲み、屋外で食事をして、土地の恵みを味わいつくす「ターブル・ナチュール」の趣向や、思い思いの時間を過ごすためのコンシェルジュも充実。フランス料理のメインダイニングのほか、HIRAMATSU HOTELSでは初となるオールデイダイニングも設置している。客室は、ヴィラ9棟と本館28室からなり、すべての客室にテラスと半露天温泉風呂を完備。テラスから続くガーデンにドッグランを設けたドッグヴィラスイートなど、部屋タイプも多彩。自然の中に身を置いて、土地の魅力と美食とを存分に味わえる進化型のオーベルジュだ。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田
3階と4階に位置する眺望のよい「御代田スイート」。
すばらしい眺望を誇る5階のオールデイダイニング
館内でもすばらしい眺望を誇る5階のオールデイダイニング。テラスでは、高原のさわやかな空気に包まれてのアペリティフや食事も楽しめる。
ヴィラには、ミニキッチンやダイニングテーブルも設置
ヴィラには、ミニキッチンやダイニングテーブルも設置。
森の中でのさまざまな食体験「ターブル・ナチュール」
森の中でのさまざまな食体験「ターブル・ナチュール」も充実。
浅間山のふもと、6万㎡を超える広大な敷地に、わずか37室を展開
浅間山のふもと、6万㎡を超える広大な敷地に、わずか37室を展開。
高原野菜からジビエまで数々の信州産食材
高原野菜からジビエまで数々の信州産食材を用いた美食を存分に。

長野県北佐久郡御代田町大字塩野375の723

☎0267・31・5680(開業までは平日9:00~18:00)

デラックスツイン ¥58,000

(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき)ほか

www.hiramatsuhotels.com/miyota/

(長野県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年6・7月合併号、11月号、2021年4月号、8月号、11月号、2022年1月号、2023年11月号掲載

静岡県のおすすめホテル

WEAZER(ウェザー)西伊豆

100%自然エネルギーで過ごす一日1組の絶景ステイ

駿河湾を望む西伊豆・戸田にある『WEAZER西伊豆』は、新世代型の宿泊施設。既存のインフラから切り離されて、太陽光から電気を、雨水から水を自給するオフグリッド型居住モジュール「WEAZER」を活用し、100%自然エネルギーでの滞在を体験できる。目の前に広がる海や周囲の緑と一体になれる時間を、最新テクノロジーを利用した環境に優しい施設で過ごせる宿泊体験は、世界でも先進的。夕食と朝食は、土肥にある「ロクワット西伊豆 本館」で地産地消のイタリアンを楽しんで。夜は、晴れていれば満天の星空の下、静かで特別な時間を過ごすことができる。

WEAZER(ウェザー)西伊豆
76㎡の広さの客室には、オリジナルデザインのソファやミニキッチンを備える
テラスにはデッキチェアを設置。駿河湾に沈む美しい夕日を眺めながらくつろいで
テラスにはデッキチェアを設置。駿河湾に沈む美しい夕日を眺めながらくつろいで
水盤をめぐらせたテラスには露天風呂があり、海につながるような気分で湯浴みを楽しめる
水盤をめぐらせたテラスには露天風呂があり、海につながるような気分で湯浴みを楽しめる

静岡県沼津市戸田2592の1
☎0558・79・3172
¥130,000〜(2名1室利用の1室料金、夕朝食つき)
※「ロクワット西伊豆 本館」までは送迎あり
https://weazer.jp

ロクワット西伊豆 SUGURO邸

一日1組限定の別邸でプライベートにくつろいで

西伊豆・土肥で江戸時代から続く邸宅や蔵を改築した、一日2組限定の宿『ロクワット西伊豆』に、新しく別邸「SUGURO邸」がオープン。本館から車で3分ほどに位置する、築100年ほどの古民家を改築した180㎡を超える広さの別邸では、周囲の緑や庭を間近に感じながら、ゆったりとくつろげる。夕食は本館でイタリア料理を、朝食はフルキッチンを備える客室内で提供。夜はリクエストしだいでバーテンダーを呼べるので客室がプライベートなバーに早変わり!

小川に面したテラスを備える、のびのびとしたリビング
小川に面したテラスを備える、のびのびとしたリビング
伊豆の山々を望む露天風呂は、肌当たりのよい十和田石製
伊豆の山々を望む露天風呂は、肌当たりのよい十和田石製
門扉を開けると広い庭と別邸が
門扉を開けると広い庭と別邸が

静岡県伊豆市土肥365

☎0558・79・3170 SUGURO邸

1泊1室 ¥190,000〜(夕朝食つき、本館からの送迎つき、4名まで利用可)
https://loquat-nishiizu.jp

あさば

口コミにご協力くださった方
フードジャーナリスト・北村美香さん
ファッションエディター&プロデューサー・東原妙子さん
修善寺の名旅館として名高い『あさば』。客室の空間は清潔という以上にすがすがしいほどで、宿に着いた瞬間から「気」のよさが感じられる。伊豆の山海の季節ごとの幸を盛り込んだ料理は奇をてらわず、正統派のおいしさ。源泉かけ流しの部屋風呂はもちろん竹林と池に臨む野天風呂も心地よく、最高の親孝行がかなうはず。

インテリアの足し算・引き算が絶妙で、とても落ち着けます。広い池に面したお部屋で過ごす時間は静寂そのもの(東原さん)

お料理もしつらえも“すべてが行き届いている”という日本旅館のひとつの理想形。親世代も必ず心満たされます(北村さん)

旧大聖寺藩主から寄進されたという能舞台「月桂殿」
旧大聖寺藩主から寄進されたという能舞台「月桂殿」。夜の池に映り込むその様は、こちら独特の厳かな水景。名だたる芸術家による能、狂言などの公演が催される「修善寺藝術紀行」とあわせた宿泊は、必ずや一生の思い出に
客室「山吹」の春の眺め。夏は竹林、秋は紅葉と絵画のように美しい

DATA

☎0558・72・7000

静岡県伊豆市修善寺3450の1

料金/¥51,850~(サ・入湯税込)

客室/16室

IN14:30 OUT11:30

施設/露天風呂、内風呂

アクセス/JR三島駅から伊豆箱根鉄道で約35分、伊豆箱根鉄道・修善寺駅から車で約7分

http://www.asaba-ryokan.com

ふふ熱海 木の間の月

テラスに露天風呂、鮨懐石も。熱海ステイをよりプライベートに
内装はレジデンシャル風の落ち着いたデザイン。すべての客室には、プライベートガーデンテラスと自家源泉の露天風呂があり、室内にはバーコーナーも備わっている。プライベートガーデンテラスは、暖炉のあるテラス、ベッドルームからつながるテラスなど部屋によってそれぞれに異なるのも楽しい。クロゼットも広いので、長期滞在にも向いたつくりだ。食事処の「鮨割烹 海の悠波(ゆうは) 」は、ゆとりあるカウンターのほか個室も2室あり、プライバシーが保てる。ほかのゲストと出会うことなく、リラックスできる配慮がうれしい宿だ。
ふふ熱海 木の間の月
ふふラグジュアリープレミアムスイート「宵月」のプライベートガーデン。露天風呂のあとは、風を感じながらリラックスを。
ふふ熱海 木の間の月
ふふ熱海 木の間の月
ふふラグジュアリープレミアムスイート「天満月」のリビングと寝室。約174㎡の広さは別荘気分。客室名は、月に由来するネーミング。月明かりのようなロマンチックな照明も工夫されている。
ふふ熱海 木の間の月
それぞれの部屋に趣の異なるバーコーナーが備わる。
ふふ熱海 木の間の月
ふふ熱海 木の間の月
鮨と季節の料理を織り交ぜて提供する「鮨割烹 海の悠波(ゆうは)」。伊豆半島近海でとれる“とろ金目”を、さまざまな調理方法で味わって。

静岡県熱海市水口町11の48

☎0570・0117・22

全6室 ¥110,000〜(2名1室利用の1泊料金、夕朝食つき)

https://www.atamifufu.jp/

伊豆ホテル リゾート&スパ

全室オーシャンビューで温泉露天も楽しめる

ホテルが立つのは、別荘地が広がる標高300mの丘の頂上付近。26室のすべてがオーシャンビュー、テラスにはかけ流しの温泉露天風呂があるので、眺望と美肌の湯をひとりじめできる。ユニークなのは大浴場。部屋つき風呂と差別化して、あえて立って入るスタイルの深湯露天に。ここで大きな湯ぶねにつかりながら、目の前の絶景を眺めるのはちょっと非日常な体験だ。大浴場の隣には、星をテーマにしたしつらえやトリートメントが魅力の「エトワール スパby CLARINS」も備えてある。

 

レストラン「Dining & Bar WAVE」では、地中海をイメージした洋食スタイルのコース料理を提供。予約時に希望すれば、目の前で焼き上げてくれる鉄板焼き特別コースも用意。施設内にはカフェ「Bakery &Table Sweets 伊豆」もあり、ランチやお茶などで利用したい。

 

夜はテラスから星空を眺めて、静かな環境のもとで眠りについて。部屋でくつろぎながら、大浴場やスパでより深いリラックスをどうぞ。

ロビーのすぐ外側には水盤が広がり、そのまま太平洋へと続くような、見事なデザイン
ロビーのすぐ外側には水盤が広がり、そのまま太平洋へと続くような、見事なデザイン。この椅子に座り、朝に夕に、空と海をずっと眺めていたくなる。海から吹き上げる風も心地よし。
80㎡の広さのプレミア テラスツイン
80㎡の広さのプレミア テラスツイン。落ち着いた色調で軽やかな内装デザインは、ハワイの高級リゾートを思わせる。
温泉大浴場「ONSEN 深湯露天」の女性浴室
温泉大浴場「ONSEN 深湯露天」の女性浴室。水深125㎝で、浴槽内のベンチに座ると肩までつかる深さ。
「WAVE」の代表的なメニュー
レストランのテラスから続く「WAVE Garden」
ホテル内のスパは、クラランスとのタイアップ
ホテル内のスパは、クラランスとのタイアップ。星座別の香りから始まる「エトワール・スイートドリームボディ」(60分 ¥18,000)がおすすめ
星座別の香りから始まる「エトワール・スイートドリームボディ」

静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1457の30「 リゾートパーク 伊豆あたがわ」別荘地内

☎0557・22・5151

¥36,850〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込)

全26室

IN15:00 OUT11:00

https://www.izu-hotel.com

福井県のおすすめホテル

若狭佳日(わかさかじつ)

御食国・若狭。地元にも愛される最旬宿

福井県小浜市の阿納(あの)という漁村で、かつて地域のシンボルだった旅館が新たな宿に生まれ変わった。日本海側では珍しいリアス式海岸の若狭湾に面し、館内では穏やかな湾に抱かれる心地に。海とひと続きであるかに感じられる浴場の開放感は神秘的で、ビーチと古い集落が入り組んだ周辺の景観にもユニークな旅情が漂う。

 

代表の御子柴北斗さんは、若狭の美しさに惚れ込んでこの地に拠点を構えた人だ。控えめで、ともすれば地元の人さえ気づかずにいる土地の魅力を、宿として形にした。松の大木越しに見る海景色しかり、極上の海の幸を味わう料理しかり。かつて御食国(みつけくに)として京の都を支えてきた若狭は、今も食材の宝庫で、一流の料理人たちが頼りにする。関西では「ぐじ」と呼ばれる甘鯛やふぐを主としたごちそうは、鯖街道のストーリーに重ねて供され、シンプルでてらいのない調理が、食材と食文化の尊さをきわだたせる。地元以外にはほぼ出回ることがないという地酒の味も忘れがたい。スタッフは多くが地元の出身。スペックより個が生きた接客で、宿に血を通わせている。開発の名のもとにつくられたリゾートとは違った、静かだが確かな「佳(よ)き日」の記憶が刻まれる宿だ。

若狭湾を一望するダイニング
若狭湾を一望するダイニング
別館スイートの一例。ベッドに寝そべって、
別館スイートの一例。ベッドに寝そべって、あるいは窓ぎわのリビングでくつろぎながら、海景色を堪能できる。海と反対側に、集落の町並みが見下ろせる部屋もある 
【極上ホテル&宿】御食国・若狭で愛される最旬宿「若狭佳日」
『若狭佳日』開業時に新設した大浴場「内外湯」の浴場。海との一体感を楽しめる。2つの浴場は男女入れ替え制で、意匠が異なる

Data

福井県小浜市阿納10の4

☎0770・54・3010

平日¥31,900~、土曜¥34,000~(1室2名利用時の1泊2食つき1名料金、サ込)

全13室 IN15:00(~18:00) OUT11:00
アクセス/JR小浜線小浜駅からタクシーで約15分
https://wakasa-kajitsu.com/

(中部地方のおすすめホテル)撮影/ローラン麻奈 取材・原文/坪田三千代 長屋ゆうこ 板倉由未子 ※エクラ2022年5月号、2020年11月号、2021年7月号、8月号、12月号、2023年4月号、2024年6月号掲載

近畿地方(三重・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)

三重県のおすすめホテル

COVA KAKUDA(コーバ カクダ)

【極上ホテル&宿】伊勢志摩の自然が旅人を魅了する!おすすめ宿「COVA KAKUDA(コーバ カクダ)」
真珠養殖場の趣(おもむき)を残したまま修繕した「OKI TAKA」のリビングルーム。立派な太い梁が印象的だ。ゆったりと広く、家具や調度もデザインから手ざわりまで上質。時折目の前を、漁船が通り過ぎ、英虞湾の日常に触れられる

真珠小屋を蘇らせた宿で伊勢志摩の至宝の自然を味わう

海と森に抱かれた聖域。『COVA KAKUDA』は、真の上質を知る人にこそ訪れてほしい場所だ。志摩半島の南、英虞(あご)湾の深い入江に沿うよう、レセプション兼ダイニングやヴィラが連なる。

 

英虞湾は、伝統的な真珠の産地としても知られる。『COVA KAKUDA』は、伊勢市を拠点に真珠の生産、卸しなどを手がける『覚田真珠』が’23年に開いたスモールラグジュアリーだ。

 

ヴィラはかつて真珠の加工場だった建物で、外装はあえて素朴に保ちつつ修繕し、室内はラグジュアリーホテルの仕様に。ただし過度な装飾はない。海景色を切り取る大きな窓、木漏れ日や水面の揺らめきを映す白い壁がまぶしいほどのすがすがしさで、ここで何をすべきかを教えてくれる。

 

ワインをオーダーしデッキでくつろぐ。オーシャンビューのバスタブで、ゆったりと手足を伸ばす。類(たぐい)まれな美しさで多くの旅人を魅了してきた湾景の、刻々の移ろいを楽しむことこそがプライオリティだ。

 

もちろんここではまわりの海も森もすべて休日の舞台になる。穏やかな海でのアクティビティはビギナーにも優しく、緑豊かな散策道から見下ろす海は、また違って美しい。

 

夕刻、ディナーを楽しみにカートでダイニングへと降りる。夕暮れに染まる空と海の借景が、このうえなくゴージャスだ。山海の恵みを主役に自家菜園のハーブなどで新鮮な香りを添えた料理は、地元出身の松本守シェフによるもの。長く和食で磨いた技術は確かで、幼いころからの味の記憶も盛り込まれた皿が楽しい。

 

天気がよければディジェスティフ(食後酒)がわりに星空の下でのひと時を、という計らいも。アウトドアに興味がなくとも、ここでは外へ気持ちが向く。焚き火を囲み、“星のソムリエ”の言葉に耳を傾けながら、夜の正しい暗さと静寂を贅沢に思うのだ。

 

COVA周辺にはかつて100軒を超える真珠養殖場があったというが、現在はわずか20軒足らず。危機的な状況を憂い開かれたリゾートは、観光誘致だけが目的ではない。自然と人が共存することで保たれる里海の美しさを次代に残すという思いを秘めている。

 

ゲストは何もしいられることはないが、季節の野菜が育つ畑はいつでも見にいけるし、薪(まき)割りも体験できる。オリーブ畑に養蜂と、その領域を広げている。時の経過を経て古びるのではなく輝きを増すあり方は、リゾートの未来のかたちを示している。

高台に建ち、木立に囲まれたプライベート感が人気の客室「MIHARASHI」のベッドルーム
高台に建ち、木立に囲まれたプライベート感が人気の客室「MIHARASHI」のベッドルーム
2棟が連なる客室「OKI TAKA」のバスルーム。バスルームも全室オーシャンビューで、ゆったりと手足を伸ばせる広さもうれしい
2棟が連なる客室「OKI TAKA」のバスルーム。バスルームも全室オーシャンビューで、ゆったりと手足を伸ばせる広さもうれしい

Data

三重県志摩市志摩町片田1397の14

☎0599・52・0231
平日¥121,000~、土曜、祝前日¥143,000~(1室2名利用時の1泊2食つき1名料金、サ込、アクティビティ各種、サウナ1回利用つき)
13歳未満は要相談
全3棟4室

IN14:00 OUT11:00
不定休

アクセス/近鉄特急鵜方駅または賢島駅から車で約25分
https://cova-iseshima.jp/

HOTEL VISON

100㎡以上あるヴィラは広い庭と露天風呂、広縁などがあり各棟専用の駐車スペースも完備。ホテル棟の客室には、室内と同じくらいの広さのテラスを設け、テラスに露天風呂がある部屋も。ヴィラ・ホテルの棟ともに愛犬と泊まれる部屋などもあり、好みに合わせて選べる。最上階には、三重とスペインの食材を用いたメインダイニングやバーがある。VISON内に多数あるレストラン施設や、薬草湯が楽しめる温浴施設「本草湯」を利用するなど、滞在しながらVISONを存分に楽しめるホテルだ。
HOTEL VISON
ヴィラは、天然木に白と黒を基調としたシックな雰囲気。1棟ごとにデザインが異なる
ヴィラには広い庭も
ヴィラには広い庭も
HOTEL VISON
ホテルタイプの客室には、全5タイプがあり、露天風呂つきスイートルームも人気
HOTEL VISON
スイートのリビングエリア
HOTEL VISON
ホテル棟は、山の斜面に立つ。さらにカジュアルなタイプの宿泊施設として『旅籠ヴィソン』が8月10日に開業している

三重県多気郡多気町ヴィソン672の1
☎0598・39・3090
ホテルタイプ¥26,400〜、ヴィラ¥75,200〜(2名1室利用の1泊2名料金、朝食つき) 
https://vison-hotels.com

湯の山 素粋居

個性的なアート空間で温泉と美食を堪能

12のヴィラは、土・石・漆喰・木・漆・和紙・ガラス・鉄の8つの素材から構成される。各室には、川のせせらぎと自然を満喫できる源泉かけ流し露天風呂も完備。熟成肉専門店「HINOMORI」、「うなぎ 四代目菊川」、「そば切り 石垣」の3つのレストランも、それぞれ独立した棟にある。
地元産の菰野石(こものいし)の巨石を配したヴィラ「石砬(せきろう)」 
地元産の菰野石(こものいし)の巨石を配したヴィラ「石砬(せきろう)」 
左官職人が作る土壁が印象的な「囲土(いのつち)」
左官職人が作る土壁が印象的な「囲土(いのつち)」
ミシュラン一ツ星の手島竜司シェフが手がける「HINOMORI」
ミシュラン一ツ星の手島竜司シェフが手がける「HINOMORI」

三重県三重郡菰野町菰野4842の1

☎059・390・0068

全12棟 ¥57,000〜(2名1室利用の1名1泊料金、夕朝食つき)

https://sosuikyo.com

撮影/大谷次郎 取材・原文/坪田三千代 佐々木ケイ ※エクラ2020年11月号、2021年11月号、2023年4月号、2024年6月号掲載

京都府のおすすめホテル

バンヤンツリー・東山 京都

東山の自然や歴史と融合する旅館の美意識をもつホテルが誕生

世界各地にラグジュアリーなホテルやリゾートを展開するバンヤン・グループが2024年8月20日、日本初のバンヤンツリーを京都・東山に開業。清水寺に近い高台にたたずみ、背後に自然を控えた隠れ家的なホテルは、日本の伝統文化に敬意を表した凛とした建築デザイン。館内は、天然木の美しさがきわだつコンテンポラリーな日本旅館といった趣(おもむき)で、敷地内には天然温泉の源泉があり、露天風呂を備える大浴場のほか、8つの客室では温泉も楽しめる。建築の監修には隈研吾氏を迎え、氏ならではの独特なスタイルの能舞台も設置されている。ホリスティックな施術に定評があるバンヤンツリー・スパも楽しみ。

『バンヤンツリー・東山 京都』
ホテルの機能性と日本旅館の美意識やくつろぎを備えた客室デザイン。床は畳材
「バンヤンONSENリトリート」の客室では、ヒバ材のバスタブにつかりながら、日本庭園を眺められる
「バンヤンONSENリトリート」の客室では、ヒバ材のバスタブにつかりながら、日本庭園を眺められる
竹林を背後にたたずむ能舞台は、人間界と自然界をつなぐ場のよう。建築コンセプトは「幽玄」
竹林を背後にたたずむ能舞台は、人間界と自然界をつなぐ場のよう。建築コンセプトは「幽玄」

京都府京都市東山区清閑寺霊山町7

☎075・531・0500

全52室

¥200,000~(1室2名利用の1泊料金、朝夕食つき、税・サ込み、宿泊税別)

www.banyantree.com/ja/japan/kyoto/

HOTEL THE MITSUI KYOTO

日本の伝統的な美意識である“四季折々の自然美を人と分かち合う”という精神が息づくホテル。温泉を軸に、トリートメントと食事で心身を整える滞在「SPA Indulgence-温泉養生ジャーニー」は、心身が蘇るのを実感するはず。
HOTEL THE MITSUI KYOTO
HOTEL THE MITSUI KYOTO
HOTEL THE MITSUI KYOTO

京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284

☎075・468・3100

https://www.hotelthemitsui.com/

シックスセンシズ京都

【極上ホテル&宿】エコフレンドリーなホテル「シックスセンシズ京都」が日本上陸!
木のぬくもりが心地よい開放感あふれるロビー。館内のデザインは、世界で注目される「BLINK Design Group」が担当
朝食で人気。宇治にある平飼養鶏農家の有精卵を使った「ポーチドエッグサワードウ スモークサーモン オランデーズソース」
朝食で人気。宇治にある平飼養鶏農家の有精卵を使った「ポーチドエッグサワードウ スモークサーモン オランデーズソース」
72㎡の「プレミア ガーデン スイートキング」
72㎡の「プレミア ガーデン スイートキング」では、どこにいても石の風合いや水音が心地よい専用の日本庭園を眺めることができる。シックスセンシズのベッドルームでは手製のマットレス、オーガニックコットンのシーツ、寝具の温度調整、睡眠サポートアプリなどを完備。世界的に権威のある睡眠専門医の監修により上質な睡眠環境が提供される。また、バスアメニティやペットボトルなど、プラスチックゼロも実現

Data

京都府京都市東山区妙法院前側町431

☎075・531・0700 ¥170,000〜(1室2名利用時の1泊料金、税・サ込)
全81室(スイート11室)
IN15:00 OUT12:00 アクセス/京都駅から車で約7分

https://www.sixsenses.com/en/hotels/kyoto/

デュシタニ京都

ウェルネス先進国タイの癒しに身をゆだねる贅沢

エントランスからロビーに足を踏み入れると、エキゾチックな香りに包まれて気分がふっと上がる。京都・西本願寺の門前町に、昨年秋に開業した『デュシタニ京都』。デュシタニとは、タイを拠点に世界16カ国に6つのブランドを展開するデュシット・インターナショナルの中でも最高峰に位置する名門ホテルブランド。タイ語では「天国の街」を意味する。

 

スパ&ウェルネスの先進国タイらしくグループ全体でウェルネス滞在に力を入れており、『デュシタニ京都』内にある「デバラナ」スパにも、充実した施設と施術が備わっている。タイ伝統のヒーリング療法と現代のウェルネスの概念を融合させたスパでは、オイルやハーブボール、ホットストーンを用いるトリートメントはもちろん、タイ古式マッサージ、瞑想、指圧、プライベートヨガまでメニューはとても豊富。いつもは忙しい京都旅でも、半日、ゆったりウェルネス時間に当ててみるのも大人の通な選択だ。

 

レストラン「Ayatana」では、現在進行形の新しいタイ料理を堪能できる。伝統に革新性が加わり、日本の食材やフレーバーをプラスしたおいしさは、何度かタイを訪れた人こそ感動するはず。ロビーや館内を歩くと、精緻で直線的な日本の意匠に、タイのたおやかな曲線が美しく融け合っているのに気づく。仏教国タイと寺社が多い京都とは、慈悲やもてなしの心など共通点が多いのかも、などと思いをめぐらせるのもおもしろい。

京都での半日をウェルネス時間で満たすという新しい選択ができる 『デュシタニ京都』

京都での半日をウェルネス時間で満たすという新しい選択ができる 『デュシタニ京都』
「デバラナ」スパでは、トリートメントを受ける外来ゲストも屋内プールを利用できる。泳ぐというよりはリラックスに向いたプール。京都旅の“締め”に、半日過ごすのもいい。

ゆるやかな空気感に包まれてリラックスする京都旅もいい

ゆるやかな空気感に包まれてリラックスする京都旅もいい
ぜひ足を向けたいモダンタイ料理の「Ayatana」。バンコクのレストラン『Bo.Lan(ボー・ラン)』の元シェフだったボー・ソンヴィサヴァさんとディラン・ジョーンズさんが監修。
デュシタニ京都

デュシタニ京都

京都府京都市下京区西洞院通正面上ル西洞院町466

☎075・343・7150 デバラナ スパ☎075・585・4806

トリートメント利用客は、前後に1時間ほどスパやサウナ施設などを利用可。

1泊1室¥50,000〜(税・サ別)

www.dusit.com/dusitthani-kyoto/ja/

※メニューやスパ料金は、税・サ込

ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都

アクセスも居心地もいい大人の女性のリアル上質がここに

天井から床まで広がる窓は、開放感たっぷり。白やグレートーンの落ち着いた色使いも素敵。レジデンス調の雰囲気ある客室に、比較的リーズナブルに滞在できるのが、’22年4月に開業した『ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 京都』。烏丸御池駅から徒歩約2分という利便性はもちろん、ホテル内の施設やサービスが充実しているのが魅力だ。2階のラウンジはすべての宿泊者が利用できて、午後は「サダハル・アオキ・パリ」のスイーツを、夕方から夜は、「シンクロニア ディ シンジハラダ」によるアペタイザーやアルコールを含む飲み物を自由に楽しめる。大浴場のほかに、個性ある2つのメディテーションルームもあり、ホテル内で過ごす時間を大切にしたくなる。

コーナーバルコニーの客室は、開放感たっぷりの角部屋。バルコニーにも出られ、祇園祭の巡行時には特等席にもなる。
コーナーバルコニーの客室は、開放感たっぷりの角部屋。バルコニーにも出られ、祇園祭の巡行時には特等席にもなる。
ラウンジを使いこなして滞在を楽しんで。
ラウンジを使いこなして滞在を楽しんで。
ミストが満ちるメディテーションルーム「blank」。大浴場のあとや朝活にも利用してみたい
ミストが満ちるメディテーションルーム「blank」。大浴場のあとや朝活にも利用してみたい

京都市中京区東洞院通御池上ル船屋町420

☎075・241・1110 全125室 スタンダード¥21,600〜、コーナーバルコニー¥52,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、朝食つき、税・サ込、宿泊税別)

https://www.the-royalpark.jp/ic/kyoto/

ホテルオークラ京都 岡崎別邸

「ホテルオークラ」ブランドの国内での新規開業は約20年ぶり。京都・岡崎に'22年1月に開業した『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』は、東本願寺岡崎別院の隣地に位置し、境内の自然や日本庭園を愛(め)でることができるスモールラグジュアリーホテルだ。館内各所に取り入れられた数々の手仕事による意匠は、京都の伝統工芸を担う後継者6名のプロジェクトユニット「GO ON(ゴオン)」が手がけたもの。ロビーエリアも客室も、落ち着いた雰囲気の中に上質な華やぎがあり、京都の新しい美意識がちりばめられている。庭に面したレストラン「ヌーヴェル・エポック」では、革新的なフレンチを京都の季節とともに味わって。大人の隠れ家を思わせるホテルでは、静謐(せいひつ)でプライベートな時間を大切に過ごしてみたい。
70㎡の「別邸スイート」。バルコニーからは、眼下に日本庭園が、彼方には京都の山並みを望める
70㎡の「別邸スイート」。バルコニーからは、眼下に日本庭園が、彼方には京都の山並みを望める
ソファ席とカウンター席があるラウンジ
ソファ席とカウンター席があるラウンジ
「牛肉のパイ包み焼き」は、フォアグラに味噌、九条ねぎを合わせて
レストランでは、オークラの伝統を継承しつつ、京都の食文化を融合させたイノベーティブ・ガストロノミーを。「牛肉のパイ包み焼き」は、フォアグラに味噌、九条ねぎを合わせて
京都府京都市左京区岡崎天王町26の6
☎075・771・5777
全60室
開業記念宿泊プラン スーペリアルーム ¥54,510〜(1室2名利用時の1室料金、朝食つき、開業記念ギフトつき)

すみや亀峰菴

現代美術家とのコラボで老舗旅館をリニューアル

京都の奥座敷、亀岡にある1955年創業の老舗旅館が、素敵に生まれ変わった。鉄のキューブをモチーフに大胆に改装されたロビーやエントランスは、国際的に活躍する現代美術家・柳幸典氏とコラボレーション。アーティスト本人が直接設計デザインにかかわり、いくつものアート作品を展示するギャラリーともなっている。柳幸典氏は、瀬戸内海の「犬島精錬所美術館」でも知られる作家。今後は、まるでアートの中に泊まれるような特別宿泊室も完成予定だ。
すみや亀峰菴
ロビー&ギャラリーには、柳氏の代表作のひとつ「さまよえる位置」シリーズを展示。
すみや亀峰菴
エントランスの正面にも作品が。
すみや亀峰菴
茶釜を配したカウンター。

京都府亀岡市薭田野町柿花宮ノ奥25 ☎0771・22・7722

全26室 ¥26,550 〜(2名1室の1泊1名料金、夕朝食つき) www.sumiya.ne.jp

 

「水路閣」をイメージした半露天風呂
ウェスティン都ホテル京都
SPA「華頂」のロビー。スパは宿泊客と会員のみが利用可
ウェスティン都ホテル京都
上品な内装で落ち着く、本館ジュニアスイート

京都府京都市東山区粟田口華頂町1
☎075・771・7111
全266室 デラックス¥88,000〜(2名1室利用の1泊1室料金、宿泊税・入湯税・サ別)
www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto

 

ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts

一帯はかつて琳派の発祥の地であり数々の芸術家を輩出してきたことから、インテリアには唐紙、漆、竹、陶器などの京都らしいアートワークが施されている。施設の真ん中には水盤がゆったりと広がっているのが印象的。屋外にある天然温泉を利用したサーマルプールは、通年で利用することができる。天神川に面したレストランでは、四季折々の自然を眺められるテラスも人気。陶芸や茶道の体験などのアクティビティも豊富にあり、自然と文化に親しめる上質なリトリートだ。
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
「THE ROKU SPA」内にある長さ25mのサーマルプール。森を眺めながらリラックスしてみたい
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
リビングからも寝室からも天神川沿いに山並みを望める100㎡のROKUスイート。唐紙や西陣織のアートワークを配した内装
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
光が心地よいレストラン「TENJIN」のオールデイダイニング
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
エントランスを抜けると、自然の景観を映し込む大きな水盤が広がる。浮島には北山で伝統的に仕立てられてきた北山杉を配しているのが特徴
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts
「TENJIN」には、季節の特別メニューを味わえるシェフズテーブルも用意されている

京都府京都市北区衣笠鏡石町44の1
☎075・320・0111
全114室 ¥103,730〜
(1室料金、宿泊税・入湯税別)
www.rokukyoto.com

HOTEL THE MITSUI KYOTO

日本の伝統美を大切にした特別なラグジュアリー体験を

庭と建物とが調和する「庭屋一如」の精神を重んじたランドスケープで、日本の伝統文化や建築、工藝、食などに見られる独特の美しさを大切にしている。歴史性と先進性が調和する滞在空間だ。スイートルーム22室を含む全161室の客室は、平均50㎡を超えるゆったりとした造り。レストランは、ガストロノミー鉄板の「都季 -TOKI-」、庭を望めるイタリア料理の「FORNI」や「THEGARDEN BAR」。さらに、茶室やレストランの別室などに利用できる「四季の間」も。SPAエリアには、敷地内の源泉を活用したサーマルスプリングSPAも備えている。日本の美意識に培われた洗練を極めたホテルで、特別なくつろぎを堪能したい。
HOTEL THE MITSUI KYOTO
千宗屋氏監修による床飾りとともに、三井総領家邸宅の一部を再現した「四季の間」
日本庭園の眺めとともに食事を楽しめる、オールデイダイニング「FORNI」
日本庭園の眺めとともに食事を楽しめる、オールデイダイニング「FORNI」
ガストロノミー鉄板の「都季 -TOKI-」
ガストロノミー鉄板の「都季 -TOKI-」
天然温泉がついた101〜111㎡の「Onsenスイート」
天然温泉がついた101〜111㎡の「Onsenスイート」
三井総領家の時代から受け継がれてきた梶井宮門をエントランス
三井総領家の時代から受け継がれてきた梶井宮門をエントランスに移設。

京都府京都市中京区油小路通 二条下る二条油小路町284

☎075・468・3155(宿泊予約専用平日、土曜9:00〜18:00) 

全161室 開業記念宿泊プラン¥98,000〜

(1室1泊料金、サ込・税別、朝食2名分や1滞在につき ホテルクレジット¥10,000などの特典つき)

www.hotelthemitsui.com

 

ザ・ホテル青龍 京都清水

元小学校の歴史的建物を改装・再生。美しきヘリテージホテル

八坂の塔を一望にするナイスビュー
増築された棟にある角部屋のテラスツインの客室。八坂の塔を一望にするナイスビュー
48室の客室のうち、34室は、校舎の建築を生かしたデザイン。増築棟にある14室は、モダンで優雅な内装に、京都伝統のエレメントを加えている。かつての講堂だった「restaurantlibrary the hotel seiryu」は、本に囲まれたアカデミックな空間だ。屋上のバー「K36」や、別棟のレストラン「ブノワ京都」は、宿泊客以外も利用可。ホテル内には多彩なアートもあり、建物の歴史を楽しみながら、美術館をめぐるように滞在したい。
歴史的な建物の意匠を、可能なかぎり残した外観
歴史的な建物の意匠を、可能なかぎり残した外観。ホテルからは、八坂神社や清水寺も徒歩圏内
restaurant library thehotel seiryu
「restaurant library thehotel seiryu」では、地元産の素材を用いた“京の養生ブレックファスト”も味わえる
クラシカルな雰囲気を残したぬくもりあるロビー
クラシカルな雰囲気を残したぬくもりあるロビー
スーペリアキングの客室
かつて小学校の教室として使われていた建築の魅力を残したスーペリアキング。45.2㎡の広さ
STAY PLAN 24 時間ステイ
チェックインが15時から19時の間であれば、24時間滞在可能なプラン。朝食は部屋で、滞在中は軽食やカクテルなどが楽しめるゲストラウンジを、自由に無料で利用できる。¥61,220〜(1室2名利用の1泊料金、朝食つき、税・サ込)一日2組限定。

京都府京都市東山区清水2の204の2

【TEL】075・532・1111(代表)

全48室
¥69,286〜(1室2名利用の1泊料金、朝食つき、税・サ込)

www.seiryukiyomizu.com

(京都府のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 小原誉子 ※エクラ2020年8月号、11月号、12月号、2021年2月号、4月号、6月号、7月号、12月号、2022年4月号、5月号、2023年12月号、2024年11月号掲載

大阪府のおすすめホテル

フォーシーズンズホテル大阪

大阪の街を一望する洗練の和モダンラグジュアリー

「水の都」としての大阪を感じさせる堂島エリアに、2024年8月1日『フォーシーズンズホテル大阪』が開業。石や木などの天然素材や和の意匠を取り入れたロビーや客室、大浴場や貸切風呂を備えるスパ&ウェルネスなど、日本の伝統文化とラグジュアリーを絶妙に融合させているのが特徴だ。興味深いのが、特別コンセプトフロアの「GENSUI(玄水)」で、このフロアのみモダン旅館を表現した畳敷きの贅沢な客室を備えている。広東料理やフレンチビストロなど6つのダイニングとバーがあり、最新の食の魅力も大充実。世界とつながる、新しい大阪の魅力を体験しに出かけてみたいホテルだ。

『フォーシーズンズホテル大阪』
「GENSUI(玄水)」の畳コーナースイートの客室。床が畳敷きで、ベッドはふとん仕様の特別なマットレスを採用
36階のプールは、大阪市内中心部を一望!宿泊者は無料で利用できる
36階のプールは、大阪市内中心部を一望!宿泊者は無料で利用できる
シグネチャーレストランは、本格的な広東料理の「江南春(ジャンナンチュン)」。
シグネチャーレストランは、本格的な広東料理の「江南春(ジャンナンチュン)」。

大阪府大阪市北区堂島2の4の32

☎06・6676・8682

全175室

デラックスルーム¥145,759 〜、GENSUI 畳プレミアルーム¥172,640 〜(1室1泊、開業記念特別プランあり)

www.fourseasons.com/jp/osaka/

Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新

世界初のオフィシャル・シャンパーニュ・ホテルが開業

「ボランジェ」「シャルル・エドシック」「テタンジェ」など、11室の客室すべてを、11の名門シャンパーニュ・メゾンとともに作り上げた、世界初のホテルが、いよいよ’24年1月13日に開業。各客室がそれぞれのメゾンの世界観で作り上げられ、生産者のメッセージや特別な一本とともにゲストを迎えてくれる。プロデューサーは、シャンパーニュ業界のパイオニア・山本一人氏。こだわりのパンを朝食や軽食でいただけるサービスもあり、優雅で特別な時間を過ごせそう。

Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新
「シャルル・エドシック」のゲストルーム
Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新
全室に半露天で滞在中いつでも入れるエニータイムバスを設置
Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新
シャンパーニュを五感で味わって

大阪府大阪市中央区南船場2の6の7
j2@cuveej2.jp 全11室
¥41,250~(2名1室利用の1泊1名料金、1室につきシャンパーニュ1本つき、宿泊税別)
https://www.cuveej2.com

voco 大阪セントラル

自分スタイルでくつろげる次世代型ホテルが日本初上陸

IHG ホテルズ&リゾーツのプレミアムホテルブランドであり、世界各地に45軒ほどのホテルを展開するvocoが、日本に初上陸。2023年5月30日、大阪・京町堀に『voco大阪セントラル』がオープンした。ロビーは、古木を再生・活用した斬新なデザインが印象的。チェックインの際には、地元ならではのウエルカムアメニティとともにお出迎えしてくれる。モダンな内装の客室では、自分の部屋にいるようにリラックスした時間を過ごして。サステイナビリティにも配慮され、アメニティや節水タイプのシャワーなどはもちろん建築もエネルギーをむだにしないように設計されている。自然体で気取らないサービスが魅力の次世代型ホテルだ

客室は、白とグレーを基調に、ブルーやイエローのアクセントを効かせた内装
客室は、白とグレーを基調に、ブルーやイエローのアクセントを効かせた内装
レストラン&カフェ、バー「LOKAL HOUSE」
レストラン&カフェ、バー「LOKAL HOUSE」では、気軽にシェアして楽しめるウエスタンスタイルの料理を提供
大阪の中心部、Osaka Metro四つ橋線の肥後橋駅から徒歩3分
大阪の中心部、Osaka Metro四つ橋線の肥後橋駅から徒歩3分

大阪府大阪市西区京町堀1の7の1
☎0120・056・658(IHG・ANA・ホテルズ 予約センター)
全191室 オープニングスペシャル特別料金オファー(8月31日まで)プレミアムルーム ツインベッド ソファベッドつき¥20,750〜(2名 1室利用の1泊1室料金)税サ込、大阪府宿泊税別https://www.ihg.com/voco/hotels/jp/ja/osaka/osakn/hoteldetail

W Osaka

黒を基調としたスタイリッシュな外観の建物の中には、大阪の街からインスパイアされたにぎやかでエネルギッシュな世界が広がる。客室は、鮮やかな色彩とすっきりとしたラインを用いた大胆なデザイン。ブラッセリー「Oh.lala(オーララ)…」のメニュー開発には、大阪フレンチの名店『ラ・シーム』の高田裕介シェフも参画。鉄板焼「MYDO(まいど)」では、3つのエリアで異なる鉄板料理を提供する。パティスリーやバーも「Wow!」感にあふれた個性的なメニューぞろい。大人が余裕で遊べる場、としてのラグジュアリーホテルが誕生した。
W Osaka
ソーシャルな交流の場ともなる「リビングルーム」にはDJブースを常設。軽食、アフタヌーンティー、カクテルタイムなど幅広いシーンで利用できる 
W Osaka
大阪市のメインストリート御堂筋に面して立つ27階建て
W Osaka
80㎡の広さのスイートルーム マーベラス。大きな窓からの眺望も見事
W Osaka
ブラッセリー「Oh.lala…」は、朝食からランチ、ディナーまで利用できるダイニング
W Osaka
LEDライトに輝くプールをはじめ、フィットネス施設やスパも充実
W Osaka
エントランスには「W」のサインがきらめく

大阪府大阪市中央区南船場4の1の3

☎06・6484・5355

全337室 スタンダードルーム¥52,800〜(1泊1室、サ別)
wosaka.com

Zentis Osaka

大人カジュアルな気分を満たすホテル

内装を手がけたのはイギリスのデザイナー、タラ・バーナード氏。木の風合いに、白やベージュ、グレーを巧みに合わせたリラックス感あるデザインだ。
Zentis Osaka 客室
落ち着いた雰囲気のレストラン「Upstairz」
食事は、落ち着いた雰囲気のレストラン「Upstairz」で。
カジュアルでありながら上品さも備える、気軽に泊まりたいホテルだ。

大阪府大阪市北区堂島浜1の4の26

☎06・4796・0111 全212室 ステュディオ¥18,300〜、

スイート¥50,000〜(いずれも朝食つき、税・サ別)

https://zentishotels.com/ja/osaka/

(大阪府のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2021年2月、2021年6月号、2024年2,3月合併号、2024年10月号掲載

兵庫県のおすすめホテル

南海荘

素材の味をストレートに供する和食とひと技ありのイタリアンのミックスが魅力

淡路島が誇る山海の幸を島イタリアン&和食で堪能

リピーターの多くがここでの夕景と料理を楽しみにし、とりわけ淡路の幸を味わいつくす夕食が人気だ。通常は和食だが、平日はイタリアンを加えたちょっと変わったコースも楽しめる。「つくり手がわかっている島産で、どれも安心安全。味と鮮度が抜群なので、できるかぎりシンプルに味わってもらいます」。和食なら名物の活造りや創業より続く宝楽焼、イタリアンならカルパッチョや炭火焼きにし、パン主体のひと皿やごはんがわりのリゾットなど。食事は夕朝とも快適な個室で、ロケーションもごちそうだ。

ビーツのペーストとゴルゴンゾーラのソースを添えた「淡路牛の炭火焼」
ビーツのペーストとゴルゴンゾーラのソースを添えた「淡路牛の炭火焼」
お造りは、地元のセンザン醤油の2年熟成の醤油や塩、スダチを搾って
お造りは、地元のセンザン醤油の2年熟成の醤油や塩、スダチを搾って
展望内風呂のある客室「島風」
ゆっくり部屋でくつろぐおこもりには、展望内風呂のある客室「島風」がイチ押し。
4室すべての部屋から夕日を満喫
窓から見える海景は日々刻々と変わり、4室すべての部屋から夕日を満喫できる。奥に見えるのは大鳴門橋。

兵庫県南あわじ市阿那賀丸山港

☎0799・39・0515

¥13,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・入湯税別)

カード不可

全4室(1室展望内風呂つき)

IN15:00 OUT10:00

http://www.nankaiso.com

有馬山叢 御所別墅

鉄分・塩分が豊富な有馬のにごり湯、「金泉」を部屋でひとりじめ

日本最古の湯と進取の気風を融合させた和のプチホテル 

温泉街から少し離れた1400坪を超える敷地に、わずか10室だけのスイートルームを備える『御所別墅(ごしょべっしょ)』。ヨーロッパのプチホテルを思わせるたたずまいだが、過剰なしつらえや堅苦しさはなく、かつて外国人の別荘地として栄えた古きよき有馬を彷彿とさせる。全客室に36℃前後に保たれた岩盤浴室を併設し、この春、平屋のヴィラ5室に「金泉」と呼ばれる有馬特有の褐色の湯を引き、滞在中いつでも温泉を楽しめるようになった。部屋にいながら鳥のさえずりや木々を抜ける風音を感じられ、料理はレストランの個室にて。宿の中で有馬の魅力が完結する。

春から客室5室の浴室にも温泉を引き、部屋でも心ゆくまで有馬の湯につかれる
春から客室5室の浴室にも温泉を引き、部屋でも心ゆくまで有馬の湯につかれるように。豊富なミネラルを含む褐色の湯は「金泉」と呼ばれ、日本三大古湯にして三大名湯でもある。国が指定している9つの泉質のうち7つを有し、「美肌の湯」としても知られるありがたさ。
春から客室5室の浴室にも温泉を引き、部屋でも心ゆくまで有馬の湯につかれるように。豊富なミネラルを含む褐色の湯は「金泉」と呼ばれ、日本三大古湯にして三大名湯でもある。国が指定している9つの泉質のうち7つを有し、「美肌の湯」としても知られるありがたさ。
100㎡の木造平屋のヴィラ
100㎡の木造平屋のヴィラ。ほかにメゾネットタイプの5室がある。
べっ甲あんがかかる鰆の西京漬けとフォアグラのソテー
べっ甲あんがかかる鰆の西京漬けとフォアグラのソテー
神戸牛の中で最高級のクオリティをもつ「但馬玄(たじまぐろ)」
神戸牛の中で最高級のクオリティをもつ「但馬玄(たじまぐろ)」を酒粕のソースで味わうひと皿。有馬近郊の食材で作る和洋融合のコースを提供する。

兵庫県神戸市北区有馬町958

☎078・904・0554

メゾネット¥40,000~、ヴィラ¥50,000~(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込、入湯税別)

全10室(全室風呂、サーマルルームつき)

大浴場1

IN15:00 OUT12:00

http://goshobessho.com

(兵庫県のおすすめホテル)撮影/福森クニヒロ 内藤貞保 取材・原文/西村晶子 ※エクラ2020年11月号掲載

奈良県のおすすめホテル

紫翠 ラグジュアリー コレクションホテル 奈良

大正時代に建てられた優美な「奈良県知事公舎」を、“伝統と現代の結び”をテーマに隈研吾氏が改築。スパでは、仏教の伝来地で古くから漢方が盛んな奈良らしく、りんの音と和漢ハーブの力で全身を調整する「音薬」を堪能したい。
紫翠 ラグジュアリーコレクション 奈良
紫翠 ラグジュアリーコレクション 奈良
紫翠 ラグジュアリーコレクション 奈良

奈良県奈良市登大路町62番地

☎0742・93・6511

https://www.suihotels.com/shisui

ふふ 奈良

奈良公園の緑を見ながらの温泉は、至福のひと時

次の旅の目的地にしたい、古都の自然と文化に触れる宿 

豊かな自然と寺社が点在する奈良公園のオールスイートのリゾートホテル。建物や内装に県産の吉野杉や奈良墨のグレー色をふんだんに取り入れ、中庭を囲む現代の数寄屋像を体現する。30室ある客室はひとつとして同じしつらえはなく、アートや伝統工芸品を飾り、全室温泉露天風呂を完備。窓いっぱいに広がる公園の緑とシックな色調のインテリアが調和する室内、大和当帰などの和漢植物の香りを加えて楽しむ温泉、木漏れ日を感じられるデッキと、部屋で過ごす時間がなんとも贅沢。生薬を使うのは料理もしかり。別棟にある「日本料理 滴翠」と「鉄板焼き 久璃」では、大和野菜や大和牛、地産の和のハーブを取り入れた、滋養に満ちたコースを提供。さらに「Spa by sisley」では世界初の薬湯を取り入れた施術、「BAR蓮」ではオリジナルカクテルも。かつてない奈良の魅力が体験できる。

広々としたワンルームを本棚で仕切ったプレシャススイート
広々としたワンルームを本棚で仕切ったプレシャススイート。全室靴を脱いで過ごせ、日本旅館とホテルそれぞれのよさを融合。
2階の回廊には春日大社をイメージ
2階の回廊には春日大社をイメージした行燈がかかる。
中庭と調和するロビーラウンジ
中庭と調和するロビーラウンジ。庭は日本を代表するランドスケープアーキテクト・宮城俊作氏のデザイン。
奈良産の和紅茶をまとわせて焼いた大和牛
大和当帰や柿の葉を燻し、奈良産の和紅茶をまとわせて焼いた大和牛。3種類のソースで味わう。

奈良県奈良市高畑町1184の1

☎0742・81・7738

¥38,650〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ・入湯税込)

全30室(全室露天風呂つき)

IN15:00 OUT11:00

https://www.fufunara.jp

JWマリオット・ホテル奈良

最上級インターナショナルブランドが日本初上陸

内装には、奈良を象徴する鹿を取り入れたデザインなど、自然美や伝統を思わせるアイデアが随所に取り入れられている。飲み物や軽食を提供するエグゼクティブラウンジは、穏やかでエクスクルーシブな空間。
オールデイダイニング「シルクロードダイニング」
オールデイダイニング「シルクロードダイニング」
客室には鹿の角を表現したオブジェ
客室には鹿の角を表現したオブジェが。オレンジと土褐色がキーカラ
木の天井が印象的なロビー
木の天井が印象的なロビー

奈良県奈良市三条大路1の1の1

☎0742・36・6000

全158室

開業記念宿泊プラン ¥45,000〜(2名1室利用の室料、税・サ別、朝食や¥5,000相当のホテルクレジットなど特典つき。12/28まで)

https://www.marriott.co.jp/

(奈良県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 板倉由未子 ※エクラ2020年11月号掲載、2023年12月号、2024年6月号掲載

和歌山県のおすすめホテル

TUZUMI WAKAYAMA SUSAMI

海と空の絶景に抱かれる5室のみのヴィラが誕生

南紀白浜空港からは、車で約30分。本州最南端に位置する、紀伊半島の串本に近いすさみ町に4月末開業。5棟のみのヴィラは、全室がオーシャンビューで、テラスには天然温泉露天風呂を備え、絶景を眺めながらの湯浴みは開放感たっぷり。夕食、朝食、冷蔵庫内のドリンクが宿泊費に含まれるオールインクルーシブで、夕食はダイニングテラスのグリルでスタッフが仕上げてくれる和歌山の食を満喫。和風の朝食弁当も人気が高い。海と空を間近にしながら、グランピング気分でゆったり滞在できるヴィラだ。

TUZUMI WAKAYAMA SUSAMI
太平洋を見晴らす海岸沿いに立地。海と空の絶景を満喫できる
太平洋を見晴らす海岸沿いに立地。海と空の絶景を満喫できる
53.43㎡の「凪」の客室。3人定員
食事は半屋外のダイニングテラスで
食事は半屋外のダイニングテラスで

和歌山県西牟婁郡すさみ町江住859

☎0739・58・8700

スタンダードプラン¥70,000〜(2名1室利用の1泊料金、2食・冷蔵庫の飲み物含む、税込)

https://tuzumi-wakayama.jp/

(和歌山県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2023年9月号掲載

中国地方(島根・広島・高知)

島根県のおすすめホテル

イズモ ホテル ザ クリフ

プライベートに夕日を眺める自然一体型ホテル

島根県出雲市の美しい自然の断崖が残る西海岸に、観光、2拠点ライフ、移住を見据えた新しいコミューン「WINDY FARM ATMOSPHERE」が、’23年5月に誕生。地産地消のレストランに加えて、砂浜から約10mの断崖の中に作られた、8棟のみのこのホテルも話題だ。自然素材を用いたミニマルなデザインの客室には、雄大な夕日を心ゆくまで楽しむために、ジェットバスつきのテラスを配している。空と海を静かに見つめながら、心安らぐ時間を過ごして。

コンクリート打ち放しのテラスでは、ジェットバスに入りながら海を一望
コンクリート打ち放しのテラスでは、ジェットバスに入りながら海を一望
客室のアメニティはbamford
客室のアメニティはbamford
宿泊者限定の貸し切りサウナも設置
宿泊者限定の貸し切りサウナも設置

島根県出雲市多伎町久村1870 B1
☎0853・86・3300
全8室 ¥38,000~(2名1室の1泊1室、朝食つき、サ込)
出雲大社から車で約19分
hotel-the-cliff.jp

Entô(エントウ)

本土からフェリーで約3時間。都市から遠く離れた“遠島”にたたずむホテルは、ダイナミックで美しい自然と一体化するような迫力。新築された別館「NEST」の客室は、壁一面に海と島々の風景が大きく広がる造りだ。ダイニングでは、地元産の旬の食材を用いたノンジャンルの洗練された料理が味わえる。ロビーにあるジオラウンジには、太古の三葉虫など希少な化石が飾ってあり、実際に触れるのもおもしろい。『Entô』に泊まると、島の自然を知り体験し、島の人々と触れ合う時間が過ごせる。日帰りするのがむずかしい小さな島は、別世界感たっぷり。
Entô(エントウ)
別館のNEST DX(ネスト デラックス)。風景に包まれて眠る気分に
Entô(エントウ)
引き算のラグジュアリーを感じる客室デザイン
Entô(エントウ)
Entô(エントウ)
ダイニングでは、季節ごとのコース料理を
Entô(エントウ)
ホテルがあるのは、海士町の菱浦港からすぐ。ジオパークとは、世界的に独特かつ貴重な景観が適切に維持管理されている地域

島根県隠岐郡海士町福井1375の1
☎08514・2・1000

全36室(本館18室/別館18室)別館NEST DX ¥33,880〜(2名1室利用の1名料金、夕朝食つき)

https://ento-oki.jp

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2021年10月号、2024年1月号掲載

広島県のおすすめホテル

Ryokan 尾道西山

古きよき尾道の伝統文化を現代に蘇らせた海沿いの宿

1943年創業の老舗旅館『西山別館』をリニューアルし、2023年4月にグランドオープンしたのが『Ryokan 尾道西山』。建築でもサービスでも、滞在しながら尾道の歴史や文化をたっぷりと味わえる。庭園を囲んで点在する離れ客室は、かつて豪商や皇族が利用した由緒ある客室を改修。茶室を備える客室、2階建て洋館を改築した客室など、多様な雰囲気の滞在を楽しめる。オーシャンビューの本館客室は、かつて僧侶たちが瞑想した伽藍をイメージしたシンプルで無垢な空間だ。レストランでは、アラカルトで好きなだけオーダーできるのもうれしい。アルコールのペアリングをも含む2食つきのオールインクルーシブ・プランも魅力的。

Ryokan 尾道西山
広い土間があり、広大な庭を望む開放感ある茅葺きの離れ「藁の家」
広い土間があり、広大な庭を望む開放感ある茅葺きの離れ「藁の家」
広い土間があり、広大な庭を望む開放感ある茅葺きの離れ「藁の家」
広い土間があり、広大な庭を望む開放感ある茅葺きの離れ「藁の家」
広い土間があり、広大な庭を望む開放感ある茅葺きの離れ「藁の家」

広島県尾道市山波町678の1
☎0848・37・3145
「離れ」全6棟8室、「本館」3室
2名1室の1泊(離れ)¥98,000〜(ドリンクなどオールインクルーシブ、夕朝食つきの場合)
JR尾道駅から車で約10分。
https://o-nishiyama/co/jp/

ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道

海外旅のようなリゾート気分が味わえる。連泊したくなる絶景宿

「母の誕生日に訪れた宿です。大好きな生まれ故郷の瀬戸内の海を満喫でき、とりわけトワイライトタイムは最高です。開放的なラウンジや海が見える客室も素敵で、スタッフのかたがとても親切。おかげで、1泊2日をゆっくり過ごせ、チェックアウトまでホテルから一歩も出ませんでした」(推薦者:ヘア&メイクアップアーティスト 山本浩未さん)
ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道(広島県)
旅先の料理を楽しみにする山本さんは、食事を選べるスタイルもお気に入り。夕食は洋食と和食、鮨の3つのレストランから選択できる。メインダイニング「エレテギア」でいただけるのは美食で名高いスペイン・バスク地方に伝わる薪火料理。岡山の黒毛和牛「岩本牛」やリゾートから2〜3㎞圏内にある農家のとれたて野菜の滋味を薪の火力でじっくり引き出している。和会席処「瀬戸内 双忘」では瀬戸内の旬の味覚が存分に味わえる。「鮨 双忘」(席数限定)はカウンターの奥に広がる絶景もごちそうだ。

美食は翌朝も続き、「こちらの朝食の大ファンなんです。生まれ育った土地にこんなにおいしい食材があるとはびっくり」と山本さん。そして、ぜひ体験してほしいのがスパ!「展望風呂につかって夕日を眺め、母娘で中国整体体験。全身のコリをゆっくり痛くない揉みほぐしでとってもらい、完全リフレッシュできました」。
抜けるような空と海の眺望がすばらしい「ザ・デッキ」。
抜けるような空と海の眺望がすばらしい「ザ・デッキ」。中央に水盤、その左右にソファが配され、ここでスイーツやシャンパンを楽しみながら美しい夕景を堪能したい
岡山県西北部の牧場から届く最低でも30カ月飼育した黒毛和牛。じわっとあふれ出す肉のうま味と甘味に感動
岡山県西北部の牧場から届く最低でも30カ月飼育した黒毛和牛。じわっとあふれ出す肉のうま味と甘味に感動

広島県尾道市浦崎町大平木1344の2

☎084・987・1122

料金/¥45,360~(※宿泊のみ。サ込)

食事/朝食¥4,950 昼食 洋食¥6,600~ 夕食 和食¥16,500~、洋食¥19,800~、鮨¥22,000~(鮨は8席限定の2部制)

客室/45室(バリアフリールーム1)

IN15:00 OUT12:00

施設/スパ(大浴場、岩盤浴)、ジム、エステサロン、爽健苑(整体サロン)

アクセス/広島空港より車で約1時間、JR福山駅より車で30分。空港、駅より送迎あり

https://www.bella-vista.jp

Azumi Setoda

約140年の歴史をもつ「旧堀内邸」の伝統的な外観や意匠を生かしながら、モダンな印象の数奇屋風建築に改装された。22の客室に加えて、庭園、あずまや、ダイニングなどを備える館内は、静謐な空気が流れる邸宅に招かれているようなプライベートな雰囲気。魚介類や柑橘類をはじめとする、地元の素材や食材を用いた料理も、コースやアラカルトで用意される。かつて船での物流の要衝として栄えた瀬戸田に、活力を取り戻すプロジェクトの拠点のひとつとしても注目されそうな日本旅館だ。
Azumi Setoda
檜の心地よい香りに包まれる清廉な客室には、個別に設計された坪庭やテラスが備わる
隣接する敷地にある銭湯がある宿泊施設「yubune」
隣接する敷地にある銭湯がある宿泊施設「yubune」
Azumi Setoda
自然素材を用いたオリジナルの家具類が、庭の景色に調和する
Azumi Setoda
旧堀内邸は、製塩業や輸送業で栄えた一族が本店として、大切なゲストを迎え入れる邸宅として利用した建築物
Azumi Setoda
「因島のタコと赤にし貝のごま塩」など、地元のおいしいものをふんだんに
瀬戸田は、江戸末期から明治に盛んだった製塩業や造船業、北前船の西回り航路での船着き場
瀬戸田は、江戸末期から明治に盛んだった製塩業や造船業、北前船の西回り航路での船着き場としてにぎわった歴史をもつ。レモンでも知られる町

広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
☎0845・23・7911
全22室 ¥71,500 〜
http://azumi.co/setoda

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2024年1月号掲載

高知県のおすすめホテル

湖畔遊(コハンユウ)

【極上ホテル&宿】豊かな自然と音楽を満喫できる!土佐の隠れ家「湖畔遊」

音楽と湖の静謐(せいひつ)さに癒される3室のみの土佐の隠れ宿

土佐湾へと注ぐ物部川の上流、『湖畔遊』は静かな湖のほとりにたたずんでいる。看板に掲げられた宿のシンボルロゴは、音楽記号のナチュラル。ここは、自然と音楽を満喫するための、3室のみの隠れ家のような宿だ。

 

ヴィラはどれも湖に面していて、テラスや露天風呂からは、エメラルド色に輝く水面と緑の樹々が織りなす絶景を間近にできる。それぞれの客室名にちなんだ希少なヴィンテージ音響機器が備わり、壁は完璧な防音仕様。『湖畔遊』は、音楽と音響機器を愛するオーナーが、手塩にかけて丹念につくり上げてきた宿。滞在中は、好きな音楽を自宅では出せないような大音量で、思いっきり楽しんでみたい。音源はグランドピアノがあるロビーで約2000枚ものCDの中から選んでもいいし、スマートフォンをつなぐこともできる。チェックインしてから昼に夜に朝に、コンサートホールレベルの豊かな音色で全身を包まれると、音が心を潤し、癒してくれることを実感するはず。

 

自家源泉の温泉は、金色を帯びた肌当たりのよいにごり湯。料理には、女将が自家菜園で無農薬で育てた野菜を用い、カツオやあか牛などの地元食材も厳選されたものばかり。ここでの1泊2日は、忙しいテンポで過ぎゆく日常をまさに「ナチュラル」に戻してくれる。

湖のすぐ近くにまで広がり、心地よい風が抜けるカフェのウッドデッキ。ゆっくりお茶を楽しみたい
湖のすぐ近くにまで広がり、心地よい風が抜けるカフェのウッドデッキ。ゆっくりお茶を楽しみたい
豊かな緑に抱かれたメイン棟。小川に沿って小道を行くとヴィラが点在する。 豊かな緑に抱かれたメイン棟。小川に沿って小道を行くとヴィラが点在する。
豊かな緑に抱かれたメイン棟。小川に沿って小道を行くとヴィラが点在する。敷地内には多彩な南国の植物が植わり、四季折々にゲストを楽しませてくれる。現在、4棟目のヴィラを建築中

Data

高知県香美市香北町有瀬100

☎0887・59・4777
平日¥65,100〜、週末¥73,900〜、ウェスタンの客室 平日¥110,000〜、週末¥120,300〜(1室2名利用時の1泊、2食つき、入湯税別)
13歳未満は宿泊不可 
全3室 
IN15:00 OUT11:00
㊡火・水曜(祝日の場合は営業)
アクセス/高知龍馬空港から車で約30分
https://www.kohanyu.jp/

取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2024年6月号掲載

九州(福岡・佐賀・長崎・大分・鹿児島)

福岡県のおすすめホテル

ザ・リッツ・カールトン福岡

福岡での滞在を最上級に。最新ラグジュアリーホテルが誕生

福岡の中心地に位置する高層複合ビル「福岡大名ガーデンシティ」に、2023年6月21日『ザ・リッツ・カールトン福岡』が開業。館内は、華美な装飾を抑えたミニマリズムのデザインが秀逸。博多織など福岡の伝統工芸品からインスピレーションを受けた“織る”というキーワードが、ホテル全体に物語性を与えている。メインロビーがある18階には、鮨や鉄板焼きも提供する日本料理レストラン、洋食オールデイダイニング、「ザ・ロビーラウンジ&バー」、アフタヌーンティーも楽しめるカフェなどがあり、食の都としての福岡の魅力がぐんと引き上げられた印象だ。全室50㎡以上の広さを誇る147室の客室と20室のスイートは、活気ある都市の中の贅沢な隠れ家のよう。博多湾を眺められる25mプールも魅力。ここに泊まるために、福岡を訪れてみたくなるホテルだ。

ザ・リッツ・カールトン福岡
市内を一望できるプレミアムスイート
デラックススイート ダブルの客室。和のモチーフを取り入れた洗練のインテリア
デラックススイート ダブルの客室。和のモチーフを取り入れた洗練のインテリア
総料理長には、『ザ・リッツ・カールトン日光』の総料理長を務めた早坂心吾氏が就任。
総料理長には、『ザ・リッツ・カールトン日光』の総料理長を務めた早坂心吾氏が就任。日本料理レストラン内には、スペシャリティレストランとして「幻珠 by 鮨 将司」もあり話題

福岡県福岡市中央区大名2の6の50
福岡大名ガーデンシティ
☎092・401・8888
全167室 ¥102,200〜(2名1室利用の参考価格、税サ込)
https://www.ritzcarlton.com/fukuoka

佐賀県のおすすめホテル

御船山楽園ホテル

話題のサウナやインスタレーションもある温泉で、刺激のある旅

江戸末期につくられた50万㎡もの御船山楽園の中にあるホテル。貸し切り風呂やサウナつき客室、チームラボによるアートの森のロビーなど、歴史と新しさがあり、親子それぞれの好奇心を満たしてくれそう。

御船山楽園ホテル
女性の露天風呂。約1300年前の『肥前風土記』にも記されるほどの歴史ある名湯
女性の露天風呂。約1300年前の『肥前風土記』にも記されるほどの歴史ある名湯
サウナシュラン3年連続でグランプリを獲得したサウナ。ミストサウナや喫茶室など、サウナ初心者でも楽しめるおもてなしがたくさん。サウナ内に流れる御船山の森の音も心地よく癒される

佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100

☎0954・23・3131

料金/¥17,050~

客室/37室 IN15:00 OUT10:00

施設/大浴場、貸し切り風呂

アクセス/福岡空港から車で1時間10分

https://www.mifuneyama.co.jp

 

御宿 竹林亭

開放感あるモダンな露天風呂で、肌当たりの柔らかな湯を楽しむ

美人の湯と御船山の神々しさに心も洗われて

1300年の歴史を誇る佐賀・武雄温泉。鍋島家ゆかりの名勝庭園「御船山楽園」に『御宿 竹林亭』はたたずむ。その眺望を生かす“庭屋一如”を掲げ、露天風呂を備えた数寄屋造の客室は、すべてしつらえが異なる贅沢さ。ベッドのある客室や、庭園へ自由に往来できる部屋なども。

 

温泉は透明でなめらかな湯ざわり。保湿性に優れ、肌になじんでしっとりすることから“美人の湯”とも称される。庭園の四季折々の表情と柔らかな湯に陶然と体をゆだねる時間は至福のひと言。夕食と朝食は客室で。玄界灘の幸や佐賀牛など、地産の美味を盛り込んだ懐石料理も絶品だ。

御船山を望む「佳松」の露天風呂
御船山を望む「佳松」の露天風呂。テラス状の「月見台」で涼むと、開放的な気分に。この客室からは庭園を直接散策できる。
石組みが迫力のある、大浴場の露天風呂
石組みが迫力のある、大浴場の露天風呂。風にそよぐ竹林の葉音もまた心地いい。泉質は弱アルカリ単純泉。檜と御影石をあしらった内湯もある。
玄界灘のアワビや伊勢エビ、佐賀牛など、地元産の山海の幸を盛り込んだ「貴賓懐石」
玄界灘のアワビや伊勢エビ、佐賀牛など、地元産の山海の幸を盛り込んだ「貴賓懐石」。料理を引き立てるのは、佐賀県が誇る有田の磁器だ。
客室は数寄屋造
客室は数寄屋造で、和洋室と次の間つきのものが多い。しつらえも露天風呂も部屋ごとに趣が変わるため、リピートしたくなる。
山向こうには樹齢3000年のご神木がそびえるパワースポット、武雄神社
山向こうには樹齢3000年のご神木がそびえるパワースポット、武雄神社が。

佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100

☎0954・23・0210

¥49,950~(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ・入湯税別)

全11室(内湯、露天風呂つき)

大浴場1

※御船山楽園ホテルの浴場も利用可

IN14:00 OUT11:00

https://www.chikurintei.jp

取材・原文/北村美香 長屋ゆうこ
※エクラ2022年5月号、2020年11月号掲載
※紹介している宿の料金は、特記しないかぎり1泊2食つき2名1室利用時の1名分です。

長崎県のおすすめホテル

界 雲仙

大地の息吹を間近にしながら湯浴みを堪能

長崎県の雲仙天草国立公園内に位置する雲仙温泉にある『界 雲仙』。噴気や湯気がもうもうと漂う雲仙地獄に面した立地で、滞在を通して、大地のエネルギーを身近に感じることができる。すべての客室が、長崎独自の文化である“和華蘭(わからん)”の要素を取り入れた、異国情緒あるご当地部屋。うち16室は、滞在スペースの半分以上を露天風呂が占める「客室付き露天風呂」。目の前の地獄から湯けむりを感じられる、開放的で、ほかにはない露天風呂体験を楽しんで。

界 雲仙
露天風呂とベッドルームの境に湯あがり処を設けた「客室付き露天風呂」
ステンドグラスで彩られた大浴場
ステンドグラスで彩られた大浴場
硫黄の香りに包まれる雲仙地獄
硫黄の香りに包まれる雲仙地獄

長崎県雲仙市小浜町雲仙321
☎050・3134・8092(界予約センター)
全51室 ¥25,000〜(2名1室利用の1名料金、サ込、夕朝食つき)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/

五島リトリート Ray

海を見晴らす美しい景観に溶け込むようなリゾートが誕生

長崎空港または福岡空港からは、飛行機で約40分。長崎県西部の五島列島にある『五島リトリート Ray』。26室の客室は、すべてがオーシャンビューで露天風呂つき。海を見晴らす絶景の地に立つホテルは、建物の中にいながらにして周囲の景観とつながるような建築が魅力。壁面いっぱいに窓が広がる吹き抜けのロビーはもちろん、客室の壁面が床から天井まで鏡面仕上げになっているので、自分が景色の中にいるような気分になれる。レストランでは、地元産の食材を中心にしたモダンなテイストの和食を提供。ヴィシーシャワーを備えたスパ施設もあり、島での滞在をより快適でラグジュアリーにしてくれるホテルだ。

「オーシャンビュー露天パノラマデラックス」の客室。4名まで宿泊可能
「オーシャンビュー露天パノラマデラックス」の客室。4名まで宿泊可能
おだやかな光が射し込む吹き抜けのロビー。五島列島の教会建築からインスパイアされたモノトーンのステンドグラスが特徴
おだやかな光が射し込む吹き抜けのロビー。五島列島の教会建築からインスパイアされたモノトーンのステンドグラスが特徴
ダイニングでは、五島の自然や文化を取り入れて、地元産素材をふんだんに用いた和食を楽しめる。地酒のセレクションも充実
ダイニングでは、五島の自然や文化を取り入れて、地元産素材をふんだんに用いた和食を楽しめる。地酒のセレクションも充実

長崎県五島市上崎山町2877

☎0959・78・5551 全26棟

¥51,700〜(1室2名利用の1泊1名、2食つき、税込)

https://goto-ray.com

大分県のおすすめホテル

ENOWA YUFUIN(エノワ ユフイン)

【極上ホテル&宿】世界レベルで注目の温泉リトリート「ENOWA YUFUIN(エノワ ユフイン)」
ヒル・トップ・スカイパビリオン01のテラスからは、由布院盆地と周囲の山並みをパノラミックに展望できて、なんとも爽快! 手前にあるかけ流しの温泉からオーバーフローするお湯が注ぎ込むプールも温泉

世界レベルで注目される最新の温泉&ボタニカル・リトリート

由布院の高台にある広大な敷地に、高低差を巧みに活用した絶景のヴィラとホテル棟が点在する『ENOWA YUFUIN』。’23年6月に開業したここは、これまでの由布院温泉のイメージを一気にブラッシュアップする世界レベルの温泉リトリートだ。 

 

ヴィラへは、カートに乗って到着する。客室に入ると、テラスからは由布院盆地あるいは由布岳の雄壮な姿を一望できて、息をのむほど。テラスに備わる温泉と温泉プールは、リゾート気分をぐんと盛り上げてくれる。

 

チェックイン直後など、滞在中に利用したいのが、ヒルトップサウナ。サウナ内は前面がガラス張りで、大自然のパノラマに包まれながらいい汗をかいてリラックスできるのが、なんとも贅沢だ。

 

ボタニカル・リトリートを標榜する『ENOWA YUFUIN』の大きな魅力は、Farm to tableからさらに進化した“Farm Driven”の食体験。エグゼクティブシェフのタシ・ジャムツォ氏が、由布院や大分の自然や食材と真摯に向き合い、完全有機栽培のENOWAファームで育てた野菜を中心に、土地の肉や魚も用いて多種多彩な美味を編み出してくれる。

 

「毎朝、最もいい状態の野菜やハーブを農園から選んで、メニューは毎日、そこからクリエイトします」とタシ氏。料理はどれも野菜本来がもつ生命力が感じられ、体と心が喜ぶおいしさ。食材をむだにしないアイデアや、残渣は農園や養鶏場に戻して循環させるなど、サステナビリティへの徹底した配慮にも共感がわく。チェックアウト後は、運がよければタシ氏と一緒にファームを訪問する機会もある。食で、温泉で、土地のパワーに存分に満たされてみたい。

間引いた3種のにんじんをハーブで包み込んで炭火焼にしたひと皿。
間引いた3種のにんじんをハーブで包み込んで炭火焼にしたひと皿。「人参と鶏出汁のサバイヨンソースを添えて」。ディナーは、日により12〜14品が登場
165㎡とゆとりあるリビング&ベッドルーム
ベッドも寝心地最高。客室内にもグリーンを配置
「JIMGU」は、宿泊者のみが利用できるレストラン
「JIMGU」は、宿泊者のみが利用できるレストラン

Data

大分県由布市湯布院町川上丸尾544
予約センター0120・770・655(受付時間9:00〜17:30)
¥145,200〜(1室2名利用時の1室料金、2食つき、入湯税別)
ヴィラ棟10室、ホテル棟9室 IN15:00 OUT11:00
アクセス/JR由布院駅から車で約10分。大分空港からは、車で約60分
https://enowa-yufuin.jp/

由布院 玉の湯

初めてでも心からくつろげる。最高峰のおもてなしがここに

昭和28年に禅寺の保養所としてできたこの宿は、およそ3000坪の雑木林に客室が点在している。まるでプライベートな別荘にたどりついたような静けさが、温泉街の喧騒を忘れさせてくれる。
由布院 玉の湯(大分県)
推薦者の美容家・小林ひろ美さんがお母さまのバースデー旅行に選んだお部屋は、洋室リビングのある離れのタイプ。広さと間取りは少しずつ違うが、客室はすべて和モダンのインテリアで統一されたベッド仕様。そして檜が香る内湯は100%源泉かけ流し、無味無臭の単純泉。ほかに露天風呂つき外風呂(大浴場)もあり、タオルやバスマットが十分に用意されていて毎回取り替えられるので、何度でも気持ちよく入れる。
「部屋もお風呂も広々としていて、ゆっくりと過ごすことができます。大浴場へも行きますが、基本的にはお部屋のお湯で大満足です」と小林さん。和室の床の間だけでなく、寝室や浴室にまで、さりげなく飾られている生花にも心が安らぐ。

お部屋で、あるいは雑木林を望む食事処でいただく夕食は、地元の農園で生産された野菜を中心に、旬の食材をふんだんに使った優しい料理。華やかなディナーではないが、四季の豊かさを感じる場に身を置き、自然の恵みを慈しみながら味わう体験こそが贅沢だ。「体を休め、心も体も元気になっていただく」という保養温泉地らしさを凝縮したコースのメインディッシュは、クレソンがたっぷり入る鍋料理。もともと由布院に自生していた植物として昔から食されてきたクレソンは、地鶏のシャモや鴨、すっぽん、車海老などとの相性が格別。小林さんも「基本的にお野菜が多いので母も完食できました」とおすすめする。

夕暮れの食前酒から食後酒まで楽しめる「ニコルズ バー」は、常連だった作家C.W.ニコル氏の要望がきっかけでオープンした本格的なバー。スタンダードカクテルはもちろん、女性バーテンダーが作るオリジナルのノンアルコールカクテルも。親子で一献かたむける静かな夜にぴったりだ。
チェックインは木のぬくもりのある「談話室」でゆったりと。
チェックインは木のぬくもりのある「談話室」でゆったりと。到着後すぐ座ってくつろぐことができ、夜には専用ラウンジとしてコーヒーやお茶のセルフサービスも
「談話室」は山荘風の趣。
「談話室」は山荘風の趣。ここを定宿にしていた作家の著書やアート本が並ぶ本棚や絵画に囲まれ、素敵な別荘へ招かれた心地になる

大分県由布市湯布院町大字川上2731の1

☎0977・84・2158

料金/¥36,450~(サ・入湯税込)

客室/16室

IN14:00 OUT12:00

施設/大浴場(露天風呂あり)、ティールーム、バー、ショップ

アクセス/JR由布院駅よりタクシーで約3分、大分自動車道・湯布院ICより車で約10分

https://www.tamanoyu.co.jp

撮影/神林 環 取材・原文/高橋美礼 ※エクラ2022年5月号、2023年11月号掲載

鹿児島県のおすすめホテル

MIRU AMAMI

奄美大島のスモール・ラグジュアリーホテル『MIRU AMAMI』に、2024年夏、新しく環境配慮型のヴィラが誕生。世界自然遺産である島の自然や地形を考慮した建築デザインで、コンクリートは必要最小限に使用し、高床式のパネル工法を採用。アップサイクルした天板や海洋プラスチックを再利用した床材などの素材も用いたエココンシャスなヴィラだ。美しいビーチへも歩いてすぐそこ。周囲の森に溶け込むような快適なヴィラで、最新の奄美ステイを満喫したい。
海と緑を眺めるベイビューヴィラ
海と緑を眺めるベイビューヴィラ
壮大な海の景観のシースケープヴィラ プールつき
壮大な海の景観のシースケープヴィラ プールつき
周囲の森に溶け込むような14棟のヴィラが誕生した
周囲の森に溶け込むような14棟のヴィラが誕生した

鹿児島県大島郡龍郷町芦徳800

☎0997・55・4066 全37室

シースケープヴィラ プールつき¥79,838〜、ベイビューヴィラ¥42,218〜

(2名1室利用の1泊料金、朝食つき)

https://mirucollection.com/miruamami/

妙見石原荘

炭酸成分たっぷりのなめらかなお湯で体の芯まで温まる

眼下は渓流。霧島火山帯の恵みに浸れる至高の温泉宿

霧島火山帯の恵みを存分に体感してもらいたいと、加水せず、貯槽せず、地中からあふれ出す源泉をそのまま引く。その“鮮度”の高さゆえ、体の芯まで温まると評判だ。1万坪の敷地に露天風呂が3つ、大浴場がひとつ。2つの露天風呂は貸し切りにできるので、ゆったりとくつろげる。

 

宿泊施設は和室の「本館」と昭和初期の石蔵を改造した洋室の「石蔵」の2タイプ。「石蔵」は全室源泉かけ流しの露天風呂つき。山の木々を眺めながら、炭酸成分たっぷりのシュワシュワの湯に体を沈めれば、夢見心地のひと時が始まる。

 

温泉で癒され、ひと晩ゆっくり休めた体を目覚めさせる朝食がまた格別だ。眼前の天降川のせせらぎが、滋味をいっそう豊かにしてくれる。

貸し切り露天風呂「七実の湯」
貸し切り露天風呂「七実の湯」。天降川(あもりがわ)に突き出すように造られた檜の湯ぶねからは芳しい香りが。
貸し切り露天風呂「睦実の湯」
貸し切り露天風呂「睦実の湯」。湯ぶねの中からのライトで、炭酸成分が見える仕掛けが。敷地内に自噴する源泉近くに造られた風呂は足湯を入れて5つ。川べりに立つ椋の木陰にある混浴の「椋の木野天風呂」もぜひ入っておきたい。
「石蔵」の洋室の露天風呂
昭和初期の米倉庫を解体し、この地で石を積み上げて移築した「石蔵」の洋室の露天風呂。「石蔵」の4室からは天降川が見下ろせる。
石蔵の4室は、スーパーポテトの杉本貴志氏デザイン
石蔵の4室は、スーパーポテトの杉本貴志氏デザイン、’07年に完成。石や木などの自然素材をあしらい、モダンな雰囲気に。古くからの本館の和室も雰囲気がよく、ファンが多い。
朝食は石蔵のレストランで
朝食は石蔵のレストランで。ハチミツと黒酢入りのにんじんジュースに始まり、地元食材がたっぷり。

鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376

☎0995・77・2111

「本館」15室(和室、露天風呂つきは1室)¥20,000〜、
「石蔵」4室(露天風呂つき和洋室2室、露天風呂つき洋室2室)¥40,000〜
(いずれも2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ・入湯税別)

大浴場1、貸し切り露天風呂2、混浴露天風呂1、足湯1

IN15:00 OUT11:00

https://www.m-ishiharaso.com

撮影/尾嶝 太 取材・原文/北村美香 ※エクラ2020年11月号掲載

沖縄(本島・宮古島・石垣島)

沖縄県のおすすめホテル

One Suite THE GRAND(ワン スイート ザ グランド)

東シナ海の絶景に抱かれるスモールラグジュアリー

古宇利島は、本島北部の本部半島から、橋で渡れる離島。遠浅の美しい海に囲まれ、自然の浜が残る島は、近年、観光地としても人気が高くなった。島で最も優雅で贅沢な滞在をしたいなら、泊まるべきは『One Suite THE GRAND』。館内は、天然素材を用いたナチュラルなテイストでまとめられた、大人が安らげる上質な空間だ。22室ある客室は、すべてがオーシャンビュー。テラスやビューバスなどでは、自然を身近にリラックスできる。ガルニエ・チボーのバスローブや自分好みで作るバスソルトなど、部屋で快適に過ごすための多くのディテールも、ホテル好きの心の琴線に触れるはず。

 

滞在の大きな楽しみは、レストラン「La BOMBANCE 古宇利島」での食事。東京・西麻布の創作和食「La BOMBANCE」の料理長が監修する和食は、沖縄産素材を多く用い、見た目に麗しくほっと満たされるおいしさだ。美食にこだわるリピーターが多いのにも納得がいく。夜は、泣けるほどに星空が美しい。

【古宇利島】One Suite THE GRAND(ワン スイート ザ グランド)
海からの風が心地よく吹き抜けるプールサイドでは、空と海、そしてプールの青に身も心もゆだねてお昼寝したい。午後のハッピーアワーには、シャンパーニュもフリーフローで
最上級の「オーシャンビュー パノラマ スイート」。
最上級の「オーシャンビュー パノラマ スイート」。一面ガラス張りの広いリビングとテラスには屋外ジャクジーも備わる。記念日には特別なおもてなしも。4人まで宿泊できる客室
朝食は和洋からセレクト
朝食は和洋からセレクト。和食の技術に基づくていねいな仕事は、朝食にも生かされている

Data

沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2451
☎0980・51・5770
全22室 ¥124,686~(2名1室利用の1泊料金、2食つき、夕食ドリンクやルームサービスドリンクフリーフローなどオールインクルーシブ)※宿泊は中学生以上
IN15:00~19:00、OUT11:00
那覇空港より車で約100分
onesuite.thegrand.jp/

EMIL NAKIJIN(エミール ナキジン)

青と白に癒されるミニマルデザインのホテルへ

『EMIL NAKIJIN』は、今帰仁村の山頂に広がる住宅地の、海を眺める好立地にある。暗証キーを押して客室に足を踏み入れると、そこは、すべてが白と直線とで構成された、圧倒的な非日常空間。ムダを削ぎ落としたミニマルデザインの客室は、ちょっと未来的で、ホワイトラグジュアリーとでもいいたいほど。“レス イズ モア”の美意識を体現する白一色の整った空間に身を置いていると、自分自身も浄化されてゆくような気がする。天然成分由来のバスアメニティやTWGの紅茶などを備え、冷蔵庫の中の飲み物やアイスクリームはアルコール以外すべてフリー。備え付けのiPadから好きな音楽を選び、大きな窓を開け放って風を感じながら過ごす時間はまさに至福。

 

食事先はおすすめを教えてもらえるが、まず足を運びたいのが、すぐ隣にある「カフェこくう」。近くの農家からその日に手に入れる無農薬の野菜を用いたランチが絶品。ピュアな存在感を志向するホテルとも、どこか共鳴するおいしさだ。

【今帰仁村】EMIL NAKIJIN(エミール ナキジン)
客室のテラスからは、緑の大地と海のパノラマを一望できる。手前はお湯を張れる風呂、奥は常温のプール。夕方や朝は、空がピンク色に染まる美しい光景に出会えることも
バスルームからもガラス越しに景観を一望
バスルームからもガラス越しに景観を一望
和食の熊谷シェフとマクロビオティックを学んだ奥さまが営む「カフェこくう」。
和食の熊谷シェフとマクロビオティックを学んだ奥さまが営む「カフェこくう」。お惣菜9品に白米か発酵玄米のごはんと味噌汁、飲み物つきで¥2,100。

☎0980・56・1321
11:30〜16:00ごろ
定休日 日・月曜

Data

沖縄県国頭郡今帰仁村諸志2031の139
☎070・8365・2856
全5室 ¥60,000~(2名1室利用の1泊料金、食事なし)
IN15:00 ~18:00、OUT11:00
那覇空港から車で約100分
agato@emilresorts.com

www.emilresorts.com/

やんばるホテル南溟森室(ヤンバルホテル ナンメイシンシツ)

本島北部のディープな自然と島の暮らしを体感する

世界自然遺産に登録されて以来、注目を集めている沖縄本島北部のやんばるエリア。深い森に抱かれたやんばるでは、土地の魅力をたっぷりと体験できる宿に泊まりたい。

 

2022年にオープンした『やんばるホテル南溟森室』は、2つの集落に点在するモダンに改築された1棟貸しの宿にステイ。地元の歴史や自然に詳しい水先案内人“シェルパ”と一緒に、ゲストのリクエストに合わせてネイチャーツアーや集落散策を体験することができる。小さな集落にある代表的な客室「久志(くし)」は、美しいフクギ並木に囲まれた静かな宿。夕食はシェルパお手製の炭で焼くバーベキューや、地元のあんまー(お母さん)と一緒に沖縄料理を作る体験なども用意されている。朝食は、地元食材のレシピをシェルパと一緒に仕上げてゆくのが楽しい。長年、自然とつながりながら営まれてきた集落での暮らしぶりは、今、また新鮮。のんびりとした時間の流れの中で、沖縄の豊かな精神性にも触れることができる滞在だ。

【国頭村】やんばるホテル南溟森室(ヤンバルホテル ナンメイシンシツ)
やんばるの森は、イタジイなどが繁る亜熱帯照葉樹林
10畳ほどの客室とダイニングキッチン、バスルームが備わる「久志」。
10畳ほどの客室とダイニングキッチン、バスルームが備わる「久志」。家のまわりはフクギ並木で囲われているので、集落内でもプライベート感が保たれていて快適に過ごせる。縁側に座ってのんびりしていると、森のほうからヤンバルクイナの鳴き声が聞こえることも! 客室は、チェックイン施設がある集落に2棟、車で約10分離れた別の集落に2棟あり、今後も増える予定。宿泊プランの基本は2泊3日のステイだが、リクエストしだいでは1泊でもOK
これぞ島の朝食。島魚グルクンのムニエル、ゴーヤーのポーク詰め、島野菜サラダ、赤黒米ごはんなど。
これぞ島の朝食。島魚グルクンのムニエル、ゴーヤーのポーク詰め、島野菜サラダ、赤黒米ごはんなど。あらかじめ用意された食材を、設備が整ったキッチンで、シェルパと一緒に仕上げる

Data

[チェックイン窓口]沖縄県国頭郡国頭村謝敷161
☎050・8884・4992(9:00~18:00)
全4室 ¥52,500~(2名1室利用の2泊3日1名料金、朝食2回夕食1回つき、集落案内、プライベートアクティビティ1点込み)
IN15:00、OUT 10:00
那覇空港から車で約180分
yambaru.co.jp/

Southwest Grand Hotel(サウスウエスト グランドホテル)

那覇タウンでのステイもリゾート気分で過ごしたい

2023年夏に、国際通りの近くにグランドオープン。那覇にありながら、リゾート気分で過ごせるのが『Southwest Grand Hotel』だ。内装はミッドセンチュリー時代のアメリカンカルチャーから着想を得たデザイン。当時の沖縄とアメリカの雰囲気が融合したノスタルジーを秘めつつ、最新のライフスタイルホテルに求められる快適さを実現している。

 

客室は、全室45㎡以上あり、備品やアメニティもラグジュアリーホテル並みのこだわりぶり。屋内プールや屋外サウナはもちろん、高層階の客室から那覇のシティビューを楽しめるのも素敵。ダイニングも充実していて、活気あふれるオールデイダイニングやテラス席もある和食ダイニング、調理法にもこだわった鉄板焼などをホテル内で楽しめる。

 

海を眺めたくなったら、市内の泊港からフェリーで約40分の渡嘉敷島へワンデイトリップという選択もある。那覇ステイだけの沖縄旅も悪くない、と思わせてくれるホテルだ。

【那覇】Southwest Grand Hotel(サウスウエスト グランドホテル)
窓から光が射し込む昼も、ブルーにライトアップされる夜も楽しみたい25mの屋内プール。プールわきのテラスにはジャクジーがあり、街並みを眺めながらリラックス。さらに最上階にはサウナも設置
45㎡あるゆとりの客室「グランドツイン」では、ソファベッドを利用して3名まで宿泊可
45㎡あるゆとりの客室「グランドツイン」では、ソファベッドを利用して3名まで宿泊可
ディナーコース(¥6,000)から、甘海老のエスニックマリネ、レモンヴィネグレットを効かせた白身魚琉球スギのカルパッチョ
ディナーコース(¥6,000)から、甘海老のエスニックマリネ、レモンヴィネグレットを効かせた白身魚琉球スギのカルパッチョ

Data

沖縄県那覇市久茂地3の29の52
☎098・860・0421
全88室 グランドツインルーム¥70,000~(2名1室利用の1泊料金、無料ミニバーつき)
IN15:00、OUT11:00
那覇空港よりタクシーで約12分
southwestgrand.com/

波癒 the place(ナミュウ ザ プレイス)

大海原へとつながるヴィラでラグジュアリーな非日常体験

沖縄の離島の中でも、海の美しさで知られる宮古島。島の有名な景勝地・東平安名崎(ひがしへんなざき)の近く、湧き水が出る保良泉(ぼらがー)地区にあるのが『波癒 the place』。ホテルに到着したら、車を降り、そのまま客室へ。“宮古ブルー”の海が目の前に広がる5棟のみのヴィラには広いテラスとプールを備えており、プライベートな時空間に浸ることができる。デッキチェアに横になりながら、さわやかな潮風と波の音に包まれると、日常から解き放たれて体も心もすっかりリラックス。上質なコンクリート造りの建物は趣味のいいグレイッシュなカラーリングで、大人の休日にふさわしい落ち着いた雰囲気だ。客室にあるバスアメニティや備品にもこだわっている。

 

宿泊者専用のレストラン「La namyu」からも、大海原を一望。ディナーは創作フランス料理のコース、朝食は地元食材を用いた和食を楽しめる。外に出ないでヴィラにこもっているだけでも、十分に満たされるバカンスになるはず。

波癒 the place(ナミュウ ザ プレイス)
光と影が美しく交錯するヴィラ。室内とテラスを合わせると約112㎡の広さ。プールは5棟すべてが温水プール。素泊まりプランもあるが、ルームサービスも含めて飲食代がすべて料金に含まれる夕朝食つき宿泊プランがおすすめ
夜はプールをライトアップ。星空の美しさもきわだつ
夜はプールをライトアップ。星空の美しさもきわだつ
レストランでは、島でとれた新鮮な魚介類を、繊細なフレンチに仕立てて提供
レストランでは、島でとれた新鮮な魚介類を、繊細なフレンチに仕立てて提供

Data

沖縄県宮古島市城辺保良1145の10
☎0980・79・7765
全5棟 ¥93,500~(1室2名利用の1泊料金、夕朝食つき、温水プライベートプールつきヴィラ)
IN15:00~17:00、OUT11:00
宮古空港より車で約25分
namyu.miki-resort.jp/

アヤンナ宮古島

オーシャンビューと食を満喫する最新のオーベルジュが誕生

宮古空港のある宮古島からは、絶景の伊良部大橋を渡ってすぐ。伊良部島の海岸沿いに2024年4月26日にオープンしたホテルが『アヤンナ宮古島』。陽光がたっぷりと射し込む7室のヴィラは、すべてが宮古ブルーの海を眺めるオーシャンビュー。全室に温水のプライベートプールが備わっていて、宮古ブルーの海を目の前にしながら、一年中、快適なプールタイムを過ごすことができる。

 

オーベルジュとしての魅力も満点。レストラン「Jivana(ジバナ)」では、アジア各国や京都の「AMAN」のシェフを歴任した古市豊裕さんを迎えて、フレンチ懐石に着想を得たイノベーティブ料理を展開。併設のバーでは、宮古ブルーにインスパイアされたオリジナルカクテルも提供する。朝食は、それぞれの客室でプライベートに。追加料金で、プールの水面に浮かせた朝食セットを水の中でいただく「フローティングブレックファスト」体験もぜひ楽しんでみたい。南国の陽光と食の恵みを存分に満喫できる最新リゾートだ。

【宮古島】アヤンナ宮古島
10mの温水プールを備える「エグゼクティブスイート」
2ベッドルームに広々としたリビングダイニング、キッチンを備えた93.4㎡の「エグゼクティブスイート」。
2ベッドルームに広々としたリビングダイニング、キッチンを備えた93.4㎡の「エグゼクティブスイート」。大人6名まで小人2名まで泊まれるので、家族や友人グループでのバカンス滞在にも適している
全長3540mの「伊良部大橋」は、海上を駆け抜ける人気のドライブコース。ホテルまでは伊良部大橋を渡って車で1分ほど
全長3540mの「伊良部大橋」は、海上を駆け抜ける人気のドライブコース。ホテルまでは伊良部大橋を渡って車で1分ほど

Data

沖縄県宮古島市伊良部池間添1130
☎0980・79・8090
全7室 ¥94,600~(1室2名利用の1泊料金、2食つき)
IN15:00~(最終21:00)、OUT11:00
宮古空港より車で約25分 下地島空港より車で約10分
ayanna-miyako.com/

ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

ホテル内のホテル、洗練と静謐(せいひつ)のクラブインターコンチネンタルに滞在

IHGホテルズ&リゾーツは、世界100以上の国々に数多くのホテルを展開する世界有数のホスピタリティ企業。なかでも最上級に位置するブランドのインターコンチネンタルは、よりラグジュアリーな旅を提供するために近年、大きく進化を遂げている。『ANAインターコンチネンタル石垣リゾート』では、より快適な滞在を提供するために1棟すべてが「クラブインターコンチネンタル」カテゴリーになった新棟を’20年にオープン。予約時からチェックアウトまで、パーソナルで特別なサービスを受けることができる。優雅な雰囲気が漂う専用ラウンジでは、アフタヌーンティー、イブニングカクテルとカナッペ、ブッフェも和食もある朝食を無料で楽しんで。専用プールで、ゆったり静かな時間を過ごせるのも贅沢だ。

 

石垣島の自然の恵みのトリートメントをスパ「アガローザ」で楽しむのもいいし、昨年から開始した「YAEYAMAヘリクルージング」は、思い出に残るとっておきの体験になる。

【石垣島】ANAインターコンチネンタル石垣リゾート
海からの風が心地よく抜けるエントランス。クラブインターコンチネンタルのゲストはここから滞在が始まる。特別なゲストとして、プライベート感たっぷりに出迎えられる
2024年10月末までは、サンセットプールの貸し切りカバナで「ヴーヴ・クリコ プールクラブ」を開催中
2024年10月末までは、サンセットプールの貸し切りカバナで「ヴーヴ・クリコ プールクラブ」を開催中
沖縄の素材を用いた南国らしいアフタヌーンティーに気分が上がる
沖縄の素材を用いた南国らしいアフタヌーンティーに気分が上がる

Data

沖縄県石垣市真栄里354の1
☎0980・88・7111
全458室(うちクラブインターコンチネンタルは86室)¥110,000~(クラブインターコンチネンタル1室2名利用の1泊料金、朝食、アフタヌーンティー、イブニングカクテルなど含む)
IN15:00、OUT11:00
石垣空港より車で約20分(シャトルバス運行あり。¥500)
www.anaintercontinental-ishigaki.jp/ja/

YUMIHA OKINAWA

オールインクルーシブで気ままに楽しめる美食のヴィラが誕生

沖縄本島の恩納村にある『YUMIHA OKINAWA』。17棟のすべてがスイート仕様のヴィラで、地産地消を極めたフレンチベースの美食を楽しめる、オールインクルーシブスタイルのホテルだ。料理長は、著名なホテルやレストラン『オテル・ドゥ・ミクニ』で活躍してきた福永秀千氏。沖縄産食材を用い、フレンチの技術を駆使して仕上げる料理の数々は、創意工夫に満ちていながらどれも期待を裏切らないおいしさだ。料金には、室料に加えて、ディナーと朝食はもちろん、基本のシャンパーニュやワイン、お茶なども含まれており、食べる時間も自由。滞在中は、担当バトラーと相談しながら、自分たち好みのステイをわがままいっぱいに満喫してみたい。

全棟にジェットバスがあり、9棟にプライベートプールを備える
全棟にジェットバスがあり、9棟にプライベートプールを備える
レストランでは、夜は7〜12品のコース料理以外にも、厨房にある食材からできるものは提供可
レストランでは、夜は7〜12品のコース料理以外にも、厨房にある食材からできるものは提供可
 裏手には史跡・山田城(ヤマダグスク)跡の緑が広がる
裏手には史跡・山田城(ヤマダグスク)跡の緑が広がる
木箱入りの朝食膳も豪華!メイン料理に加え14品もの季節の料理がずらり
木箱入りの朝食膳も豪華!メイン料理に加え14品もの季節の料理がずらり

沖縄県国頭郡恩納村山田2455の1

☎098・923・1108 全17棟

1泊1室 ¥100,000 〜(2名分の朝夕食つき、那覇空港とホテル間の送迎つき)

yumiha.jp/okinawa/

撮影/福森クニヒロ 長谷川潤 取材・原文/坪田三千代 佐々木ケイ ※エクラ2021年7月号、2022年5月号、エクラ2024年7・8月合併号掲載
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