【気象予報士が教える“今年のアウター予報”】今シーズンは寒い?何を買ったらいい?

そろそろアウターが気になるけれど、今シーズンの気温はどうなの? 日本気象協会と気象予報士の木原実さんの予報をもとに、今シーズンの買うべきアウターをご提案!
ナビゲートしてくれたのは
木原 実

木原 実

きはら みのる●NTV系『news every.』で夕方の顔としておなじみの気象予報士。そらジローとの共演でわかりやすい解説が大人気。声優、俳優のほか、防災士としての執筆と活躍も多彩。
9月~12月の東京午後6時の平均気温
アウター着用の目安として、特別に作成した東京午後6時の平年の気温。18℃ぐらいになるとはおりものが必須に。(提供:日本気象協会)

【9月】

例えば撥水(はっすい)加工パーカ

ロンハーマン
防水加工のパーカはコクーン型。秋の長雨にも対応し、重ね着しだいで冬まで活躍。スポーティでちょっとかわいいから、はおるだけで旬のスタイルに。ボリュームボトムとも好相性。¥50,000/ロンハーマン(ロンハーマン)

【10月】

例えばポンチョ

ロンハーマン
コーディガンなどニット素材のアウターは朝晩が冷える時期にうってつけ。ポンチョは初めはTシャツの上にさらりと。冬にはコートの上に下にと重ねられ、活躍時期が長いのも魅力。¥91,000/ロンハーマン(セヤ)

【11月】

例えば一重仕立てコート

ドゥロワー
1枚仕立てコートは軽く、揺れるすそがドラマチック。さらりと着るだけでおしゃれ上手に見えてうれしい。冬は重ね着もでき、賞味期間も長い。これは毎年完売する人気モノ。¥140,000/ドゥロワー 六本木店(ドゥロワー)

【11〜12月】

例えばボアコート

SANYO SHOKA
テディベアのようなモコモコのコートは今季も人気。寒さが本格的になる11月を前に、華やぐ着映えアウターを手に入れておきたい。着るだけで旬の装いになる。¥73,000/SANYO SHOKAI(マッキントッシュ ロンドン)

【12月】

例えばダウンコート

ムーレー
12月以降は防寒対策をぬかりなく。体感温度がぐっと下がる北東の風もダウンコートでシャットアウト。きれい色で大人のリッチ感を漂わせて。ファーをはずすとスタンドカラーに。¥236,000/ムーレー 銀座店(ムーレー)

教えて! 木原さん!

「この秋冬はしっかり寒くなる予報です」

「地球は今、大きな意味で気候変動期に入っています。やがてくる温暖期に向かって、めちゃくちゃ激しく変わりながら移行している感じです。ゲリラ豪雨や猛暑など今までにない事象が多いのも、そのせいです。また都市化の影響も大きいです」と木原さん。けれど、解説すればキリがない気象予報を、できるだけ“ざっくりと”わかりやすく教えてほしい。

「はい。ざっくりいうと(笑)、エルニーニョ現象(季節の個性が出にくく冷夏と暖冬をもたらす)が6月に終焉し、今シーズンは普通に寒くなります。9月10月は残暑が残りますが、その後は最低気温が10℃未満の日も出てくるでしょう。台風や秋雨もありますね。そうしてだんだんと寒さが増してくるはずです」。およそ気温10℃でコートを着たくなるのだとか。実は梅雨の6月より9月や10月のほうが雨量が多いことも盲点。「台風や秋雨で雨の日は多いです。ただ雨量や気温は統計の平均値。そりゃ、平均より暑い日もあれば寒い日も。昨年も暖秋ではあったけれど真冬はしっかり寒かったんですよ。それを忘れてしまいがちで」。今回は帰宅時間に当たる午後6時の気温をグラフ化。

「平均気温でいえば、帰宅時の午後6時と家を出る午前8時ごろはあまり差がありません。この時間を目安にアウターを考えるといいですね」。では寒さ対策で気にすべき点を。「寒い時期には、風が体感温度を左右します。風速1mで体感温度が1℃下がるといわれています。寒い時期の北東の風は雲ができやすく、そのため日射しが期待できない。毎日の予報では、北東の風もチェックしてみてください。おしゃれに天気予報をうまく使ってくださいね」。

日本気象協会提供DATA

日本気象協会提供DATA
木原さんのおっしゃるとおり、グラフのように、台風と秋雨のある9月10月は実は6月よりも雨量があります。撥水素材など雨をしのげるアウターは、秋の初めには予想以上に活躍するはずです。また、昨年はエルニーニョ現象により、なかなか寒くならなかったのも記憶に残っているかと思います。現に10月は最低気温が10℃未満になる日もありませんでした。けれど12月には例年と同様の寒さに。秋がなく夏から冬になったという印象です。ここ10年は次の季節がくるのが遅い、というイメージですね。今年も10月まで残暑が続きそうなのですが、必ず寒い冬はやってきます。本格的な寒さになる11月より前にアウターの準備をするのがおすすめです。
(資料提供&談:日本気象協会気象予報士・吉田友海さん)

実際の売り場ではどう?

「9月から動くアウター市場。上品で軽い着心地が人気」

「人気ブランドの高額なダウンコートは9月に予約で完売することも。冬の着こなしの主役となるアウターは、季節を先取りして求めるお客さまが多いようです」と髙島屋のバイヤー・嶋廻さん。9月に店頭に並ぶのはレザージャケットやコート未満のロングカーディガンなど、気軽にはおれるアウターから。「今、お客さまが望むのは、着心地が軽くて、堅くなりすぎず、けれど上品な着こなしができるもの。ここ数年はコートもさらりとはおれる1枚仕立てが変わらず人気です」。とても軽く、寒くなれば重ね着もできるから、確かに賢い選択。「また旬のボリュームボトムと合わせやすいショート丈、スポーティな素材など、軽快な雰囲気のものが多いのも今年の傾向です」。そして9月10月はアウター購入におすすめの時期とも。「11月になると店頭では真冬に向けた厚手のコートが多くなります。その前の9月10月は、実は使いやすいアウターの品ぞろえがよく、まさに買い時。1枚仕立てなど秋から活躍するものをお探しなら、寒さが本格的になる前のこの時期にぜひ見つけてください」。

株式会社髙島屋 MD本部 婦人服 セントラルバイヤー 嶋廻由希子さん

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