【雨宮塔子さんインタビュー】自分らしい着こなしを楽しむヒントとは?

生活の拠点を置くフランスから、約1年ぶりに日本へ一時帰国した雨宮塔子さん。なによりおしゃれが大好きで好奇心旺盛な彼女が、長いパリ住まいを通し知り得たのは、どんな服も自分のものとしてしまう、パリの大人たちの着こなしの自由さ。そんな雨宮さんに自分らしい着こなしを楽しむヒントを聞いた。
あめみや とうこ●’70年、東京生まれ。フリーアナウンサー、エッセイスト。6年間のTBSアナウンサーを経て、’99年に単身渡仏。’16年から約3年間『NEWS23』のキャスターを務めたのち、拠点を再びパリに戻し、執筆や現地情報の発信など、幅広い分野で活躍。YouTubeチャンネル『A l’aube by Toko and Maho』も更新中。

抜け感をうまく引き出すことで自分ならではのスタイルづくりを

「パリで暮らすアジア人の私が、おしゃれを楽しむうえで最も大切にしているのは、いかに“抜け感”を出すことができるか。それに尽きる気がします」

誰もが憧れずにはいられない魅力を放つ彼女は、かなりのおしゃれ好き。冒頭の「雨宮さんのおしゃれの仕上げ方とは?」の問いにも、「“抜け感”を出すことでしょうか」と即答が。

「いわゆるパリジャンの中では、上から下までビシッと完璧に整っている着こなしは、むしろやぼったい印象をもたれることがあるようです。きちんとさやきれいめさを残しつつも、どこをくずして、どう抜くか、そこに一番気を使います」。では、その“抜け感”はどうやってつくり上げるのだろう?

「その時々で考えますね。その日の気分や鏡に映った全身のバランス、出かける場所の雰囲気や、会うメンバーによっても変わります。例えば今日はジャケットに袖を通さず肩にかける、とか。全体が重く見えない色選びや、きっちりしすぎないメイクやヘアスタイルなど……細かいことですが、本当にいろいろです」

雨宮塔子さん

「基本的にはシンプルでラフな服装が好き。でも古くさくならないよう、今っぽさは意識するようにしています。きちんと感は大事にしながら、定番アイテムを更新したり、子供たちと買い物に行って刺激やヒントをもらったり。若い人たちが集まるお店だと、最新のスタイルが手ごろな価格で売られていますよね。とっても短い丈のトップスを、娘世代がうまく着こなしているのを見たりすると、同じような着こなしはしなくても、それが“抜け”や“くずし”の参考になる……。影響受けてますね(笑)」。

ファッションの街=パリに暮らす雨宮さんが、最もおしゃれにこだわる場面をたずねてみると、「それは断然、女友だちと最新のレストランに行くとき! お店の内装やメンバーの顔を思いながら、さあ何を着よう?と張り切ってしまいます(笑)」

思い込みからの解放でおしゃれがもっと楽しくなる!

50代になっても「自分らしいおしゃれ」のあり方に悩む人は多い。自分らしいセンスを磨くコツはあるのだろうか。

「私は素敵な人を見るのが大好きで、観察を続けるうちに思いいたったのが『こうじゃなきゃ』という思い込みを取り払うことでした。例えばメイクならアイシャドウとアイラインと眉とチークを毎回必ずというのを、一回やめてみる。すると服によって、今日はチークだけでいいなとか、口紅だけとか。あるいはメイクはするけど、服で抜け感を出そうとか。なにかしらの発見があるんです。そういう加減がパリジャンはすごく上手。観察するのが楽しくて、飽きないんです」

デニムジャケット¥39,930・ニットワンピース¥38,500/ザ・リラクス ピアス¥52,800/エドストローム オフィス(シャルロット シェネ)

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