【富岡佳子 DIOR「バー」ジャケットをまとって】細部まで美しい千鳥格子柄のジャケット

ムッシュ ディオールが生み出した「バー」ジャケットは、今を生きる私たちへの、最高の贈り物。千鳥格子柄の「バー」ジャケットは、ディテールに見え隠れする見事な職人技に注目。

モードは時代に即したものでなければならないのです。――ムッシュ ディオール

ジャケット¥ 580,000(ディオール)/クリスチャン ディオール

端正な格子柄で満喫するしなやかなシルエット

アクティブに着こなせる千鳥格子柄の「バー」ジャケット。上品なノッチドラペルと、ウエストをさりげなく強調するウェルトポケット(ポケット口に飾りの口布がついたスリットポケット)の美しさがよりきわだつ。くるみボタンの格子柄も、ジャケットと違和感なくなじみ、ディテールに見え隠れする見事なサヴォワールフェールに脱帽だ。
ジャケット¥580,000・パンツ¥220,000・バッグ¥665,000(3点ともディオール)・リング〈指先側から〉¥320,000・¥165,000(ともにディオール ファイン ジュエリー)/以上クリスチャン ディオール

理想のエレガンスを語る世代を超えた不朽のアイコン

終戦後間もない1947年2月12日。この日、自身のブランドを立ち上げたクリスチャン・ディオールが、初のオートクチュール コレクションを開催した。そこで披露された革新的なスタイルは「ニュールック」と呼ばれ、のちの女性のスタイルを決定的に変えることに。

歴史的なこのショーで注目されたのが、「バー」ジャケットだ。きゅっとくびれたウエストライン、ヒップを強調するペプラムのすそ、なだらかなショルダーなど、ひと目でそれとわかる優雅なシルエットで、究極のフェミニティを表現。メゾンの名を全世界にとどろかせた。

“彫刻のように美しい”と評されるそのシルエットは、メゾンのサヴォワールフェール(職人技)の賜物(たまもの)だ。直線的な部位がほとんどない立体的な仕上げは、職人たちによって、パターン作製、裁断、仮縫い、縫製と、膨大な時間がかけられ完成するという。

メゾンのプライドが生んだタイムレスなアイコンピースは、腕を通した瞬間に、背すじがすっとのび理想のシルエットをつくり出してくれる。「バー」ジャケットは、女性への賞賛を惜しまなかったムッシュ ディオールから今を生きる私たちへの、最高の贈り物なのだ。

Information

『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』展、東京都現代美術館にて開催!

世界を巡回してきた『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』展が、いよいよ東京に! クリスチャン・ディオールが影響を受けた芸術や、彼の庭園や芸術に対する愛など、75年を超える情熱にスポットが当てられ、「バー」ジャケットをはじめとした、過去から現在までのアクセサリーやオートクチュール モデルの数々など、貴重なアーカイブ資料が公開される。
会期:’22年12/21~’23年5/28 ※休館日あり
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2F
●問い合わせ/東京都現代美術館 ☎050・5541・8600(ハローダイヤル) ☎03・5245・4111(代表)

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