ファッションエディター三尋木奈保さんが伝授!50代夏の定番アイテム「Tシャツ・シャツ・ブラウス」の着こなし術

こんにちは。副編S川です。シンプルでいながら洗練されていてファン多数の三尋木奈保さんのコーディネート。この夏のスタイルはどんな感じでしょう?興味津々で見せていただいたら、予想通りの素敵な着こなしでしたよ!

この夏の大本命!シアーシャツコーデ

1. 今年らしいシアーシャツ。その透け具合が絶妙です

三尋木奈保さん
さて、皆さんは夏のシャツといえばどんなものをイメージしますか。エクラがおすすめしたい、この夏の大本命はシアーなシャツなんです。華やかさがありながら、着ていても涼やか、見た目にも涼やかで、酷暑が予想されるこの夏、用意しておきたいアイテムのひとつです。

このシャツは三尋木さんがスーペリア クローゼットとコラボして作ったもの。「スケスケにならない程よいシアー感、肌にはりつかない適度なハリのある生地を厳選しました」。

確かに、ほんのり肌が透ける様子がなんとも上品。張り感がある生地がほどよい緊張感を生んで、”くたびれ感”が出ないよう配慮されています。

また、胸元の大き目フラップポケットや、長めのカフスにもシャープな趣があり、シアーシャツの柔らかさにぴりっとスパイスを加えています。

2. ドライな質感のパンツを合わせ、素材の対比でかっこよく

三尋木奈保さん全身
白~ベージュの淡いコーディネートに、ザ ロウのバッグ、セリーヌのサンダルをプラス。かっこいいパンツルックです。

「今季、私的にイレーヴのパンツが大ヒット! サイズ感がぴったりで、うれしくてこちらのほかにもう1本購入。メンズとまったく同じシルエットなので、マニッシュでかっこいい雰囲気になれるのが魅力です。リネン混のドライな風合いと、ほかにない絶妙な黄みベージュも好み」。

柔和なシアーシャツに、男前なパンツをあわせて。そのコントラストが見る人を引き付けます。

3. シャツスタイルを単調に見せない、バングルという選択

三尋木奈保さん手もと
ロエベの新作レザーバングル。「赤みブラウンが、白~ベージュのワントーンコーデに効きがいいのです。ゴールドジュエリーとの相性も◎」。
やや大きめシルエットのシャツを、きりっと引き締めるのに欠かせない相棒です。

4.さすがおしゃれプロ。インナーも抜かりなしです

ベアトップ
シアーシャツのとき、問題になるのがインナーです。三尋木さんはどうしているかというと……

「休日ならブラトップでもよいかもですが、仕事の日はもう少し露出を上品にしたい。となると、胸元水平のベアトップが大人には安心感がありますよね。これ、お手頃価格なのに優秀です! 胸元にステッチがなくてすっきりきれいだし、肩ひもがきゃしゃで女っぽいし。右は、写真だとわかりづらいのですが、下着っぽくないドライなベージュ(写真の白シャツの下にもこれを着ています)で、透けてもきれいだし、ちらっと見えても生々しくなくてよいです」。

と熱烈プッシュしてくれたのが、ユニクロのエアリズムコットンブラチューブトップ。これは買わねば……!

5.夜のおでかけにも、シアーシャツはぴったりです

  • 三尋木奈保さんとグルメ

  • 三尋木奈保さんと望月律子さん

スタイリスト・望月律子さんとディナー。色違いの黒いシャツを選べば、また違った表情に。ほのかに透ける色香が夜に似合います!

今回の三尋木さんのスタイルには、マットなシャツにはない、透け感シャツの魅力がたっぷり詰まっていました。お手本にして、夏を軽やかに乗り切りたいものです!

今すぐ真似できる!Tシャツコーデ

1. Tシャツ選びの本気度に感服!チェックポイントは4つ

1. Tシャツ選びの本気度に感服!チェックポイントは4つ

誰もが持っていて、頼りにするアイテムといえばTシャツです。すでにかなり暑くなっている今、さっそく着ている方も多いのでは。

ただ、このごろTシャツが似合わなくなってきた……という読者の声もよく聞かれます。飾り気のないシンプルな形のため間延びして見える、Tシャツ自体に元気なイメージがあるので年を重ねた自分にフィットしない気がする、そして何より、体のラインが露わになって気になる……などなど。同世代の私も共感します!
そう、「本当に似合うTシャツ」に出会うのって、かなり難しいこと。

今年、おしゃれのプロである三尋木さんが選んだのは、イレーヴのダークブラウンTシャツ。

決めたポイントは4つあるそうで、
・赤みを抑えたビターなブラウン
・程よくゆったりの身頃&二の腕をカバーする長めの半袖
・ネックや袖口のきれいめな始末
・ネックが詰まっていること(微妙にネックが開いていると、顔が間延びするというか、老けて見えるので、Tシャツはネックの詰まり具合をシビアにチェックします)

「この4点、大人向けでまさに理想でした!」とのこと。

色が似合うか。ちょうどいいシルエットで、気になるところをカバーしてくれるか。仕立てがよいか。顔とのバランスがとれているか。
私たちもこの選択基準、参考にしたいですね!

2. ブラウン×カーキ。アースカラーの掛け合わせで洗練度アップ

2. ブラウン×カーキ。アースカラーの掛け合わせで洗練度アップ

こんな色合わせの人が街にいたら、かっこよすぎて目立ちます! Tシャツがプレーンだからこそ引き立つ、スカートの華やかな存在感もポイント。

「春の初めに、このオブリオのカーキのスカートを購入しており、これには絶対ブラウンのTシャツを合わせたい……と先にイメージしていて、いろいろ物色していたのですが、ついに理想の色、シルエットをイレーヴで発見!

スカート自体はだいぶ甘めでフェミニンなデザインですが、
カーキ×ブラウンの色合わせの効果で、ドライな洒落感が出せるかな、と」。

「バッグは、ラフ感を出したかったのでサードマガジンのナイロンのロゴトートに。

「バッグは、ラフ感を出したかったのでサードマガジンのナイロンのロゴトートに。
カーキベージュの色味が洒落てるのと、ロゴがいいアクセントとなり、夏のワンツーコーデにメリハリが出ます」。

サンダルはエルメスのオラン。

「サンダルはエルメスのオラン。20年くらい前から愛用! エルメスの『ゴールド』の色味、大好きなんです。だいぶくたびれていますが、経年変化もいい味わいになってるなぁーと。
まったく履かない年もあったり、こればっかり履く年があったり……。
こうして長いお付き合いができるのが名品のよさだなと思います」。

3. Tシャツにはジュエリーを「盛る」ぐらいがちょうどいい

3. Tシャツにはジュエリーを「盛る」ぐらいがちょうどいい

ダークブラウンと相性のよい、ゴールドのジュエリーを重ねて。

「Tシャツのときは、ついついジュエリーを盛りめにしてしまいます。太めチェーンのゴールドネックレスはローラ ロンバルディで、今季、コラボでつくっていただいたもの。細いロングネックレスは、10年以上前のアガットです」。

Tシャツ姿に年齢相応の品格と華やぎを足すのに、ジュエリーは欠かせません。こちらの三尋木さんのように、長め、短め、太め、細めのものを上手にミックスすると、歯切れの良さが加わりますね。

鋭い選択眼を生かしてTシャツを決め、合わせる服やジュエリーで盛り上げる。その総合力の高さに、今回も唸らされました!

上半身映えに必須!ブラウスコーデ

1. 「甘すぎない」が大人に似合うブラウスの条件なのです

1. 「甘すぎない」が大人に似合うブラウスの条件なのです
ネイビーのブラウスでご登場の三尋木さん。

「夏はTシャツに頼りがちですが、楽しいディナーのシーンなどでは上半身映えに欠けるので、私的にはブラウスは必須です」とのこと。確かに、会食や少し緊張感のある場所では、どうもTシャツでは心もとない……ってこと、ありますよね。

「今年はシアー素材が気になっていて、『サカイ』の半袖を購入しました。昔からふんわり袖のブラウスは大好物なのですが、ただ優しげなだけだと”甘おばさん”一直線に……。そこで『サカイ』のモード感に頼ってみました」。

わかります。私も、ブラウスの甘さやキュートさが、この年齢の自分には合わないかも、気恥ずかしいかも、と感じがちです。その克服には「モード感」が必要なのですね。

「ふんわり袖でかわいげがありつつ、ネイビーのシアー生地には極細のピンストライプが入っていたり、肩や後ろ姿が構築的なつくりだったりで、まさに今欲しかった理想の一着」と語る三尋木さん。後ろ姿も見せていただきました。
背中や袖に立体感をもたせ、切り替えを効かせた”絵になる”ブラウス。

背中や袖に立体感をもたせ、切り替えを効かせた”絵になる”ブラウス。モードなデザインで、柔らかさの中にシャープさも漂わせています。

2. 「3つの対比」がコーディネートの完成度を上げています

2. 「3つの対比」がコーディネートの完成度を上げています

甘いだけの人に見えないようなデザインを選ぶ、というのが大人のブラウス選びのポイントになりそう。選んだあとは、そのブラウスを何と合わせるかも大切になってきます。

まずポイントになるのが、上下の「ボリュームの対比」。
「ブラウスは短め丈なので、裾アウトで着てもバランスがいいのです」と三尋木さん。
丈の短いトップスはトレンドでもありますが、一番のメリットは着るだけで全身バランスに切れ味が生まれること。この日の三尋木さんはオンラインブランド「CHIEKO+」のチノ風素材のワイドパンツを合わせています。コンパクトなブラウス+ワイドパンツ、のボリュームの緩急がスタイルアップに効いていますね。

また、「素材の対比」も重要。
「ブラウスがシアーなのでボトムはある程度地厚なものがよいかな、と」。軽やかさと重さのギャップがリズミカルな印象を生みます。

さらには「イメージの対比」も。
上半身のきちんと感と、下半身のカジュアル感のコントラストが鮮やか。

全身のメリハリが効いた、お見事なコーディネートです。

合わせたのは、コンパクトなボッテガ・ヴェネタのバッグと、いい抜け感のあるマルニのサンダル。上質な小物で仕上げるのも、薄着になる夏のスタイルに品格を与えるためのポイントに。

3. デニムを合わせても品よく決まるのがブラウスの良さ!

3. デニムを合わせても品よく決まるのがブラウスの良さ!

同じブラウスに、イレーヴのデニム、ボッテガ・ヴェネタのバッグ、ネブローニのサンダルを。
夏の大定番、「Tシャツ+デニム」の何倍も洗練されて見えます!

「7年ぶり? くらいに買ったデニムです。7年の間にデニムも進化していました……浦島太郎感……(笑)。
ハイウエストですがウエストから腰に沿う立体的なシルエットがきれい。
ヒップから太ももまではかなりゆったり、裾に向けてほんのりテーパードする形で、ややカーヴィなのが今っぽいかなと。
生地も全然硬くなく、昔のハイウエストって窮屈でしたが、長時間座っていても苦しくなりません」。

4.ブラウスにネックレスを。さらに華が増します

4.ブラウスにネックレスを。さらに華が増します

「このブラウスは襟がシャツカラーなので、ボタンを全部留めて上からネックレスをプラスする着方も合うんです。秋の展示会でよく見かけたつけ方を実践しています」と三尋木さん。なるほど、このつけ方は新鮮! ブラウスのボリューム感を損なわず、バランスよく見えますね。

夏はどうしても暑くて、毎日の服選びも手抜きしがちな私ですが、今回の三尋木さんには心を動かされました! ぬかりなく素敵なコーディネート、いつもながら尊敬です。まずは私もお気に入りのブラウスを見つけて、気分を盛り上げることから始めたいと思います!

番外編:素敵すぎる!三尋木さんのお宅拝見

いつも素敵なファッションを見せてくださっている三尋木さん。きっと暮らしぶりも素敵に違いないと思い、「お家を見せてもらえませんか」とお願いしてみたところ……!

三尋木奈保さんのお宅拝見

明るい日がさんさんと差し込む、天井が高く広々とした空間。こちらのご自宅は2年半前に建てたのだそう。パッと見ただけでも、センスのよさが伝わってきて圧倒されます。

どうやってインテリアを組み立てていったのでしょう? ご主人の好みとのすり合わせは?

「夫は主に北欧のインテリア系の輸入販売をしておりまして、もともと家具や器に詳しいのですが、私と好みは似ているので、意見が割れることはないかもです。家を建てるときに床材や壁など一緒に決めているので、そこに入れる家具ならこれだよね、と割とすんなり意見が一致しました」とうらやましいコメント!

最初に目に入るのはダイニングの丸テーブル。
「友人が遊びにきたとき、みんなの顔を見ながらぐるっと囲んで食事できるのが楽しいです。このテーブルと、3本足のチェアはフリッツ ハンセン、手前の肘掛け付きのチェアはオーダーでつくったもの。ランプはルイス ポールセンです」

モダンな食器棚には、美しいグラスと陶器が並べられています。

モダンな食器棚には、美しいグラスと陶器が並べられています。

「すっきりモダンだけど無機質にならない味わいのある棚をずっと探していて、理想の棚をTIME&STYLEで見つけました。独特の黒いオークは、『鉄水仕上げ』という日本の技法だそうで、ほかにない奥行きのある色味と肌触り。障子のような格子ガラスも光の入り方がきれいなのです」

くつろぎ感あふれるリビングも拝見。

くつろぎ感あふれるリビングも拝見。

「壁のアートは平澤まりこさんの版画です。ニュアンスのある色味、温かなストーリーを感じるテイストが好きで、ずーっと憧れていたのですが、去年、家の近所のギャラリーで個展があり、開店前から並んで、2点購入。
右のランプはレ・クリント、左はフロス。ソファは夫が昔から使っていただいぶ古いものです。
ブランケットはエレノア プリチャードのもの」

大小さまざま、デザインもさまざまながら統一感のある素敵なグラスたち。

大小さまざま、デザインもさまざまながら統一感のある素敵なグラスたち。
「オレフォスやコスタボダのグラスです。これでお酒を飲みながらBTSのyoutubeを観ているときが至福の時間です♡」

細部にまでセンスを感じさせ、同時に温かみもあるインテリア。優しいお人柄がそのまま伝わってくるよう。三尋木さん、ご協力ありがとうございました!

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