巻くだけであか抜ける「50代を素敵に見せるスカーフ」センスのいい巻き方

スカーフ一つで着ている服が一気におしゃれに!装いのポイントになるだけではなく、肌の色まで明るく見え、女性らしい華やぎがプラスされる。人気スタイリスト大草直子さんのスカーフ選びや、特別感のあるエルメスのスカーフの巻き方、抜群におしゃれな海外マダムの着こなしをご紹介。

大草直子さんのスカーフの巻き方が素敵

「スカーフは剣先を左右対称にシャープにすると、首もとはラフに巻いてもどこかキリッと見えます。ブラウンのジャケットと、インしたニットはカーキ系。どちらもスカーフの柄にある色なので、ごく自然に手をつないでくれます。ちらっと見える濃密な赤がシックなアクセントに」

スカーフ選びは素材から。今は“カシシル”一択!

スカーフ選びは素材から。今は“カシシル”一択!

カシミヤの暖かさ、シルクのツヤと潤(うる)みを両方もっているエルメスの“カシシル”。マット感と光沢感のバランスがちょうどよくて、通年愛用していますが、最近さらに出番が多くなりました。2枚ともメンズで、華やかすぎない絶妙にシックな配色がお気に入り。

Scarf: HERMÈS
Jacket: INÉD
Knit: conte
Denim Pants: RED CARD TOKYO
Earrings: Pomellato
Bracelet: Van Cleef&Arpels
Ring(right): Adlin Hue
Ring(left): ASAMI FUJIKAWA
大きく柄を楽しめるのも、140cmという大判のカシシルならでは。
「大きく柄を楽しめるのも、140cmという大判のカシシルならでは。対角線状に三角形に折って、ジレの上にのせているだけ。コーディネートが一瞬にしてドラマティックに変身して、技いらずでぱっと印象的に」
 
Scarf: HERMÈS
Gilet: Chaos
Shirt: NO.b
Turtleneck Cut And Sew: AMARC
Leggings: Alo Yoga®
Ring(right): Adlin Hue
Bag: DELVAUX
Shoes: NEBULONI E.
大草直子さん愛用のスカーフ
(左)140×140cmの大判サイズ。手縫いされた縁取りのオレンジが明るく上品なポイントに。バイクのライダーがモチーフのエッジーな一枚。スカーフ/エルメス・(右)100×100cmで、折ったり結んだりと、アレンジしやすいサイズ感が魅力。トープに濃密な赤が映える一品
撮影/中田陽子(Maettico) 魚地武大(TENT/物) ヘア&メイク/野田智子 スタイリスト・モデル/大草直子 取材・原文/松井陽子 ※価格表記のないものは、すべて大草さんの私物です。 ※エクラ2025年2・3月合併号掲載

エルメスの柄スカーフでマイスタイルを作る

細部までアーティで、それぞれの柄にこめられた想いまでもが美しい、エルメスのスカーフ。ゆるりとたらす、小さく結ぶ。そのあしらいによって自分らしさを表現することができる、とスタイリストの戸野塚かおるさんはいう。マイスタイルを更新するためのヒントに。

「たらすか、小さくまとめるか。巻き方を変えても私らしさは変わらない」

「たらすか、小さくまとめるか。巻き方を変えても私らしさは変わらない」
「たらすか、小さくまとめるか。巻き方を変えても私らしさは変わらない」

キリリとクリーンなモノトーンもウサギ柄の遊び心にときめく

オールブラックの着こなしの首もとに巻いた白いスカーフが、顔映りをトーンアップさせる。合わせる色を選ばない繊細なモノトーン、そしてベーシックな90×90cmのカレは使い勝手も最上級。シェフズタイのように長さ違いでたらしたり、タートルネック風に立体的に巻いても素敵。こちらはユニークなウサギをモチーフにしたアーティスト・河原シンスケ氏の作品。

カレ90「千と一のウサギ」¥68,200・ピアス¥157,300/エルメスジャポン(エルメス) ニット¥104,500/エストネーション スカート¥44,000/ADORE

「たらすか、小さくまとめるか。巻き方を変えても私らしさは変わらない」

「小さなシルクバンダナを2枚つなげて巻いてみる。 着こなしの可能性は無限大に」

「小さなシルクバンダナを2枚つなげて巻いてみる。 着こなしの可能性は無限大に」

カジュアルなバンダナ柄を極上シルクで効かせる大人の贅沢

メンズライクなバンダナも、エルメスのシルクならリュクスな存在感。55×55cmサイズは1枚でちょこんとつけるのもいいけれど、2枚つないでねじりながら巻けばバイカラーのような新鮮な表情に。ブラックは日本人デザイナー・野村大輔氏の作品。ブルーは機関車柄で「ご乗車ください!」という意味の名をもつ。

シルクバンダナ55(ブラック)「コーラス・ステラルム」・(ブルー)「オール・アボード!」各¥37,400・時計¥188,800/エルメスジャポン(エルメス) ジレ¥82,500/ポステレガント シャツ¥41,800/ADORE

カジュアルなバンダナ柄を極上シルクで効かせる大人の贅沢

「トライアングルならではのアシンメトリーで大胆な装いを楽しみたい」

「トライアングルならではのアシンメトリーで大胆な装いを楽しみたい」

コントラストの効いた配色と直線的なモチーフがモダンな印象

タイ語で「マサン」=“編み細工の馬”という意味の名前のとおり、かごのように交差するディテールで馬を描いたグラフィカルな柄。三角形の端と端を首で一周して結び、ケープのように片方の肩にあしらうアレンジは、中央部分の柄がきれいに見えて印象的。ブルー×オレンジという反対色の組み合わせが、モダンなインパクトを生み出す。サイズは188×94cm。

トライアングル・ジェアン「マサン&マサン」¥128,700・ピアス¥107,800・バングル¥102,300/エルメスジャポン(エルメス) ワンピース¥53,900/インターリブ(サクラ)

「トライアングルならではのアシンメトリーで大胆な装いを楽しみたい」

「大判のカシミヤシルクをゆるりとまとう。そのたたずまいに洗練が宿ります」

「大判のカシミヤシルクをゆるりとまとう。そのたたずまいに洗練が宿ります」

シックなムードで合わせやすいビターな配色のカシミヤシルク

ダイナミックなアレンジができる140×140cmの大判サイズ。とびきりしなやかな肌ざわりは、やはりカシミヤシルクならではの魅力。柄から一色拾ったブラウンの装いに、ふんわりとあしらった“ミラノ巻き”のボリュームで、柔和なニュアンスを加えて。馬場馬術の縄編みをモチーフにしたアシンメトリーな柄は、装具に駆使される職人技に捧ぐオマージュだそう。

カレジェアン カシミアシルク「ドレサージュ・トレサージュ」¥187,000・バッグ¥1,584,000/エルメスジャポン(エルメス) ブラウス¥55,000/ADORE

「大判のカシミヤシルクをゆるりとまとう。そのたたずまいに洗練が宿ります」
撮影/赤尾昌則(whiteSTOUT) ヘア/JUN GOTO(ota office) メイク/Kie Kiyohara(beauty direction) スタイリスト/戸野塚かおる モデル/RINA 取材・原文/東原妙子 ※エクラ2024年2・3月合併号掲載

スカーフの達人!パリ&ミラノマダムのおしゃれな着こなし

シンプルでいてラグジュアリー。そんなパリ&ミラノマダムたちのおしゃれな着こなし。ベーシックカラーの服にさし色として合わせる「スカーフ」テクに注目!
日本で購入したヴィンテージのスエードレザーシャツは、切りっぱなしのアシンメトリーなデザインが個性的

パリマダム:フランチェスカ(広告関係)

日本で購入したヴィンテージのスエードレザーシャツは、切りっぱなしのアシンメトリーなデザインが個性的。ボトムはザラのクロップトジーンズでバランスをとり、ビルケンシュトックのボストンもベージュでそろえて。フェンディのバゲットは赤を、エルメスのスカーフはオレンジ系をセレクト。小物で色を効かせたベージュ×ホワイトのシンプルな着こなしが、彼女の知的なムードにマッチ。

撮影/Mari Shimmura(Paris) Shiro Muramatsu(Paris) 取材・原文/Shoko Sakai(Paris) ※エクラ2024年9月号掲載
鮮やかなブルーのトップスにボーイッシュなショートパンツ姿が夏らしくさわやかで目をひいたスタイル

ミラノマダム:ルイーザ(マネージャー)

鮮やかなブルーのトップスにボーイッシュなショートパンツ姿が夏らしくさわやかで目をひいたスタイル。ジャケットがわりにはおったパオラ・フラーニのシャツは、コンパクトなサイズがお気に入りだそう。プリントスカーフをラフに巻いて顔まわりを明るい印象に仕上げ、バルディニーニの茶色のモカシンを素足に、と小物使いのリズムも軽快でスタイリッシュ!

撮影/Marco Bertoli(Milano) 取材・原文/Akane Takadama(Milano) ※エクラ2024年9月号掲載
モスキーノのデニムにマックスマーラのマリンセーターとリゾート地で購入したイニシャル入りのカゴバッグを合わせたケイト。

ミラノマダム:ケイト(パーソナルアシスタント)

モスキーノのデニムにマックスマーラのマリンセーターとリゾート地で購入したイニシャル入りのカゴバッグを合わせたケイト。ナチュラルなブロンドヘアに似合う淡いカラーのヴィンテージスカーフをラフに結んでトレンチコートをはおると、気分はもうバカンス!

撮影/Marco Bertoli 取材・原文/Akane Takadama ※エクラ2025年2・3月合併号掲載
ボリューミーなコートとニット、デニムをネイビーで統一し、ブラウンのミュウミュウのバッグとブーツを合わせたシックな着こなし

パリマダム:カサンドル(インフルエンサー)

ボリューミーなコートとニット、デニムをネイビーで統一し、ブラウンのミュウミュウのバッグとブーツを合わせたシックな着こなし。首もとに服と同系色のエルメスのカレを巻いてフェミニンに仕上げて。

クラシックな格子柄コートを基調としたパンツルックに、インナーのニットとスカーフでカラフルなさし色ピンクのアクセントをプラス。

パリマダム:フランチェスカ(デザイン家具販売業)

クラシックな格子柄コートを基調としたパンツルックに、インナーのニットとスカーフでカラフルなさし色ピンクのアクセントをプラス。パンツはオフィシン・ジェネラルでバッグはイザベル・マラン。

白トレンチにホワイトグレーのニット、青のライン入りパンツとスニーカーでスポーツカジュアル寄りのシンプルなパンツスタイル。

パリマダム:ディアナ(会社員)

白トレンチにホワイトグレーのニット、青のライン入りパンツとスニーカーでスポーツカジュアル寄りのシンプルなパンツスタイル。ブルー系のシルクスカーフを加え、ドレッシーな雰囲気を演出。

黒ジャケットにブーツカットデニムのロックな着こなしは、マルチカラーのスカーフでさらにおしゃれ度アップ。

パリマダム:オドレー(コンサルタント)

黒ジャケットにブーツカットデニムのロックな着こなしは、マルチカラーのスカーフでさらにおしゃれ度アップ。あえて結ばずラフにひと巻きしているのもポイント。スタッズつきデニムはRoseanna。

撮影/Mari Shimmura 取材・原文/Atsuko Tanaka ※エクラ2025年2・3月合併号掲載
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