MADE IN JAPANの隠れた名品「hou homespunのストール」

2018年1月11日
ホームスパンとは、羊の原毛を手で染めて、それを梳き、手紡ぎによってウール糸にし、さらにその糸を機にかけて手織りしたものをいう。発祥の地、英国では廃れたこの毛織物が継承されているのが日本。『ホウ ホームスパン』の上杉浩子さんもその作家のひとりである。

刈った羊さんの毛を手で染め、紡ぎ、織る。その手間ひまが生むえも言われぬ風合い

「人がひとりとして同じでないように、羊も一頭ずつ違います。白いメリノも、青みがかったもの、黄みが強いものがあるし、同じ色で染めてもできあがりは微妙に違う。それにどの程度撚りをかけるか、糸にする段階でもまた大きく変わります。そうやってできた糸を平織り、もしくは綾織りしたマフラーやストールは、ホームスパンでしか得られない軽さと暖かさがあります」という。
今年度は、白をテーマにした作品がメインで、サウスダウン、シェットランド、イルドフランスといった品種を使用。もこもこしたマフラーは緯糸に“ずり出し”という無撚糸を使った。「毛のかたまりを膝の上で転がして表面だけ固め、空気を含んだ厚みのある糸に。右下は逆に、白い強撚糸と黄色い普通糸を交互に織り、しぼの表情を出しました」と話す。手間のかかったお気に入りとの出会いは、まさに一期一会だ。

How to buy

’05年に盛岡でホームスパンに出会い、その後、清野工房で清野詳子氏に師事。上杉浩子さんによる手紡ぎ手織り作品は、’10年より『hou homespun』として展示会をスタート。毎年秋から冬にかけて、日本各地のギャラリーで展示販売される。今回ご紹介した作品は、京都のギャラリー「Kit」(☎075・744・6936)で取り扱われている。今後の予定についてはwww.hou-homespun.comへ。
(上から)マフラー「Shortbread」(サウスダウンとチェビオット)¥31,666・ストール「Mikan flower petal」(メリノとイルドフランス、黄色はクチナシ染め)¥58,333・ヘリンボーンはシェットランド、綾織りはイルドフランス。ともに価格未定/ホウ ホームスパン

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