「何度同じ話をしても初めて聞くような反応をされる」(51歳・主婦)
「最近、話が長く、自慢話が多い。説教くさくなることも……」(45歳・主婦)
「自分はこう思う!ということをはっきりいわないので、何でも私が決める感じに」(44歳・会社員)
なかには「イヤホンをしたまま私の話を聞く」なんて、残念すぎるエピソードも。夫婦で楽しく語りあう、ごくあたりまえに思えることがこんなにむずかしいとは!!
アラフィー女性たちが日々抱えている夫婦の日常イライラ。読者アンケートで分かったその各家庭の実態を紹介します!
多忙なアラフィー世代だが、夫との会話時間は、回答者の多くが意外にも毎日40分~1時間と回答。意思の疎通に十分そうな時間があっても、内容には不満足!?
そのほかには…
Q3. 会話中に気になる夫の態度は?
話している途中なのに、「だから何?」と結論を急がせる。(49歳・主婦)
とにかく上から目線。前にお金の話をしたときは、「君は!」と、私の呼び方まで変えるという……。(53歳・主婦)
何げない会話でも、正論で返してくるのでカチンとくる。(54歳・在宅ワーク)
話をしているうちに寝てしまう。(54歳・自営業)
この話、早く終わらないかなあという感じが伝わってくること。(47歳・会社員)
リアクションが大げさなので、小さな悩み事を相談しても、すごく大きな悩み事に思えてくる。(53歳・主婦)
人が話しているのにまったく違う話をしだす。(48歳・主婦)
「そういえば最近、夫ときちんと言葉を交わしてないかも……!?」という人は、夫婦の心がどんどん離れている可能性も!? まったりしてきた夫婦関係をリフレッシュさせる、会話コミュニケーションのコツを、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんがお教えします。
夫婦問題カウンセラー 高草木陽光(たかくさぎ はるみ)さん
「子供が独立してふたりだけになったら『なんの話をしていいかわからない』。最近、こうした相談で訪れるご夫婦が増えてます」と語る夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さん。相談者の多くが口にするのは「夫婦の今後について話しあうことなく、100歳まで円満な関係が続くのか」という不安。
「若いころのように人生にまつわる深い話をしたい。一方で『今さら妻と改まった話をするのは面倒』『夫がどんな態度で聞いてどんな反応が返ってくるかほぼ想像がつく』という思いがあり、会話のきっかけさえつかめないご夫婦も少なくありません」
コミュニケーションレスなカップルに高草木さんがアドバイスするのは、「まずは日ごろの何げない会話をもっと豊かで楽しいものにする」こと。
「お互いの関係性に慣れて日常会話が業務連絡だったり、YESかNOの答えしか返ってこないものになっていませんか。夕飯は肉にする? →YES、これでは会話が広がりませんよね。実は長年連れ添ったご夫婦でも意外と相手のことを知らない、あるいは誤解していたということがあります。会話が生まれるもとは『あなたのことをもっと知りたい』という気持ち。そして、新たな発見から次の会話が生まれます。特に男性の場合、『妻のことはちゃんと考えている。聞かれないから口にしないだけ』ということがよくあるので、夫の気持ちを引き出すような話しかけをすることが大事なんです」
ちょっと面倒くさい? でもその面倒くささを越えることこそ、長持ち夫婦の秘訣なのだ。
「もし、話しあいの最中に言い争いになっても、言葉で相手を追い詰めないこと。夫を黙らせたら勝ち!みたいに思う人もいますが、夫婦の間で勝ち負けを決めても不毛なだけです。例えば、『子育てで忙しいときにあなたは飲み歩いてた!』と怒りをぶつければ、『お前だって××してた!』と相手からも怒りが返ってきます。それより『ひとりの子育ては不安だったしつらかった』と、悲しみを伝えたほうが夫の心に響きますから」
仲がよい一方で、ほどよい距離感を保つことも夫婦円満のコツ。
「夫がイライラしてると感じたら、ヘタに声をかけず、その場をサッと離れて自分の家事や仕事に没頭する。また、夫と妻がそれぞれ別の趣味をもち、別々に出かける場所をつくる。相手の世界を尊重し、自分の世界を楽しむことができると、ふたりがそろったときの時間がより豊かになりますから」
これから40~50年の歳月を夫と過ごすアラフィー女性たちに、夫婦のコミュニケーションについてアンケートを実施。その回答を分析した結果、「妻をイライラさせる夫」に多かったのが「上司」「無関心」「お調子者」の3タイプ。これから先、夫と平和に暮らすために、タイプ別の特徴をご紹介します。
家庭内管理職のつもり!?で妻にダメ出し
職場で部下をマネジメントするのと同じ感覚で、“家庭内管理職”となって妻の会話や行動をチェック。「こんなことも知らないのか!?」「これくらい常識だ」と上から目線でダメ出しをして、「自分でやらずに文句ばかり!」と妻を激怒させる。口ぐせは「世の中そんなに甘くない」。理屈っぽく数字やデータに頼る傾向があるので、話を聞いてほしいときは感情的にならず、リアルな数値などを用いて説明すると耳を傾けてくれる。
家庭よりなにより、大事なのは自分の世界
自分の趣味や関心事をなによりも優先する傾向あり。まじめな話をしているのにスマホに目をやりながらテキトーにうなずいたり、「それでいいんじゃない?」と生返事をしたり。家庭のことは妻に任せっきりの、無関心な態度が妻を傷つけイラッとさせる。頑固で自分の考えにこだわる性格なので、無理に妻の価値観や気持ちを押しつけないこと。夫の考えや世界観を広げるきっかけになりそうな情報を少しずつ提供して、変化を待とう。
夢語りが大好き。自由に生きたい楽天家
家族に対する責任感が薄く、楽しいことばかりに目がいくお調子者。「マイビジネスをやりたい」「家族のために別荘を買おう」などと思いつきで夢を語り、「お金はどうするの?」と聞くと、「なんとかなるよー」と根拠もないのに自信たっぷり。超楽天家の一方で、意外にヘタレで臆病な一面も。真剣な話をへらへらせずに聞いてもらうには、①怖がりの夫をドキッとさせる情報を盛り込む、②夫が得する話を盛り込む、の両面作戦で!
夫の性格によって、心を動かされるキーワードやウザがられるポイントは異なるもの。夫にアドバイスを聞いてもらうための対処法を、「上司」「無関心」「お調子者」のタイプ別に、夫婦問題カウンセラーの高草木先生が解説。
【B.無関心タイプ】
時には突き離して、自分で考えさせる
「わかってるけど、人からいわれるとやりたくなくなる」、こんな天邪鬼な部分をもつのがBタイプ。心から納得しないと行動に移せない性格なので、健康についてくどくどいうのはNG。むしろ「どんどん食べて、どんどん不健康になったら? あとで苦しむのはあなたなんだから」と少し突き離し、自分の中で考えさせる方向にもっていくのが得策。
根拠もないのに「自分は体が強い」と楽観的に思い込む半面、健康診断でコレステロールの数値が悪かったりすると、「俺、死んじゃうかも!?」と大騒ぎして落ち込む傾向が。そんな機会を逃さず、「今、悪玉コレステロールには××がいいって」など旬の健康情報を伝えると、飛びついてくる。流行(はや)りものに対する感度の高さを大いに利用すべし。
【C.お調子者タイプ】
3択のクイズ形式で誘導せよ!
家計の厳しさを理解させるには、「このままだと自分(夫)が使えるお金が減るかも!? 」という不安を感じさせるのが一番。例えば「おこづかいを○○円減らすのと、ビールを発泡酒にするのと、ゴルフを年○回に減らすのとどれがいい?」と3択形式でプレッシャーをかけてみよう。「マジで大変かも?」と真剣になって話を聞いてくれるはず。
「忙しいから家事を手伝って!」と感情的に訴えても協力は得られない。「新しい企画で残業が増えたので家事を分担してもらえる?」と、説明+お願いのかたちで現状を伝え協力を仰ごう。このとき、毎日違う家事を頼むのではなく、担当を決めてルーティン化するのがポイント。責任感が強いので自分のやり方を極め、妻以上の家事能力を発揮するかも!?
【B.無関心タイプ】
“巻き込み”型で夫の家事力を育てる
妻が大変なのは見ればわかる、でも自分からは動こうとしない……、鈍感力がムダに高い夫は“巻き込み”型で協力させよう。私が食器を洗ったらあなたがふいて、私はこれをやるからあなたは……と、一緒にやりながら家事をどんどん経験させること。うまくできなくてもダメ出しをせず、小さなことから少しずつ任せるのがBタイプの夫を育てる秘訣。
【C.お調子者タイプ】
実験感覚で家事を楽しんでもらう
“ほめてノセる”ことが協力を得るコツ。本人が得意に感じている家事を任せて「助かる」「上手ね」と持ち上げよう。家電や掃除グッズ、洗剤にこだわるオタク気質の夫なら少々の出費には目をつむり、彼が欲しがる道具を一緒に買いにいって。「先端科学の力で汚れがとれるとスッキリする」と、日ごろのストレスを掃除で解消する男性は意外に多い。
「わざわざ言葉にしなくてもわかるだろう」と考えるのがこのタイプ。時には「私、がんばったからありがとうといって」と、感謝の言葉がほしいことを伝えるべし。日ごろ口にしないと、いざというときに言葉がスッと出てこないという男性も多い。「お茶をいれたらありがとうとか、ふだんの“ありがとう”を増やさない?」と提案するのもおすすめ。
【B.無関心タイプ】
ありがとうはその場でリクエスト
お茶をいれてあげても、テレビやスマホを見ながら「あー」とか「うーん」とか無意識に言葉を発して、ありがとうをいったつもりになっているのが、このタイプ。適当にスルーされてしまわないように、「今、ありがとうっていってほしいな」「おいしいっていって」など、その場ではっきりリクエストすることを繰り返し、意識を変えていくことが大事。
自分が他人からどう見られるかをけっこう気にするCタイプ。その性質を利用して、「こういうとき、ありがとうっていってくれる人はスマートでかっこいいし、女性にモテるよねー」と印象を伝え、ありがとうをリクエストしよう。あとになってからいうと、そのときの状況を忘れてしまっていることも。その場で気持ちを伝えるのがベスト!
計画書チェックは上司タイプ夫の得意ワザのひとつ。どの程度収入が見込めるか、家事はどうするのか、家族にとって妻が働くメリットは?などをわかりやすく文書にして、淡々とプレゼンしよう。このとき、「あなたの意見を聞きたい」「教えてもらえる?」など夫を頼りにするフレーズを盛り込むと、「よし、俺に任せろ!」と協力的になってくれる。
【B.無関心タイプ】
準備が終わった段階での事後説明でOK
計画を一から説明しても面倒くさがって聞いてくれない、無関心タイプの夫には、ほぼ準備が終わった段階での事後報告で十分。「ちょっと聞いてくれる? 私、家でフラワーサロンをやることにしたの。もしかしたら協力してもらうことが増えるかもしれないけど、よろしくね」と宣言すればOK!
妻が働くと「自分にも何かいいことがありそう♡」と夢を感じさせるのが、Cタイプの夫にすすんで協力してもらうコツ。収入が増えるともっと旅行に行けるね、車を買い替えようか? でも、忙しくなるから家のことは手伝ってねーと、サポートの約束を取りつけて。多少話を盛って達成できなくても、夢見ること自体を楽しむタイプなので、問題ナシ!
「子育てが終わり、これから夫とふたりで仲よく人生を過ごしたい。でも、彼の言葉にわけもなく傷ついたりイライラしてうまくいかない」。成城松村クリニックの松村さん曰く、そんな悩みを抱えるアラフィー女性も多いとのこと。更年期をきっかけに夫婦の関係を見つめ直すための向き合い方をアドバイス。
成城松村クリニック 松村圭子先生
「子育てが終わり、これから夫とふたりで仲よく人生を過ごしたい。でも、彼の言葉にわけもなく傷ついたりイライラしてうまくいかない、と悩みを語るアラフィー世代の女性は多いですね」と松村先生。心が乱れる原因は女性ホルモンだ。
「女性ホルモンの分泌量が急激に減ると自律神経の機能が乱れ、リラックスに必要な副交感神経の働きが衰えます。その結果、更年期の女性は緊張状態に置かれてイライラしやすくなり、それが夫婦関係にも影響を及ぼすようになるんです」
必要なのは体の変化に合わせて、ライフスタイルや心のありようを整えること。
「がんばりすぎてしまう女性が多いので、疲れたら遠慮せずに休み、不満や心のつらさを夫に伝えましょう。自分をもっとかわいがってあげてください。一方で、男性にも更年期があり、同じようにつらい時期であることも理解しましょう」
男性ホルモンが減少する速度はゆるやかで、通常、心身への影響は少ない。だが激しいストレスにさらされる現代では、不眠やうつなど男性更年期の症状を訴える男性が増えているという。
「体調がよくないときは夫婦でホルモン休暇をとり、気分転換をしたり共通の趣味を探したりするのもおすすめ。更年期という人生の大転換期を、ぜひ夫婦の関係を見つめ直すきっかけにしてください」
夫の性格によって、心を動かされるエピソードやウザがられるポイントは異なるもの。行動を移したことで今は平和な日々を送っているというアラフィー女性たちに、夫の態度を変えたエピソードを教えてもらいました。
くだらないことで険悪になったときには「さっきはごめんね」と私から素直に謝ると、夫はすぐに「俺こそごめん」と心を開いてくれます。ためずに、すぐに!が大事かな、と。(45歳・自営業)
あなたはなんでも知っていて聞くとわかるよね?という雰囲気を出して話すようにしたらうまくいくように。例えば「私はよくわからないけど、○○ってどうなの?」と少し相手をたてる感じで。(48歳・主婦)
職場の男性陣の、奥さまが怖いとか、雑だという話を聞いてから、私も気をつけようと思い、必要以上に夫に優しい言葉をかけるようにしたら、夫がとても優しくなりました。(47歳・会社員)
夫に何か相談事があるとき、メールでやりとりしたあとに、会話をするようにしたら、うまく事が運ぶようになりました。(53歳・主婦)
子供たちが社会人になり家を出て夫婦ふたりになって、寝室を別にしました。自分の時間が増え、夫との関係も楽になりました。(55歳・病院受付)
夫の職場環境が変わり、土地勘もあまりないところで、ふたりで行動するようになったら、気分は新婚時代に(笑)。食事や旅行に行く回数も増えました。(51歳・主婦)
彼の立場から見える自分を想像したら、まずは優しく話しかけてほしいな、仕事が大変なときは慰めてほしいな、と気づき、「まずは話し方から変えよう!」と実践。彼は正論をいわれたいわけでも、議論したいわけでもなく、ただ自分を受け止めてほしいだけなのだと、心の底から思えたことで、同じ言葉でも以前より伝わるようになりました。(48歳・自営業)
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