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新境地を開拓した「スタンドカラー」のジャケット【CHANEL ジャケットの美学】
永遠かつ、常に新しい――。進化し続けるCHANELのジャケット、唯一無二の存在感の源を探る。手のこんだツイード生地はシャネルのクラフツマンシップの証。
時代の先端をいき、常に進化しつづける「シャネル」ヒストリー
女性たちを真の自由へと解放した名品に宿る思い
「なぜ女性は窮屈な洋服ばかりなのか」。そんな疑問のもと、シンプルでありながら、このうえなく革新的な発想から、機能的で着心地がよいジャケットを生み出したガブリエル シャネル。彼女がこだわったのは、まず素材。当時は男性服にしか使われていなかったツイード生地に注目し、女性服に初めて取り入れた。そのインスピレーションの源は、ウェストミンスター公爵など、人生で出会ったおしゃれな男性たちの着こなしだった。もうひとつのこだわりがシルエット。今ではあたりまえの、直線的で構築的なシルエットは、「服のエレガンスは自由な動きから生まれる」という彼女の確かな考え方から生まれたもの。完璧な正確さが求められるジャケットの製作には、カンボン通りのアトリエ「タイユール」が、その卓越したサヴォアフェールで応えた。前身頃は生地のまっすぐな目に沿って作られ、型くずれを防ぎしなやかさをもたせるために胸の部分にダーツは入れず、後ろ身頃にも同様に縫い目は中央の1本のみ。袖は肩の高い位置につけて動きやすさを最大限に引き出す。「内側も外側と同じように美しくあるべき」というガブリエルの考えから、表地とライニングは、繊細なステッチでしっかりと縫い合わされ、まるで一枚の生地のようなスムーズな動きに。ライニングのすそには、シルエットがきれいに落ちるように、真鍮のチェーンが縫いつけられた。
そこに新たな息吹を吹き込んだのが、’83年にアーティスティックディレクターに就任したカール ラガーフェルド。「決して時代遅れにならないアイテムがあります。それは、デニム、白いシャツ、そしてシャネルのジャケット」と語っていた彼は、ユーモアを加えながらジャケットに新解釈を加え、ジャケットをデニムやスポーティなトップスと組み合わせたり、新しい素材やカット、ディテールを取り入れ、数えきれないほどの新しいブレードや新素材を使用したツイード、ジュエリーボタンなどを生み出した。
そして今、その思いを受け継いだのが、30年来ラガーフェルドの右腕としてともに仕事をしてきたヴィルジニー ヴィアールだ。彼女のルックを表現するなら、動き、自由、快適。「何にも妨げられず自分らしくいられること」という原則から生み出される新時代のジャケットは、フェミニンで繊細なモダニティを加えさまざまなプロポーションで表現されている。ひらめきから創造へ、さらに自由な境地へと、シャネルのジャケットは美しい物語を紡ぎ続けている。
1962 Gabriel Chanel
“エレガンスはいつも自由な動きから生まれるのです”――Gabriel Chanel
1962年、シャネルのジャケットを着用するガブリエル シャネル。撮影は、写真家ダグラス・カークランド。photo by Douglas Kirkland Corbis
ノーカラージャケットにパンツを軽快に合わせた女優マリサ・ベレンスン。足もとはバイカラーパンプス(1969年)。©Getty Images Conde Nast Collection
ルキノ・ヴィスコンティ監督のオムニバス映画『ボッカチオ’70』(1962年)の第3話『仕事中(Il lavoro)』の主演ロミー・シュナイダーは、作品中で魅力的にシャネルスーツを着こなしていた。Photo by Paul Ronald
ジャケットを着こなすシャネルのモデル、マリー=エレーヌ・アルノー(1958年)。photo by Sante Forlano
ローマ空港でスナップされた女優ジャンヌ・モロー(1961年)。photo by Keystone France
2021 Virginie Viard
2020/21年メティエダール コレクションより。凝ったウォッシュがかけられたデニムロングスカートを合わせたルック。
コレクションの舞台であるシュノンソー城のタペストリーからインスパイアされた、ツイードのロングケープ。
中世をイメージさせるブラックベルベットのマキシ丈コートのインには、画期的なツイードのボディスーツが。
ウールツイードのスーツ。「ルサージュ」が手がけたゴールドのグラスビーズとスパンコールの凝った刺繡は、1体の製作に155時間かかったという大作。スポーティなインナーとレギンスを合わせてモダンなルックに。
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