50代半ばという年齢や仕事に関係なく、自分らしい着こなしを楽しんでいる石田ゆり子さん。服が大好きという彼女の、ファッション愛を語ってもらった。
シャツだけでこーんなに! でも、減らせません。
さてさて、石田さんが個人的に好きな服といえば?
「やっぱりタートルネックのセーター、ジャンプスーツとかワンピース。デニムのカーゴパンツも好きだし。どことなく少年ぽさがある服が好きです。それは昔も今も変わりません」
ただし、クオリティを見極める目は、鋭くなった。
「質がよくて形が美しいもの。ただの白いTシャツも、襟ぐりの感じとかサイズ感が違うものを何枚も持っています。白という色にも、いろんな白がありますものね」
とりわけ偏愛しているのが、シャツ。
「シャツカラーが好きなんです。私はウチでじゃぶじゃぶ洗ってしまうので、素材は基本、コットンか麻。シルクも自分で洗います。色は白とかベージュ、そこからグレーにいきつくまでのグラデーションがいっぱいあって」
襟の形、袖のボリューム、身幅やシルエットなど、チェックポイントはいろいろ。気に入ったものだけ手に入れて、今は。
「シャツだけの(両手を広げて)これくらいのラックが1本あります。そんなに着られるわけじゃないから、なんとか減らしたいと思うんですけど、一枚一枚に愛情があるので、減らない、いえ、減らせないんです。それに、必ず毎年買い足すので、どんどんたまってしまって」
たくさんあっても、それはそれ。
「毎年買うことが大事だって、私は思っています。たとえ同じジャンルの服でも、アップデートしていきたいから」
そう、服は時代の鏡。素材もデザインもシルエットも、今この時代の感覚で作られている。もちろん、気に入った服は長い間着るとしても、現在進行形で今を生きる自分には、新しい服が必要だ。
「私、コレクションの映像を見るのが好きなんです。毎シーズン、ドリス ヴァン ノッテンやセリーヌ、クロエなど、好きなメゾンのショーの映像をYouTubeで探して、流しっぱなしにして、家事をやったりしてます」
自分はこれ、と決め付けてしまうのではなく、情報をいっぱい取り込んで、服と一緒に自分もアップデートする。石田さんの定番は、いつも更新中なのだ。彼女がいつも、いつまでもフレッシュなのは、こんなところに秘密があるのかも。
「だって人は必ず何か着なくちゃ歩けない、裸でいるわけにはいかないじゃないですか。必ず何か着るのなら、好きなものを着たほうがいいに決まってます。人は見た目が9割っていうけど、それは顔とかスタイルの話じゃない。何を着ているか、っていうことだと思うんです。自分を大事にして“エイ!”っておしゃれできる人は、素敵だと思います!」
ざっくりとしたケーブル編みニットのディテールと、構築的なウエストラインが特徴のペプラムニット。柔らかさとモダンさが絶妙に融合し、石田さんの自然体の表情を魅力的に引き立てる。
ニット¥275,000・パンツ¥176,000/ステラ マッカートニー ジャパン(ステラ マッカートニー) ピアス 各¥371,800/レポシ日本橋三越本店(レポシ)
いしだゆりこ●’69年生まれ、東京都出身。’88年ドラマ『海の群星』で俳優デビュー。以降、ドラマ、映画、舞台、執筆など多岐にわたり活動。映画『汝、星のごとく』10月9日公開。10月3日~12月6日まで京都市京セラ美術館で開催される『禅とジブリ展』では、応援団長を務める。
Information
WOWOW『連続ドラマW マイ・スイート・ホーム』
アラ還世代の夫婦3組が2週間、パートナーをシャッフルすることを思いつく。お試し生活を経て、彼らがたどりつく本当の自分のホームとは? 脚本は岡田惠和、出演は石田ゆり子、仲村トオル、中嶋朋子、三宅健、富田靖子、武田真治、坂井真紀、椎名桔平。10月31日放送・配信スタート。
撮影/浅井佳代子 ヘア&メイク/岡野瑞恵(storm) スタイリスト/岡部美穂 モデル/石田ゆり子 取材・原文/大野智子、岡本麻祐 ※エクラ2026年11月号掲載