働く50代女性が選ぶ「品格ジャケット」さりげないモード感

伝統的なテーラリング技術をキレのいいフォルムに落とし込み、上質な迫力を表現

大切なプレゼンや登壇など、ここぞの日に頼りになるのは黒のテーラード。パッド入りのかっちりしたショルダーから続く細い筒形の袖と、シェイプしたシングルブレストの身頃……シャープなシルエットながら実際に着ると窮屈さがなく、体の厚みをすっきり見せる仕立てのよさは圧巻。スモーキングジャケットに象徴されるサンローランのテーラリング技術を堪能して。4つのフラップポケットが現代的なスパイスに。

ジャケット￥506,000・ブラウス￥253,000・パンツ￥170,500（参考価格）・ピアス￥66,000・バッグ￥462,000・靴￥159,500／サンローラン クライアントサービス（サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ）

ビジネスの場でも必要な新しい感性を短丈ジャケットでアピール

顔まわりをフレッシュに引き締めるステンカラーのジャケットは、ボクシー形のショート丈でより鮮度高く。新しいシルエットを投入すると、キャリアスタイルもぐっとモダンに見違える。襟やフロントの表面にはステッチをあえて出さないていねいな仕立て、すっきりした比翼の前立てや縦のポケット口など、ミニマルなディテールで知的な印象を引き出して。落ち感のある黒パンツを合わせ、大人のかっこよさ漂う装いに。

ジャケット¥265,100・パンツ¥137,500・ピアス¥59,400／ロエベ ジャパン クライアントサービス（ロエベ）

メリハリの効いた美フォルムもジャージー素材で軽やかな着心地に進化

迫力のあるダブルブレストに、ウエスト高めでシェイプした流麗なロング丈。ジョルジオ アルマーニならではのリュクスなパワーに満ちた一着は、リネン混のジャージー素材。見た目に反した着心地のよさで、ハードスケジュールもスマートにこなせるはず。ジャカード織の表情が、黒にも女らしい奥行きを加味。

ジャケット￥297,000・パンツ￥297,000・トップス￥187,000／ジョルジオ アルマーニ ジャパン（ジョルジオ アルマーニ）　ピアス￥341,000・ペンダント￥633,600・パールネックレス（2連にした細）￥2,024,000・（太）￥3,630,000・リング￥550,000／TASAKI　バッグ￥1,064,800／デルヴォー

遠目にも華やかな白は人前に立つレセプションでも格別のオーラを放つ

トップキャリアにふさわしいリッチな品格を生む白ジャケット。センスが問われるアイテムゆえ、揺るぎないクオリティの信頼ブランドから選びたい。涼やかなビスコース・リネンの混紡素材が白のみずみずしさを引き立て、わずかに立ち上がった襟裏から、すっとのびるノーカラーのカッティングがこのうえなく上品。オーガンジーのインナーつきで、写真のようにカシュクールブラウス風にあしらうほか、前を開けてストール風にたらすなど、さまざまなアレンジが可能。

ジャケット（インナーつき）¥677,600・パンツ¥364,100・バッグ¥352,000／ブルネロ クチネリ ジャパン（ブルネロ クチネリ）　ネックレス¥514,800・ピアス¥74,800・リング（人さし指）¥74,800・（薬指）¥68,200・バングル¥228,800／ホアキン・ベラオ

品のよさと知性を映すライトグレーのテーラードは、一枚あると揺るぎない自信に

ベーシックを極めたシングルテーラードは、さらりとなめらかなウール素材でノーブルな品格がきわだつ。最高級のファブリックにこだわりをもつアニオナは、天然素材本来の優雅さを引き立てるフェミニンなたたずまいが魅力。

ジャケット¥517,000・ニット¥173,800・スカート¥308,000／ウールン商会（アニオナ）　リング（薬指）¥33,000（アサミフジカワ）・（人さし指）¥44,000（コールムーン）／以上ショールーム セッション　ネックレス（長）¥158,400・（短）¥73,700／エスケーパーズ アナザーワールド（ソフィ ブハイ）　時計¥1,210,000／LVMHウォッチ･ジュエリー ジャパン ゼニス（ゼニス）　メガネ¥41,250／ルックスオティカジャパン カスタマーサービス（オリバーピープルズ）

定番のネイビーはフックどめのノーカラーでモダンな印象にアップデート

ビジネスの場で間違いのないネイビージャケットは、王道を一歩越えるべくノーカラーのクールな一着をセレクト。ボタンがわりのメタルフックが先進的なアクセントに。二重リバーのストレッチ素材で軽快な着心地。

ジャケット¥154,000／コロネット（ミラ・ショーン）　ブラウス¥25,300／オンワード樫山　お客様相談室（ベイジ,）　パンツ¥72,600／サン・フレール（セブンティ ヴェネツィア）　ピアス¥29,700／トーカティブ 表参道（トーカティブ）　リング¥38,500・バングル¥37,400／ショールーム セッション（アサミフジカワ）　時計¥2,310,000／LVMHウォッチ･ジュエリー ジャパン ゼニス（ゼニス）　バッグ¥275,000／アオイ（ファビアナフィリッピ）

好印象を約束するベージュは正統派ブランドの端正なかっこよさで差をつけて

イタリア・ナポリ発の最高峰のスーツ作りで知られるキートン。ベージュのジャケットも優しげなだけで終わらせず、ひと目で上質とわかる素材と仕立てのよさに、メンズのクラシカルスーツに通じる洒脱さも備えて。ダブルの6つボタンはやや高めの位置に配され、女性の体をすっきり華奢に見せる配慮が。

ジャケット¥566,500（キートン）・パンツ¥66,000（ストラスブルゴ）／以上ストラスブルゴ カスタマーセンター　ニット¥141,900／アンテプリマジャパン（アンテプリマ）　ピアス¥1,821,600・ネックレス¥1,016,400・リング¥1,570,800・時計（本体)¥ 566,500・（ベルト）¥50,600／ブシュロン クライアントサービス（ブシュロン）　メガネ¥37,290／ルックスオティカジャパン カスタマーサービス（オリバーピープルズ）　バッグ¥1,166,000／デルヴォー

緻密に計算しつくされた潔いフォルムが、ひと目でモードな人を印象づける

ごくシンプルな黒のノーカラージャケットにも、ジルサンダーならではの研ぎすまされた美意識が隅々に。パッド入りショルダーのカリッとした立体感、ひとつボタンを中心にXラインを描く見事なカッティング……ひとたび袖を通せば自然とスタイルアップがかない、心地いい緊張感に背すじが伸びる。クリーンな美しさを生かしたいから、インの白シャツはボタンをきっちりとめて。洗練を極めたモノトーンが、大人のキャリアスタイルをいきいきと、凜々しくアップデートする切り札に。

ジャケット¥360,800・シャツ¥105,600・スカート¥206,800・ピアス¥67,100・バッグ¥401,500・靴¥152,900／ジルサンダージャパン（ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー）

まろやかなシャンパンベージュをカーヴィーなシェイプで縁取り、きちんと感とエレガンスを両立

ほかではなかなか見つからない、顔映りのいいシャンパンベージュ。シルク混の厚手のツイル生地は上品なツヤがあり、知性の中にも女性らしい華やぎが。昼間のオフィスから夜は取引先のパーティへ、という日も頼りになる一着。

ジャケット¥176,000／ザ シークレットクロゼット 六本木店（シクラス）　トップス¥46,200／サン･フレール（セブンティ ヴェネツィア）　スカート（ベルトつき）¥82,500／マメ クロゴウチ オンラインストア（マメ クロゴウチ）　ピアス¥90,200・2連にしたネックレス¥206,800・リング 各¥85,800・バングル¥217,800／ホアキン・ベラオ　バッグ（店舗限定）¥330,000／アオイ（ファビアナフィリッピ）

ピークドラペルの迫力を今どきのボクシー形で軽やかに。新たな一着でセンスを高めて

おしゃれの経験を積んでいるからこそ、ビジネスジャケットにも進取の気風を取り入れたい。パリッとした薄手のウールシルクとオーバーなサイジングが、今の時代のこなれ感を主張。インにさしたオーガンジートップスも旬の柔和さを備えて。スタイリッシュな品格ジャケットは、自分だけでなく周囲にも前向きなパワーを与えてくれる。

ジャケット￥385,000・トップス（店舗限定）￥174,900・スカート￥205,700／アオイ（ファビアナフィリッピ）　リング（人さし指）￥1,082,400・（薬指）￥1,254,000・バングル￥5,095,200／ブシュロン クライアントサービス（ブシュロン）　バッグ￥113,000／ストラスベリー

軽やかでクリーン。ノーカラーのジャケットが“今”の女性像へと誘う

スムースな感触のウールと深みのある色調に品格漂う一枚。ノーカラーデザインは、ジャケットのきちんと感はキープしつつ、着こなしをより軽やかに見せるディテールとしておすすめ。インに白を効かせれば、凛として優しい印象に。

ジャケット￥256,300・パンツ￥149,600・ブラウス（ベルトつき）￥204,600・バッグ￥347,600・靴￥160,600／トッズ・ジャパン（トッズ）　イヤカフ￥385,000・ピアス（片耳）￥155,100／レポシ日本橋三越本店（レポシ）

見るからに上質。それをさりげなく着るのが大人のエレガンス

ほんのり光沢を帯びるキャメル、ハンドステッチの襟やポケット、美しいショルダーライン。ひと目で上質だとわかるジャケットは、それだけで大人の余裕とセンスをアピールしてくれ、エターナルな相棒として、申しぶんがない存在。シャツではなく、シアーなニットでVゾーンに繊細なニュアンスを添えて。

ジャケット￥476,300・ニット（キャミソールつき）￥79,200・パンツ￥129,800／マックスマーラ ジャパン（マックスマーラ）　メガネ￥42,900／モスコット トウキョウ（モスコット）　リング￥82,500・バングル￥184,800／ホアキン・べラオ

好感度の高いきれい色でさっそうと。昼も夜もスレンダーに着映えする

「バター」と命名されたまろやかなジル サンダーのイエローは軽いけれどこっくりとした深みもあり、柔らかで清潔な印象。甘すぎず、爽快なイメージが欲しいエクラ世代にうってつけの華やぎカラーのひとつ。ウエスト位置をちょっと高めに設定した、やや長め丈のシルエットが、はおるだけでシュッとスレンダーに見せてくれるのもいい。昼の会議にも、夜の集（つど）いにも、存在感を発揮してくれる。

ジャケット￥360,800・トップス￥77,000・パンツ￥140,800・ピアス￥105,600・ネックレス￥379,500・リング（右手）￥57,200・（左手）￥53,900・バッグ￥283,800・靴￥165,000／ジルサンダージャパン（ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー）

流行のショート丈でメンズライクなジャケットを今の気分で装う

ダブルブレストのテーラード、しかもシックなチェック柄。それをショート丈で、最旬のバランスに仕上げたミックスマッチが絶妙な一枚。タイをあえてラフに結んだブラウスに短めジャケット、ゆったりしたパンツの組み合わせは、コンサバティブとモードの共演。きちんと感があるだけじゃなく、時代の流れにも敏感な人だと思われるのも悪くない。

ジャケット￥261,800・パンツ￥167,200・ボウブラウス￥122,100・バッグ￥239,800・靴￥122,100／ステラ マッカートニー カスタマーサービス（ステラ マッカートニー）　リング￥46,200／ホアキン・べラオ

ワンピースをビジネスの場の装いに仕上げてくれる揺るぎない存在感

華やかな場にふさわしいワンピース、それに端正なジャケットを合わせたフェミニンとハンサムの調和。それは、大人に心地よいまさに理想の組み合わせ。金ボタンのテーラードジャケットは、正統派の香り漂い、凛とした美しさをアピール。肩と袖つけの仕立てで、腕がスラッと見えるのもうれしい。

ジャケット￥69,300・ワンピース￥108,900／ebure GINZA SIX店（ebure）　ピアス￥118,800／ホアキン・べラオ　バッグ￥514,800／ヴァレクストラ ジャパン（ヴァレクストラ）　靴￥179,300／セルジオ ロッシ カスタマーサービス（セルジオ ロッシ）

上等なナチュラル。気負いなく、大人の格を漂わせるまろやかなツイード

格式張らないけれど、きちんと感は欲しい。ビジネスのシーンが多様になった今、ジャケットにほどよいリラックス感が欲しいときも。腰まですっぽりと体を包むシルエット、ぬくもりあるツイード素材、そして驚くほど軽い着心地。スカートと合わせた柔らかなスタイルで、しなやかに時流に乗って。

ジャケット￥696,300・タートルネックTシャツ￥99,000・スカート￥311,300・バッグ￥364,100／ブルネロ クチネリ ジャパン（ブルネロ クチネリ）　ピアス（片耳）￥155,100／レポシ日本橋三越本店（レポシ）　靴￥195,800／ピエール アルディ 東京（ピエール アルディ）

ブラックを効かせてきりり。パンツスタイルを魅力的にするコンパクトジャケット

腰にかかるほどよい丈と首もとがタイトなノーカラーで、きゅっとコンパクトな印象のジャケット。繊細な表情を宿すツイードは、シックなモノトーンで大人の自信と品格を柔らかに表現。ゆとりあるパンツと相性がよく、小気味よいバランスにしてくれるのが頼れる理由。

ジャケット￥119,900（ドゥロワー）・靴￥173,800（マノロ ブラニク）／以上ドゥロワー 二子玉川店　シャツ￥51,700・パンツ￥61,600／コロネット（バルバ）　バッグ￥174,900／ピエール アルディ 東京（ピエール アルディ）

素材を重ねた2WAYジャケット。麗しい白に華やかな笑顔が輝く

オーガンジーに白いジャケットをレイヤードした、その名も「チューリップジャケット」。ノーカラー＆ボタンレスのジャケットは、さらりとした白と透けるオーガンジーがそれぞれ単品で使える仕立て。会議はジャケットだけ、会食ではオーガンジーの上に重ねてと、印象をチェンジできるのが素敵。

ジャケット￥198,000／ザ・ウォール ショールーム（ジア スタジオ）　ニット￥41,800／ドゥロワー 二子玉川店（ドゥロワー）　パンツ￥56,100／ebure GINZA SIX店（ebure）　ピアス￥38,500／ホアキン・べラオ

【視点1】

「サイズ感」を更新すればあなたのジャケットスタイルは一気にあかぬける。

「ジャケットを着ると古くさく見える」というお悩みをよく聞きますが、昔のままのコンパクトなサイズなのが原因かも。肩やウエストはゆったりと、着丈も長く更新された今どきのジャケットなら着ていて心地よく、私たちの体型をきれいに見せてくれるうれしいメリットもあります。

【視点2】

「「パンツ合わせ」を前提にすると理想像が描きやすい。

“ここぞ”のときに大事なのは、きちんと感とかっこよさ。「手持ちのパンツに合うかどうか」を基準にすれば、買うべきジャケットの正解が見えてくるはず。いろいろなボトムに合うことよりも、絶対的な自信をもてる組み合わせがひとつあるほうが、大人には心強いものです。

【視点3】

「肩がけして決まる」ジャケットは、あなたに合っている。

試着するときは、袖を通すだけでなく「肩がけ」もしてみてください。鏡に映った姿がぱっと様になり、そのまま動いてみても不自然さを感じなければ、あなたとそのジャケットの「肩」が合っているということ。骨格や顔映りの相性を判断する基準にもなります。

【POINT】

□長めの着丈、ボクシーなシルエットが 体をすっきり見せる

□黒のダブルは体を大きく見せるので 要注意。きちんとした場では シングルのほうがスマート

□体に添う上質素材が「大人の余裕」に直結

A.テーラードのダブルを選べば凛とした印象に

「パウダリーなトーンのエクリュやベージュなどは、品よく優しげなニュアンスが魅力ですよね。印象が柔らかなぶん、型はマニッシュなテーラード襟のダブルボタンを選ぶのがポイント。かっちりした輪郭を描くことで、淡色にも凛とした洗練ムードが生まれます」

A.ノーカラーのＶあきなら「すっきり＆きちんと」を両立

「テーラードのかっちりした襟がどうにも苦手……というエクラ世代も多いですよね。かしこまった場できちんと感を演出したいとき、かわりにノーカラーのVあきを選んでみて。テーラードと遜色のないかっこよさを守りつつ、顔まわりの印象はすっきり女性らしく映ります」

A.仕立てのよさを吟味。インナーで遊びを取り入れて

「ネイビージャケットは、もともとの持ち味である端正さを生かしたほうが、“ここぞ”のシーンで美しく映えます。肩パッド入りのすっきりした形、とことん上質な仕立てを吟味して。そのぶん、インはモダンなブラウスでアクセントをつけると、センスのよさがきわだちます」

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