【50代の悩み】子供の自立をメドに考える「アラフィー離婚」

2017年11月11日
離婚の決断に立ちはだかる子どもの存在。子供の納得を得られても、教育費の心配も。eclat12月号では、離婚に向けた準備や、経済面・精神面などのメリットデメリットをご紹介。

"20年近く家庭放棄の夫。子供が巣立ったら、新しい人生を送りたい" Cさん(45歳・パート)の場合

家のことはすべて私に押しつけ、休日は趣味優先、家族をまったく顧みない夫。やることなすこと子供っぽく、自己中心的な彼に対して、すでに愛情はありません。下の子が高校を卒業したら実家に戻り、親が所有するビル内で雑貨店をやりたいと思っています。できれば、新しいパートナーとも出会いたいし……。子供たちには数年前から「離婚したい」と伝えていますが、今のところ反対のよう。でも、高校を卒業するころには納得してくれるのではないかと期待しています。
【profile】
夫 : 45歳会社員
結婚歴 : 20年
子供 : 長女18歳(高校3年生)、長男16歳(高校1年生)
現在の年収 : 自分220万円、夫350万円
現在の資産 : 自分の貯金はほぼゼロ、夫の貯金は350万円。
家は義父の持ち家で、家賃なしで借りている
現在の生活費 : 月約30万円
離婚後の生活費予想額 : 月15万円

judge!

【得】具体的に計画を立て、準備を整えてからの離婚ならOK(岡野さん)

【得】経済面では損だけど精神的メリットが大きいので○(豊田さん)

【子供の高校卒業をメドに今から離婚のための準備を】
 下の子が高校を卒業したら離婚するつもりで、すでに離婚後の生活を想定しているというCさん。そこで気がかりなのは、子供たちのこと。「ふたりとも大きいので、親権は、本人たちの意思が尊重されます。ただ、いずれにしても教育費が問題。大学進学予定だそうですが、自宅通学でも学費は国公立で約450 万円、私立なら600~800万円かかります。財産分与で貯蓄の半分がもらえるとしても175 万円、今の住まいは義父の所有のようなので、財産分与の対象外ですし……。夫の収入を考えると、養育費の額もそれほど多くなさそう。教育費をどうするのか、そこはしっかり話しあわないと。
 また、離婚後は実家に戻り、お店を開くつもりとのこと。お店が成功するかどうかはまだわかりませんが、離婚することで、自分らしく働けるのだとしたら、その点はプラス。そもそも夫による精神的ストレスが相当たまっているようなので、それが解消されるのも大きいです。前向きな気持ちで再スタートが切れるなら、離婚もありだと思います」(豊田さん)
「離婚の決意は固いようですね。ならば、下のお子さんが高校を卒業するまでの2年間で、しっかり準備しておきましょう。実家に戻ることを両親は受け入れてくれるのか、店舗は貸してくれるのか、親権をとるなら子供たちも実家に住まわせてもらえるのか。お店を開くにはいくら必要で、その資金はどう用意し、失敗した場合どうするか。そうしたことを、ひとつひとつ確認し、具体的に計画を立ててください。それをせずに、ただ2年間じっと待っているだけでは、離婚後の生活があまりにも心もとないですよ。
 ただし、パートナー探しだけは慎重に。離婚成立前に新たな相手との交際が発覚しようものなら、夫から、あなたと彼の双方に慰謝料が請求されかねません」(岡野さん)
【お話をうかがったのは…】
離婚カウンセラー 岡野あつこさん
離婚カウンセラー養成スクール校長。『貴女が離婚を決める前にしなければならない8つのこと』(ゴマブックス)など著書多数。

ファイナンシャルプランナー 豊田眞弓さん
FPラウンジ代表。著書に『離婚を考えたときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)などがあり、離婚前の生活設計相談も多い。

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